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高度にCOVID-19ワクチン接種を行った国は不意をつかれる!

Dr. Geert Vanden Bossche 2024年4月10日投稿(Voice For Science and Solidarity
Society in highly C-19 vaccinated countries will be caught off guard!
の翻訳です。
Substack版(2024/4/10)
原文を参照の上ご利用ください。
(2024/4/12現在 図の日本語版はまだできていません)

拡大スピードを落とさざるを得なくなったウィルスは、今や、気温が上がって、非常に病原性の高いウィルス系統を選択できるようになるのを待つばかりである。

ワクチン・ブレークスルー感染の新たな波が起こる毎に、免疫再集中が起こり、ウィルスの伝播は遅くなった。「ワクチン・ブレークスルートランス感染」を起こすことができるコロナウイルス系統の出現が遅れたため、ウィルスの拡大は続き、高度にCOVID-19ワクチンを接種された集団内の非接種者の自然免疫の訓練が促進された。

高度にCOVID-19ワワクチンを接種された集団で、より感染性の高いSARS-CoV-2変異株が、病原性を増す方向へ進化する時期が、免疫再集中が起こったことによって、どのようにして、当初の私の予測よりも大きく遅れることになったか、ということについて私は詳細に説明してきた。度重なる免疫再集中によって、免疫反応が、中和抗体から感染抑制抗体へ、そして、ウィルス増殖を抑制する細胞傷害性T細胞反応へと変化する毎に、ウィルス伝播は遅くなり、集団の中の未接種者たちは、細胞性自然免疫を訓練する時間を得ることができた(細胞性自然免疫の訓練とは、感染の初期段階で病的に変化した宿主細胞を効果的に標的として除去する、NK細胞のエピジェネティック・リプログランミングである)。

免疫再集中が起こる度に、ウイルス伝播に対する免疫の制御力は弱まる(図参照)。その結果、ウイルスの伝播性にかかる免疫圧力はますます高まり、より伝播性の強い変異株とその亜株の増殖を助長している。それが、JN.1準種の形で現われている。(https://www.trialsitenews.com/a/jn.1-is-currently-evolving-into-a-quasispecies-within-highly-covid-19-vaccinated-populations-providing-a-fertile-breeding-ground-for-a-new-coronavi-cc01dd95 [和訳])。

気温の上昇は、ウイルス伝播性への圧力をさらに高め、JN.1準種をさらに多様にする。そのため、さらに多彩な亜変異株が生まれ、その中から新たな高度に病原性の高いコロナウイルス株が選択される沃野となる。したがって、これからの数ヶ月の気温の上昇が、高度にCOVID-19ワワクチンを接種された集団に、重症疾患増強を引き起こす、新たなコロナウイルス系統の出現に拍車をかけることは疑いがない。つまり、この現象は、秋や冬ではなく、気温の十分な上昇と共に始まる可能性が高い。

高度にCOVID-19ワクチン接種を行った国は不意をつかれる!

FIG

図:ウイルス伝播の制御が徐々に遅れ、弱まるに従い、未接種者の細胞性自然免疫は訓練され、COVID-19ワクチンの接種者に対して非常に病原性の高い新たなコロナウイルス株の選択が促進される。この過程によって、集団からウイルスを最終的に排除することが可能になる。

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