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台湾ドラマ「時をかける愛」、リメイク韓国ドラマ「いつかの君に」

台湾ドラマ「時をかける愛」の韓国版リメイク「いつかの君に」が公開されて、はや1ヶ月。本家本元を十数回見ている本人としては、やはり見ておくべき作品と思い、なんとか見終わりました。やはりリメイクは難しいと思いましたが、皆さんどうでしょうか?

1.主役は誰?

 「時をかける愛」の主役は、誰か?3人という人もいるかも知れないですが、やはり黄雨萱/陳韻如を演じた柯佳嬿(アリス・クー)ではないでしょうか?このドラマの配役時の知名度としても、許光漢や施柏宇と比較するのが烏滸がましいほどの知名度でしたし、演出上もやはり柯佳嬿の魅力が満載でした。韓国版リメイク「いつかの君に」は、アン・ヒョソプではないかと?アン・ヒョソプ演じるク・ヨンジュン/ナム・シホン中心の展開であるように思えます。そのためナム・シホンは頭が良く、完璧な主役になり、「ターミネーター」のネタは、ちょっと外しがち。他の2人も基本的に「できる人」と描かれ、「時をかける愛」とはちょっと違うところ。
 ストーリーは「時をかける愛」は、3人の微妙な恋愛関係のドラマと言えますが、「いつかの君に」は、2人の恋愛関係の要素が強く感じました。

2.エピソード単純にしすぎ

 おそらく両方見ている人は、全員そう思っているはずです(笑)。ストーリーの中心は、ミステリーとタイムリープであり、それ以外の展開が、大幅にカットして時間短縮。ネットフリックの配信やマーケティングである程度の尺と話数が決まっているからだと推測されますが、かなり単純化されて残念なところです。そのような尾ひれのようなストーリーが、主役の人物像を豊かにしてくれます。最初の数話の黄雨萱の強気キャラがあったからこそ、陳韻如の強気キャラも難なく溶け込む。韓国版は残念ながら、30代の設定ゆえ、そのような場面はなし。韓国版のクラスが一緒の件、写生大会がいきなりある話、大学のサークルの話等々、関係が単純化され、必然的にそのようになる展開のため、ちょっと面白みにかけるような場面が多かったと思います。

3.要するに萌えるところが少ないのか?

「時をかける愛」の名場面と言えば、数えきれないがいくつかあげるとすると以下の場面。
◯莫俊傑が教科書に落書きして、陳韻如に違和感を覚える場面(第12話)
◯掃除が終わり、音楽室でピアノを弾く場面(第12話)
◯そのあと、雨のなか陳韻如が走り去る場面(第12話)
◯李子維が遅刻してきて、留学と告白がバレる場面(第13話)
◯李子維と莫俊傑が乾杯して飲み尽くす場面(第18話)
◯陳韻如と李子維が廊下を走って学校をサボる場面(第23話)
◯「私にとって一番遠いもってなんだと思う?」(第25話)
「いつかの君に」の中でもやはり「雨のなかクォン・ミンジュが走り去る場面」があり、「時をかける愛」同様、その場面が絵として描かれる。リメイクでもやはり重要な場面という位置づけですね。でもやはり台湾の描き方のほうが好みです。

4.「いつかの君に」は見るべき?

 「時をかける愛」を見た人にとっては、「いつかの君に」は、ちょっと物足りないのかもしれません。ただ「時をかける愛」は複雑すぎるので、1回見ただけでは、ストーリーの全貌を理解するのは難しいかもしれません。「いつかの君に」は、かなり単純化していますので、その点見やすいかもしれません。まあ好き好きですね。


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