SNSに浸食される日常

何でもない日常が適当に書かれたブログを読んでエモさが爆発してしまった。

関東出身の20代前半の男の子が公園でBMXに乗ったり、実際に足を運んだライブやデザインの話をしたり、友達と毎週遊んだりみたいなことが書かれているだけのブログ。最終更新は2009年。ちょうど10年前だ。

10年前わたしは21歳で、福岡の大学生だった。前述のブログの男の子と同年代だろう。ただのサブカル女だったので、派手に遊ぶわけでもなく、ひたすら本とか映画とか音楽に時間を費やして、まあまあ勉強して、5限に遅刻するというまあ一般的な大学生活だったように思う。
友達もいたけどそこまで積極的に遊んだかといわれると「???」となる。
しかも、今でも会う友達は在学中毎日一緒にいたかといえば全然だった。

大学入学と同時にSNS台頭~全盛期がやってきて、mixiにはじまりtwitter、fb、InstagramとわたしたちはあらゆるSNSに登録し、盛り上がり、移り変わるということを繰り返した。
そして、それに慣れてしまい、大学を卒業してもSNSでゆるく相手の近況を知れてしまう。数年会ってなくても、昨日も会っていたような感覚なのはのはいいことなのか、わるいことなのか。
便利にはなった。便利にはなったけど、趣がないのだ。
一億総インターネット時代になってしまったがゆえに、薄っぺらいものになってしまった。
もっとクローズドで多様だったあのころのインターネットの輪郭はどこへいってしまったのか。
今やパッケージ化されたSNSで消費される我々の毎日。
それに、SNSで知ることが多すぎる。知らなくていいことも知ってしまう。知りたくなくても探してしまう。

そんなことを考えていたらSNSが息苦しくなってしまったのだけど、
そんな気持ちを吐露するのもまたSNSという皮肉。

それで冒頭のブログの話に戻るけど、
そのブログはSNSが台頭するほんの少し前で、リアルな友人と実際に会った日々が綴られていて、とてつもなく羨ましくなったのだと思う。
過去と今、関東と地方、男性と女性、何をどう比べても意味のないことなのだけど。

高校生のときたまたま知ったバンドはHPしか手掛かりがなくて、
そのHPの情報を頼りに実際にライブハウスに足を運んだこととか。
大学時代に東京から帰ってきた友達とあてもない夜中のドライブをするようなこととか。
そういう日々がすっかり生活から抜け落ちてしまったなと思う。

週5仕事をする。土日は人に会ったり会わなかったり。でもSNSで友人知人の近況は知ることができる。
「それでいい」としている毎日は正しいのかな。
で、多分これは
東京の生活をやめて地方に移住したりする人や
いきなり農業をやりはじめる女優みたいなことと同じだとも思っている。
日々に閉塞感がある証拠だろう。

SNSがあったからこそ出会えた人がいるのも事実だけど、
あまりに自分がそういうものに浸食されていて、
実際に会ったり体験したりすることの大切さみたいなことを忘れているなと思う。

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ユカ

某広告代理店のコピーライター兼プランナー。日々の記録。長い文章を書くリハビリです。evernoteに残していたメモがベース。記憶に自信がないので結果的に少し脚色しています。愛されることを生業としたい。
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