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2023メキシコ旅行9

11日目。
プエブラ発祥のストリートフードを幾つか食べておこうと朝から街に繰り出す。
まずはセミータス。
ごま付きかりかりバンズ、たっぷり糸状のオアハカチーズ、アボカド、ミラネサと呼ばれる薄切りの豚や牛のカツレツを挟んだ巨大なサンドイッチ。直径も高さも15センチくらいある。
ふざけてるのかと思った。店内にいた観光客のアメリカ人男性もかじりつきながら目を白黒させていた。食堂や屋台でも、行商のおばちゃんも、どこでもこのサイズで平気な顔して売っている。1/3くらいでお腹苦しい。オアハカチーズがかなり食感強めで顎が疲れる。半分は多分食べないだろうが持ち帰り用に包んでもらう。

ものすごくでかい
オアハカチーズがみっっっちり詰まってる

もう一つはモロテ。
前回食べて気に入ったおばちゃんがやってる小さなスタンドにまたきた。トルティーヤ生地に、肉やエビ、きのこなどの具を選んで詰めたものを丸ごと揚げ、サワークリームとソースをかけてあつあつをべちょべちょになりながら食べる。ストリートフードは液体を手で掴む局面が多い。めちゃくちゃ美味しい。

ナイフやフォークなどはいらないぜ

腹ごしらえを終えてホテルをチェックアウトし、またバスターミナルでオアハカ便に乗る。今度は4〜5時間程度。
メキシコの高地山岳地帯を抜けて向かうバスは、乾燥した山々と深く切り立つ渓谷、無数に生えるサボテンと、雄大な景色が続くので車窓を見ていると飽きない。時折、なんでこんなところに?という崖の下などに家屋や生活の痕跡が通り過ぎ、想像が膨らむ。RPGなら後半に行けるところ。
渋滞があったせいで7時間近くかかってようやく無事にオアハカのターミナルについた。携帯の電波はかなり心許無く、あまりLTEで繋がらない。これはオアハカでは結構悩まされた。今回選んだeSIMで気軽に使える回線はAT&Tで、メキシコ全土のカバー率は都市部だけのようだった。TELCELのSIMを買って入れ替えた方が通信は安定しそう。
流石に疲れてふらふらしながら、オアハカからはuberが使えないのでタクシー乗り場を探して滞在するairbへと向かう。
かなり独特なステイ先だった。リビング、寝室、トイレ/バスの間に一回中庭というか外というかを挟むリゾート建築のような雰囲気。グランピングにきたような気分。オーナーはスペイン在住の建築家らしいのだけど、DIYであちこち凝った造作をしているようだった。

中庭にある階段から屋上に上がれる。手すりなどは無い

興味深いけど時間も遅いので荷物だけ置いてまず夕飯を食べに出た。すぐ近所に見つけた深夜までやっているスペイン料理店でしっかり食べて飲んでほろ酔いで宿に帰って気付く。パスポート、現金、PC(あと昼の残りのセミータス)が入ったカバンが見当たらない…!
真っ青になり酔いも覚め部屋中探したけど見つからず、セキュリティ緩めのairbだし盗まれた…?と思いつつも、とりあえず深夜のバスターミナルに戻り、身振り手振りとiPhoneで尋ねまわった。タクシー配送係のおじさんがターミナルからさらに車で15分ほどのタクシー詰所に連れて行ってくれ、中にいたおばちゃんに荷物の詳細を伝えたら届いてた…! 命拾いした! さらにairbまで送ってもらい、深夜になったのでちゃんと車を降りて宿の敷地の中に入るまで見送ってくれた。メキシコの人っていい人しかいないの…?

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