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ずとまよ2days @ロームシアター京都

『ずっと真夜中でいいのに。(ずとまよ)』のツアー『喫茶・愛のペガサス』。11月に大阪に行ったのに続き、京都「ロームシアター」にも行ってきた。家の最寄りから電車で30分という一番近く、ここで2daysは珍しい。貴重な機会で2日とも行くことにした。

本来は2023年12月に開催予定だったが、ボーカル「ACAねさん」が体調を崩したために延期になった。それから1ヶ月ちょい。かなり間が空き1月末に。図らずもファイナルと記念すべき日になった。

Day1

Day1の座席は「プレミアム席」で当選。最前列で見れることとなった。過去最短距離でACAねさんや「チームずとまよ」を拝めるだけあってかなり緊張してくる。鉄道好きだと展望席に等しいぐらいのテンションだが、僕はこっちが上回る。なんせ、こんな近くで見れるのレア過ぎるもの。

リングライト

「愛のペガサス」リングライト。
ライブアイテム「しゃもじ」は前回ツアーから流用

客席では駅弁売りよろしくリュックを持ったお姉さんが、「しゃもじ」の売り歩き。よく見るとしゃもじ以外にも「リングライト」が売っていた。

青と白の2色点灯。
どちらがいいかは自由で、過去のライブのライトを持った人もいた。

1000円出して購入。半数ぐらいの人は持っているからあって損はないし、遠目で見ると煌びやか。

謎のおじさん

待っているとTシャツを着たスタッフさんが現れた。シャツには

愛の焙煎士

という文字。ショーケースや看板などを掃除している傍ら、よく見ると魔法使い的な星型のステッキ。何やら魔法でもかけてるような仕草。
なんやったんやろあのおじさん?

ライブスタート

暗転しライブがスタート。スタートにはライブの世界観にちなんだ小芝居が繰り広げられる。
夜の砂漠を彷徨う男が喫茶店を見つけるところから始まると、昭和のポップソングが流れる。

覆われた幕の影には「オープンリールオーケストラ」やパーカッションが登場。

続いてACAねさんの影とともに『マリンブルーの庭園』が始まる。最初の間奏の部分で幕が降りてACAねさんと「チームずとまよ」とライブセットの全貌が現れた。

はっきり見えたACAねさん

今回は最前列。ACAねさんの顔をはっきり捉える距離だ。どことなく「あのちゃん」を明るくさせたような雰囲気。その上、自分が中学高校時代に恋焦がれた女の子にもよく似てる。個人的にはむしろ後者の印象が強い。

顔だけではない。ペガサスをモチーフにサンリオの雰囲気を混ぜたようなパステルカラーのモコモコ衣装やステップの踏み方がしなやかできれいだ。なんといっても歌う表情も全く苦しくなさそう。表現力も豊かだ。

ランチセレクト

中盤では「ランチ」と題した3択。「ホットサンド」「カレー」「おにぎり」という曲をモチーフにしたメニューからセレクト。往年の「ビストロSMAP」よろしくオーダーを通す。ここからチーム全員で相談し、曲を即興アレンジする。

この中から「おにぎり」→『雲丹と栗』に決まった。テーマは「京都の料亭」とのこと。ACAねさんの理想をメンバーたちにお願いしていくのだが、事前に知らせていない上、どれもこれも無茶振りが過ぎる笑。ACAねさんが考えた料亭の大将と弟子の物語を「オープンリールオーケストラ」とベーシストに即興で寸劇させるというさらなる注文も。

ホンマに大丈夫?笑笑

と思って、見て、聴いてみる。すると、雅楽チックなメロディが心地良かった。

きっしーさん(キーボード)やるやん

注文通りですごい。雰囲気は京都そのもので、電車で聴くとしたら間違いなく「叡山電車」か「嵐電」だ。寸劇も面白かったが、元の見た目のせいで大将と弟子というよりは「アニキと徒弟」にしか見えなかった笑笑

後半

その後もかなり楽しくて、ボルテージMAX。『あいつら全員同窓会』ではいつもより倍は飛んで大暴れした。

アンコールでは水色のメイド服に着替えた。『花一匁』などでは嵐山で買った扇子を使って盛り上げてた。扇子を使うのもありかもしれないし、花吹雪が舞う中ではかなり似合う。Day2でも同じのを披露していた。

最後には扇子を片手に笑顔を振り撒いていた。顔を隠す仕草はACAねさんの特性上かなり似合ってた。いろんなかわいいポーズをいくつか決めたのち、ドロンするように退場した。

Day1の余韻×京阪電車

Day1は京阪三条から「ずとまよ」縛りで余韻の帰り道。ちょっと珍しい「急行/淀行き」に乗って。

Day2

せっかくの京都で2days。Day2もチケットを取った。

この日は2階席の前から2列目、ステージを向いて左側だ。Day1とは真逆で俯瞰する位置になった。とはいえ、ずとまよは耳でも楽しめる。昨日の近さでたくさん見れたからそれで満足っていうのもある。

左斜め前の熟年夫婦

左斜め前には白髪の熟年夫婦が2人。ロームシアター会員の可能性が高いが、何きっかけで知ったのかはわからない。初見ゆえか、必須アイテムである「しゃもじ」「リングライト」も買わずじっくり座りのんびり鑑賞していた。ただ逆に新しかったし、「2人の年齢なったら今の暴れ方しんどいやろなぁ」と感じてみたり。
この2人にずとまよやACAねさんの良さを知ってもらえますように。

Day2のランチ

Day1と同じほぼ構成のセットリスト。ただ、「3択ランチ」は少し違う。前日披露した「おにぎり」に代わって「ア・ラ・モード」がラインナップ。結果、「ア・ラ・モード」が選ばれ、『優しくLAST SMILE』が披露されることに。

テーマは「中華喫茶」。曲のアレンジをACAねさんがメンバーに相談、「オープンリール2人組」の寸劇のイメージも2人に伝えられ、衣装も用意してあるとのこと。

2024年5月に「Kアリーナ横浜」で行われる『本格中華喫茶・愛のペガサス』にちなんでいる。たまたまかもしれないが、京都自体も喫茶店や中華屋さんがやけに多い。会場から「京阪三条/地下鉄三条京阪」駅までの道中には中華屋が2軒もあるし、「ハマムラ」など京都生まれの中華も多い。余談はこの辺で。

そんな感じで仕上がった『優しくLAST SMILE』。1番は優しくしっとり、オーソドックスな喫茶店感。2番からは音色が大きく変わって「中華」が登場した。
ただ聴いてくうちになんとなく三味線感を感じ始めた。

(神戸)新開地行き特急
京都河原町行き準急

電車に例えると、大阪で喫茶店巡りした後、「神戸新開地行きの特急」乗って中華街「南京町」へ行くはずが、間違えて「京都河原町行きの準急」に乗り込んでしまった感覚。
「誰がわかんねん」って話だが。

それは置いといて、昨日に続き今日もサイコーに素晴らしかったし、泣けた。昨日のとこから遠く離れたこの席でも楽しい。結局同じセトリだが、昨日失敗したノリを修正できるからイイ。2日参戦でも、いや、だからこそ思い出に残った。

Day2余韻×京都市営地下鉄

三条京阪駅から地下鉄東西線で。
やってきた太秦天神川行きは京阪電車。
浜大津からの直通で京津線という離れ小島の電車。同じようで性格や電車がまるで違う。
発車標と両数案内は旧カラー
2019年までに緑になったが、こちらは合わせてない。
烏丸線へ乗り換え

Day2の帰りは京阪ではなく「京都市営地下鉄」で。こっちでもすんなり帰れる。

Day2は少し増量で「ずとまよ」縛り。夜によく聴くが一日中暗い地下鉄でもけっこう聴くことが多い。個人的には『MILABO』の地下のクラブ感に地下鉄を掛け合わせて楽しんでいたりする。


大阪、京都で楽しんだ「愛のペガサス」。前回のゲームセンター同様世界観がありながらも、ACAねさんの盛り上げ上手で少し無茶振り仕掛ける面白さがいい。次はどんな世界を見せてくれるのか。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。