北近畿から丹波篠山へ。
「都落ち」のように舞鶴と天橋立をタイトに巡ってきた。ここからは違うルートを辿って京都へ戻る。
25℃で汗だくになりながらも自転車を返して、発車5分前に天橋立駅へ。そこから西舞鶴行きに乗り込む。
黄色い丹鉄
この黄色い列車は「サイクリングトレイン」。
2列座席を「ロングシート」に改造し、自転車を畳まずに積み込めるようにした。さらにフリースペースもある。
他にもこういう手厚いサービスもある。思えば最近「鉄道×自転車」は全国各地で見かけるようになったもんだ。
鬼面の快速
1駅先の宮津駅で降りて、ここからは福知山方面「宮福線」へ。
JRと「宮福鉄道」だった名残で少し離れたホームには緑色にイカつい顔した列車。
「KTR300形」という京都丹後鉄道(丹鉄)最新車両。イカついライト周りは宮福線沿線に伝わる「大江山の鬼伝説」をモチーフにしている。そして、乗り込んだ列車もそれに関連した「快速大江山号」
そんなイカつい顔とは裏腹に車内は青いボックスや京都丹後鉄道イメージカラーであるピンクでバリアフリーを備えた明るく優しい内装。こういうおっちゃんいるよなぁ、みたいな笑
福知山へ向かう「宮福線」は山間を進む。比較的新しい路線でもあり、トンネルや高架が多い。電車特急だとかなりスピードが出ることだろう。
一方でこの列車は比較的遅め。ただ、「快速」なので駅の通過は速く感じる。
兄妹のために
辛皮駅はある優しい理由で「快速」が停車したことがある。
この近くに住んでいた当時の男子中学生が宮津駅まで列車通学していたが、部活の終了後19時台まで普通列車が無いという理由で早退しなければいけなかった。
この中学生の妹が同じ中学へ入学するタイミングやダイヤ改正で、この悩みの解決で18時の「快速大江山号」を辛皮駅に停めることとなった。2人が卒業した現在は再び全列車通過となった。
抹茶の列車に再会…!
大江山口内宮駅では宮津方面の列車を待ち合わせ。
するとやってきたのは抹茶色の113系!京都南部と滋賀からは引退した今、関西では「北近畿エリア」のみ。ここではJRを飛び出して京都丹後鉄道にも現れる。
海の京都(?)
牧駅では「MF100」と出会う。この路線が「宮福鉄道」としてできた30年前からいる古豪だが、今乗ってる「KTR300」と入れ替わるように廃車が進んでいる。
「海の京都ラッピング」を纏うが、「宮福線」はむしろ「森の京都」。しかもこの車両、海の見える舞鶴や京丹後市方面には行かないという矛盾。ま、アピールとしては良さげだが。
ランチないからカフェへ
約40分で福知山へやってきた。
天橋立でバタついた結果ご飯が食べられず、ランチアワーも終わっていたので、路頭に迷ったが、たまたま見つけたカフェで「オムレツピラフ」を食べた。
欲張りなメニューではあるが、食べられただけホッとする。おまけに店では「αSTATION」という府域のFMラジオも流れ、ええ塩梅に巡ってきた「海の京都」がテーマの番組が流れていた。
新快速×ワンマン
腹ごしらえを済ませたらここからは福知山線を普通列車で南下して丹波篠山へ。
乗るのは223系5500番台。新快速の見た目をした2両編成でワンマン列車。北近畿を拠点に嵯峨野線の増結用として京都駅へも乗り入れる。
夕方で車内やこの先では高校生でごった返す。地元だと4両の新快速だからか感覚的には福知山線が多いように感じる。
住宅から丹波の山奥へと分け入っていく。特急も走ってるからか安定感のある走り方。
丹波市の中心「柏原駅」。大阪の「かしわら」滋賀米原の「かしわばら」と3つある「柏原」の1つ。いずれも「丹波」「河内」「近江」といった旧国名がつかず、ややこしい。ちなみに、米原の隣、長浜にも「かしはら」と読ませる同字地名がある。
丹波の山間を進むこと約1時間で篠山口へ。
隣には快速大阪行きがご対面。ラッシュ時には4扉の車両もやってくる。こんな山奥でごっつ都会な電車はかなりギャップがある。直接南下するのも良いが後で特急に乗るのでパス。
駅周辺をぶらついてみる。丹波篠山は黒豆や栗、ぼたん鍋を始めとするイノシシ料理などの「うまいもんどころ」。今度はそういうのをじっくり味わいたい。
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。