見出し画像

ヨルシカ×3つの電車

武蔵小杉で夜を明かし、疲労回復した次の日は個人的に大好きな「ヨルシカ」に関係する3路線を巡ってみようと思う。時系列はズレるが、ここらでまとめておきたい。

武蔵小杉から横須賀線で鎌倉へ。

海辺の電車へ。

江ノ電へ。

そこから乗るのは「江ノ電」こと「江ノ島電鉄」。鎌倉から由比ヶ浜、江ノ島を経て藤沢へ至るローカル私鉄。シーサイドの絶景やアニメの「聖地」として知られる風光明媚な路線だ。

路地裏をゴトゴト。
地元では江ノ電の線路に面して玄関や勝手口があるから線路内立ち入りが日常なのだとか。

発車ギリギリで乗り込んで、出発。江ノ電は個人的に2度目で前回は中学校の修学旅行の「自主研修」という名の「自由行動」で計画を立てて長谷から鎌倉まで乗った。写真を撮り忘れたし、何型に乗ったかは覚えていない。ただ、こんな路地裏だったのを覚えている。

1500形。季節ごとに行き先のイラストが変わる。3月手前ってことでお雛様。

今回乗ったのは「1000形」という江ノ電では最もよく見る電車。大きなガラスやブレーキとアクセル一体型ハンドル、緑とクリームのツートンから脱却したビビッドな新カラーで異彩を放っていた。顔が同じでモーターを近代的にした「1500形」もいる。

江ノ電20形。レトロな見た目が特徴。
2000形。大きな1枚窓というインパクトある見た目。

単線区間で、たくさんの場所で行き違う。観光路線で需要がたくさんあるとはいえ、かなりネックだ。

由比ヶ浜を過ぎると、海ーー!!
遠くに江ノ島。お天気カメラでよく見るとこ。

由比ヶ浜駅を過ぎると海の景色が広がってくる。ここから腰越手前までこれが続く。噂には聞いていたしテレビでも見ていたが、やっぱり良いオーシャンビューだこと。

漫画に出てきたあの踏切

1000形(左)と20形。2編成連結が日常でかなり多く見られる。
海の見える駅

鎌倉高校前駅で下車。こう来れば…

『スラムダンク』の踏切へ。

ここに行かないわけがない。海外でもあの漫画が人気なようでこの日もチャイニーズと思しき、ファミリーもいた。ただ、僕は漫画を見てないし、映画すら見ていない。『第ゼロ感』をカラオケで歌うだけ。

鎌倉方面の列車が来た。
一番絵になる。
後ろの車両は10形。「江ノ電カラー」とは全く違うルネッサーンス!な色。
再び列車へ。

写真撮ったら大急ぎで駅へ走り、次の藤沢行きに乗車。

腰越から江ノ島の間は路面区間。滋賀でも見覚えのある狭い路地をゆっくり建物やクルマギリギリで進んでいく。

あのS字カーブ。
事件の発端になった300形。マイナーチェンジ前のカラーを纏うビンテージ車両として人気がアツい。

江ノ島駅手前のS字カーブはあの撮影名所。ある深夜、「300形」の試運転を撮ろうとたくさんの人が集結。ここを自転車乗ったアメリカ人男性がピースサインを挙げながら通って被写体とモロ被りしたのが引き金となって、撮り鉄と一悶着あった事件の現場でもある。このシーンがSNSで拡散したことによって、男性が営むメキシコ料理店は行列ができるほど、大繁盛したのだとか。

江ノ島駅。発車したのは500形という最新モデル。

そんな場所を過ぎると江ノ島駅に着いて下車。

あの曲にも出てきた?

『春泥棒』のMVを見ていると、海の車窓やそれと思われる電車の車内が出てきていて、実は江ノ電によく似てる。

座席や片開き扉が完全にまんま。
ライブで見た『ブレーメン』こんな感じの角度やった。

また、『前世』の映像にも江ノ電が登場していて、ここもまた自分の好きなバンドゆかりの路線で、ちょうど乗れたのもよく似てる「1000形」というのも嬉しい。いずれの曲も別のところで聴いてきたが。

映画に出てきたモノレール

江ノ島駅から少し歩いて「湘南モノレール」へ。

湘南江の島駅が入るビル

駅ビルの最上階にホームがあるが、少し気になるものを3階で見つけた。

乗る前にシュミレータ

図鑑でよぉ見てたこの顔。
本格的な運転シュミレータ

かつて「湘南モノレール」を走った「500形」の運転シュミレータが置いてある。「大船→湘南江の島間」を無料で誰でも使えるのだが、以下の2つがかなり難しかった。

  • 最大70‰(1㎞で70m上がる)でのブレーキの扱い

  • 加減速の強さ。

「電車でGO」でやるより遥かに難しいし、そもそも一般的に鉄道ではまず無理な坂をモノレールが越えているっていうのを実感した。

これを西上いつきさんというYouTuberにやらせてあげたいなぁと個人的には思う。いくら運転士でもこれはどうだ?

乗っていく

改札へ。

とはいえ、満足したら改札へ。

上がレール。下は体育館にあったみたいなやつ。

これから乗る「湘南モノレール」は「サフェージュ式」という懸垂するタイプ。車体頭上にある箱型の支柱の中に台車とゴムタイヤが入っていて、そこからぶら下がる形で走るのが特徴。雨や雪の影響を受けづらく安定した走行がメリットだ。国内では「千葉都市モノレール」も同じ方式を採用している。

5000系「ブルー」
ロゴマーク。空や海、起伏に富んだ路線環境に因む。
ボックス主体の車内。

そんな今回乗るのは5000系。平成デビューの主力車両で編成によって色が異なっている。そのうちの「ブルー」に乗り込む。

映画の2人が座ってたのと同じボックス席。

この路線は映画『今夜、世界からこの恋が消えても』のロケ地としても登場。主人公の真織(福本莉子さん)と透(道枝駿佑さん)がデートなどでよく乗車していたり、5000系も頻繁に出てくる。

そして、この映画の主題歌と言えば「ヨルシカ」。てなわけで、この路線もヨルシカで満たされまくった。もちろん『左右盲』も。

湘南深沢駅の車庫。
祝日の今日。グラウンドのサッカー大会にはたくさんの親御さん。

シュミレータでも見ていたのとは逆の方向ではあるが、連続する坂道と急カーブでマメにブレーキが作動しているのが分かる。その点、停止位置もピタリと止める。尋常じゃない環境で安定した輸送を支えているというのは相当教えが行き届いてるのだろうし、信頼し合ってるからなのだろう。でないと何十年も続かないし、映画にも呼ばれてない。

もうすぐ終点。
大船駅
駅前。大きい街やん。

約14分で大船へ。

with中央特快

川崎方面を乗り倒し、府中本町へ北上、さらに西国分寺へ。ここからは中央線に乗り込む。

快速東京行き。「快速東京」ってバンドおるなぁ。

「快速東京」に乗って国分寺へ

E233系中央特快

そこから中央特快で新宿を目指す。E233系シリーズの第一弾で他の路線とは色分けが違うのが特徴。来年以降はグリーン車が連結されることになっていて、この先も活躍が期待される。

なんかこんな感じのライブで見た気がする。
水色の電車は東京メトロ東西線。中野から三鷹までと西船橋から津田沼まで乗り入れる。

中央線でも「ヨルシカ」縛り。実は『神様のダンス』をライブ『月光』で見ていると中央線のオレンジの電車や黄色い電車などが映っていた。その様子は映像作品で見ることができる。それが縛り理由だ。

中野から新宿の間では『ただ君に晴れ』を流した。これも『前世』でこの曲が披露された際に新宿駅の「小田急百貨店」の見える場所が映っていたことによる。速度も速すぎず、ちょうど良く音楽が楽しめた。

過去にもヨルシカ縛りでn-bunaさんが故郷と公言する岐阜のローカル線を旅したが、今回もまた良き「ヨルシカ縛り」と相なった。

次なるはこのMVのロケ地である富山の「雨晴あまはらし駅」。曲の如く晴れますように。

この記事が参加している募集

私のプレイリスト

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。