夢精について歌った曲がビルボード1位をかつて獲得したという話
2014年にアルバムで初登場ビルボードチャート一位を獲得したジェイコール。
その中でも特に話題になり、叙述トリック的な手法によって書かれた高度な下ネタ歌詞が評価されたのがこちらだ。
J.Cole 「Wet dreamz」
まず、タイトルをみる。和訳すると夢精。
一見するとただ下品な曲のように見えるが、
ジェイコールの実の初体験を基づいた物語をリアルな歌詞で綴った苦い思い出話のような曲。思春期を重ねてみると良いかもしれない。
声ネタを使った最上級のビートにこれ以上ないほどのリアルなS*X!
和訳
コール、コールの世界だ
みんな昔に戻ってみてくれ
俺もそうするからよ
あんなのはなかった
あんなのは初めてだったんだ
彼女は数学のクラスにいた
長い髪に、褐色の肌、でかいケツ
俺の隣に座ってて、よくくだらないことで笑ってた
先生に怒られるからこっそりメモを渡しあったんだ
本当に純粋な始まりだった
彼女には何とも言えない魅力があって気になりはじめて
俺はガキだったからカッコつけてたけど本当は学校に行きたくて仕方なかった
彼女の体を見ていると
尻や唇を見ていると
考えられずにはいられない
俺の上にどう乗って、座って、舐めるのか
そんなこと考えていたら立てなくなってた
時がたち、彼女にもっと引き込まれていき
夢の中でイッちまってた
こんなに女に惹かれたのは初めてだった
彼女は「ヤッたことある?」ってメモを渡してきた
マジかよ...
[Hook:]
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
俺は今までヤッたことがないんだ
嘘と知りながらな
「俺はプロだぜ」とも言った 彼女の気を引きたくてさ
もし本当のことを言ったら相手にされなくなりそうで
本当は生まれてから女のアソコなんて見たことなかったけど
彼女は知らない、そしてメモを返してきた
「プロなのね。私に試してみてよ
ママは週末出かけるの
だから土曜日楽しめるわね」と
心臓バクバク 汗だらだらで
彼女の返事で俺のアレは立っちまった
彼女の裸を想像し始めて
ベッドに横になるのをな
頼むから先生俺を起立させないでくれよ
俺は「決まりな」と返事して
クールに男らしくカッコつけた
でも本当は死ぬほど怖くて 腹が痛かった
誰よりも自分が童貞なことを知ってたから クソ
[Hook:]
俺はヤッたことがないんだx8
初体験を目前にした奴の気持ち分かるだろ?
彼女に初めてだって気づかれなきゃいいな
俺のアレがしっかり立ってくれることを願って
神に「早くイカせないでくれ」と祈った
エロ動画を見て動き方を学んだ
ゴムのつけ方もな、さあ やろうか
彼女のベッドに入り、手汗がやばかった
たくさんのゴムとアレをおっ立てながらな
彼女に触れはじめ
彼女は赤くなり 俺は上にかぶさった
彼女は俺のパンツを下ろし
俺のを撫で始めた、止めないでくれ
さあやるぞ、ゴムをスムーズにつけられた
練習したからよ
入れる前に彼女がささやいたのが聞こえた
「ちょっと心の準備をさせて
あなたはプロよ、でも優しくして、、、だって、、、
[Hook:]
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
私はしたことないの
解説と感想
見栄を張りがちな思春期の男心、童貞であることをなんとしても隠したい。
インパクトのありすぎるサビの「俺はヤッた事がないんだ」がジョークのように感じれるが、時間を経て改めて聴くと感情移入できるポイントでもある。
大体のラッパーは見栄を張るためかカッコいい表現だけを使うイメージが強いが、ジェイコールは敢えて間抜けな表現を使うことでウブで青い恋愛を思い出させてくれる。
そして極めつけの相手の女性も初めてだったと最後のサビで打ち明ける。
一人称が I で統一されてる英語だからこそこの引っ掛けたオチがつくれる。
これほどまでに物語の完成された歌詞は日本でも英語圏でもなかなかお目にかかれない。
HIPHOP DREAMではなく Wet Dreamz を歌うような変わったラッパーだがだからこそ魅力がある。まぁこちらも歌詞からして鼻息が荒そうだが。(笑)
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