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【バックナンバー】vol.14-4 日本の寄付文化について、どう思う?改善の必要性、可能性はある?(原)

本記事は執筆者である原さんにかわって、延岡が公開しております。

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それは、寄付に対する抵抗感を生み出す要因として挙げられている「寄付者側と寄附先団体のコミュニケーション不足」というもの。コミュニケーションは双方向のものであるため、何か問題があるとしたら10:0でどちらかが悪いと言い切ることはできないはずです。
寄付をする側も「自分の出したお金」に対する関心をもっと高めていくことが求められるんでしょうね。

これは僕も強く思いますね~。

寄付=善い行い、だからお金さえ出しておけば、その寄付が何に使われて、どんな社会的インパクトに繋がったのかについては関心を持たなくてもいい…なんてことはありません。今の日本の寄付文化では、寄付された団体の(説明)責任ばかりが強調されている印象を持ちますが、僕は、「寄付する人の責任」にも、もっと目が向けられるべきだと考えています。


「寄付する人の責任」に対して、納得感を得られない人は、ぜひ映画『ポバティ・インク~あなたの寄付の不都合な真実~』をご覧ください。

「貧しい気の毒な人たちのために手を差し伸べよう」「彼らは無力で何もできない」
そんなイメージを謳い、繰り広げられてきた営利目的の途上国開発は、今や数十億ドルに及ぶ巨大産業となっている。その多くの援助活動が失敗に終わり、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーも損ないさえする。
私たちの「支援」がもたらす問題は?正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?ハイチやアフリカを主な舞台に、“支援される側”の人たちの生の声を伝えるドキュメンタリー。
(引用元:映画『ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~』 公式サイト Poverty, Inc.

映画のレビューは、延岡さんもご自身のブログ「国際協力/貧困問題に取組むあなたへ−知っておかなきゃいけないこと。」で書かれていますね。寄付を通じて自分が出したお金が、知らず知らずのうちに途上国で生きる人たちの自立を妨げ、不条理を産み出しているかもしれない。その事実を知れば、自ずと「寄付する人の責任」の意味も理解できるかと思います。


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