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読書メモだったりカンファレンスのまとめだったり投稿します。

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  • VUI

    VUI関係の情報をまとめます。

最近の記事

2020年にリリースした家庭内サービスたち

なんとなく書き留めておきたい気持ちが芽生えたので去年作って使い続けている家庭内サービスたちについて記録しておく。 1. ふたりの料理アルバム 去年結婚した妻と、毎日の料理を投稿しあっている LINE bot。 投稿した写真は Firebase の Cloud Storage にアップロードされ、後に出てくる自家製デジタルサイネージに掲出する料理写真のソース元となる。 気合の入った料理たちは Instagram にも投稿しているがもう少し日常的な料理もこちらにはアップロ

    • 「問いのデザイン」を読んでいる (その1)

      今年に入ってから顕著に仕事をしている自分に停滞感を感じるようになった。 その理由について考えてみると、物事を考える時や人に問いを投げかけるときの自分の思考の偏りというか、要するに同じような事しか言えねぇ (できねぇ) な自分。みたいに感じる瞬間がとても多かったことに原因がありそうだなと思った。 というわけで、それを改善するにあたって、自分の普段の思考だと全く考慮しないようなことを強制的に考えさせられる体験したいなーとなり、 THE COACH でコーチングされてみたり、タ

      • Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 3 (ASK の基礎的な仕組み関連)

        Part 1 では APL 関連、 Part 2 では Web/Mobile との連携関連についてまとめましたが、 Part 3 の今回はちょっと曖昧なくくりになっちゃうんですが、 Alexa Skill Kit (ASK) の基礎的な部分のアップデートについてまとめていきたいと思います。 Part 2 は以下からご覧いただけるのでまだご覧になっていない場合はぜひご覧ください。 それではまとめていきたいと思います。 最初に書いておきますが今回紹介するアップデートは Pr

        • Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 2 (Web/Mobile との連携関連)

          Part 1 では主に APL 関連についてまとめたので、今回は他プラットフォームとの連携についてまとめていこうかなと思います。 Part 1 ご覧になっていない方は是非以下からご覧になってみてください。 前回の最後の部分に Skill Resumption が〜と書いていますが、今回は Web や Mobile との連携関連についてまとめていきたいと思います。 Quick Links for Alexa (Beta) Web/Mobile からスキルを起動できるように

        2020年にリリースした家庭内サービスたち

        • 「問いのデザイン」を読んでいる (その1)

        • Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 3 (ASK の基礎的な仕組み関連)

        • Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 2 (Web/Mobile との連携関連)

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          9本

        記事

          Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 1 (APL 関連)

          久々の投稿です。日本時間の 7月23日(木) 深夜1:00〜5:00 に開催された Alexa LIVE 2020 で発表されたものについて、個人的に気になったものについてまとめていきたいと思います。 今年はオンラインの開催で、ビデオは全てここから見ることができます。僕も当日は眠くて寝てしまったので翌日ビデオを一気見しました。 Web や Mobile app との連携がかなり強化されたり、音声認識まわりの開発がより簡単になったりと色々あったんですが、全部書こうとすると結

          Alexa LIVE 2020 私的まとめ Part 1 (APL 関連)

          Alexaの新しいDesign Guideについて①

          Amazonが以下のブログで新しいAlexaのDesign Guideを発表した。これはSituational Designと呼ばれる。 とりあえず公開されている情報から自分なりを理解をまとめてみる。 今まで音声インタフェースの設計は graph-based な手法でやっていた。以下の図のようなやつ。 いわゆる Happy Path と呼ばれるユーザーとのやりとりが上手くいくパターンだけを記述するならこれでも表現できるが、実際にはユーザーから予想外のことを言われたりだとか

          Alexaの新しいDesign Guideについて①

          AWS Certified Alexa Skill Builder -Specialityに合格した

          タイトルの通り、AWS Certified Alexa Skill Builder -Specialityの試験にパスして無事Alexa Skill Builderを名乗れるようになった。 AWS Certified Alexa Skill Builderとは ↑にだいたい書いてあるけど、たぶん初(?)のAWS公認のAlexa Skill開発者のための資格。 公式にアナウンスが出たのは4/16なので、まだ結構新しいやつのはず。 試験の概要 上記にあるページからダウンロ

          AWS Certified Alexa Skill Builder -Specialityに合格した

          マッピングエクスペリエンス読書メモ

          読んだのでメモ。 この本では「アラインメントダイアグラム」と呼ばれる個人の体験と組織の提供物、またそれを生み出すためのプロセスの接点を結びつけて可視化する手法について書かれている。 まず、これを作る目的は「部署や役割を越えた対話を引き出すこと」である。何かの課題に対する解決策を直接見つけ出すためのフレームワークではない。 アラインメントダイアグラムは特定の部署や役割の単位でなく、ユーザーストーリーベースで提供する機能やプロセスについて書き出していくため、広く全体のプロセ

          マッピングエクスペリエンス読書メモ

          ハマるしかけメモ

          ハマる仕掛け読んだので読書メモをまとめる この本では、ユーザーが製品なりサービスなりの利用を習慣化するためのフレームワークが「フック・モデル」としてまとめられている。 そもそもなぜ製品・サービスを習慣的に利用してもらうことが大事なのかというと、広告や宣伝に頼ることなく顧客生涯価値を高めることなどが挙げられている。 前提として、習慣は「十分な頻度」と「目に見えた使いやすさ」とともに行動が生み出されるゾーンから生まれる。これは「ハビット・ゾーン」として紹介されている。 フ

          ハマるしかけメモ

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(5章)Part1

          今回は第5章に入る。第2章ではVoice User Interfaceについての基本的なデザイン手法について説明がされたが、この章ではもう少し発展的な内容に踏み込んでいく。 筆者はまずiOSに搭載されているSiriとAmazon Echoなどに搭載されているAlexaの大きな違いについて述べている。 違いというのはすなわち「Voice First」なインターフェースか否かということだ。 Kathryn Whitenton曰く、SiriにおけるVoice User Int

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(5章)Part1

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(3章)

          前回次も第2章と書いたがよく読んでみたらあまり開発する上で関係ないことが多かったので今回は第3章に入る。音声アシスタントのパーソナリティについて。 "性格の無い音声インターフェースはない" by COHEN, GIANGOLA, AND BALOGH, 2004 とあるように、音声アシスタントに性格を持たせることは重要だ。 入力するのも出力するのも人間が使っている声で行うため、どういった印象を持ってもらえるかというのは大事。そのためには音声アシスタントのペルソナをしっか

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(3章)

          ジョブ理論を通してスマートスピーカーを考えてみた

          GW中にジョブ理論に関する本を読んだので練習がてらスマートスピーカーで片付けているジョブについて考えてみる。 ジョブ理論について簡単に説明すると、そもそも「ジョブ」とは「ある特定の状況で出したい進歩」で、例えば「朝の通勤時間の暇をつぶしたい」などがある。 通勤時間の暇つぶしには音楽を聴いたり本を読んだり動画を見たりなどがあるが、自分はよくSpotifyで音楽を聴く。 これはジョブ理論では音楽を聴くことを「雇用する」と表現をする。 僕が本でもなく映画でもなく音楽を聴くこと

          ジョブ理論を通してスマートスピーカーを考えてみた

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part3)

          今回は第2章のPart3。会話のデザインにおいて結構重要な「確認」と「エラーハンドリング」について紹介する。 まず最初は「確認」についてのTips。 「確認」とはユーザーさんに出された指示が間違いないかを確認する行為などがある。 例えばメールを送信する際などに内容や贈り相手はこれで問題ないかどうかを確認するなどだ。 IVRの時代ではこれはかなり極端というか、しつこくやられることが多かったらしい。例えば アシスタント「飛行機の予約をしたいですか?」 ユーザーさん「はい

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part3)

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part2)

          今回は第2章のPart2。会話のデザインに使われるツールについて紹介する。 まずは定番Sample Dialogについて。 - Sample Dialog Sample Dialogは登場する話者同士の会話のやりとりを脚本のように書き出したもので、基本的には2人の話者(たいていはユーザーさんと音声アシスタント)が登場する。 「会話のやりとりを書き出す」ことから、「ある発話にはこう返す」ような単発の会話のやりとりではなく、会話全体をデザインすることになる。 VUIに限

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part2)

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part1)

          前回で第1章まで終わったので今回は第2章。 この章ではVUIデザインの基本的な原則について紹介されている。この章は特にボリュームが凄いので何回かにわけてまとめる。 この章で説明するのは、VUIを設計する際にコマンドによるコントロール型でやるのか会話型でやるべきかを検討する方法、そのサービスを初心者が使うのか慣れている人が使うのかでどのように対応するかを考える方法、そして特に重要なのはうまくいかなかった時の対処法である。 まずは会話のデザインについて まず最初に筆者は以

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(2章Part1)

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(1章後半)

          前回は第1章の前半についてまとめたので、今回は後半についてまとめる。 後半はAmazon Echoと人間の会話を例に、「会話」を成り立たせるために必要な要素について説明している。長いので全ては載せないが、例は以下のとおり。 人間 「Alexa How are you doing?」 Alexa 「I'm good.」 人間「What's your favorite color?」 Alexa 「I like sea foam」 人間 「What do you do f

          オライリーの Designing Voice User Interfaces を読んでいる(1章後半)