チームメンバーとバチバチに言い合ったけど、最後には最高のチームになれたよって話

知らない間に他チームの同期が仲違いの危機だということで、少しでも力になれればいいなと自分の過去の学びを共有します。

「意見の違い」の罠

作っているものに関してチームメンバーと言い合い(※喧嘩じゃなく建設的な言い合い)をたくさんしてきた私は、時折、大事なことを忘れそうになります。

プロダクトを悪くしたくて言い合う人はいない

言い合いが起こったとしても、相手のことが嫌いなわけじゃなくて、プロダクトへの愛が強すぎるだけなんですよね。


プロダクトをもっといいものにしたいからこそ
「こっちのアイデアの方がいいものが出来ると思うのになんでわかってくれないのか」
「このプロセスじゃ本質にたどり着けないのに、なぜこだわり続けるのか」
「プロダクトがユーザーに刺さってほしいからこそ他のインサイトを探りたいのに、なぜ許してくれないのか」
などの意見の違いが出てきます。


このような、プロダクトを巡って起こる意見の違いはすべて
「このプロダクトをもっと良くしたいから、〇〇したい。」
に当てはまると思っています。


ただ、その気持ちが強くなればなるほど、議論に熱が入ってしまい
「自分の意見が正しい」
「いや、自分の意見の方が正しい」
と折り合う余地がなくなってきます。


ここまで来てしまうと
「なんでわかってくれないのか」
「自分のことが嫌いなのではないか」
「自分を否定したいだけなんじゃないか」
人格を疑いはじめます。


圧倒的な心理的安全性の低さ!


ここからは、人格否定の応酬です。
「あなたの〇〇がだめ」
「あなたは分かってない」
「もうあなたとはやっていけない」
主語がプロダクトから相手にすり変わります。


自然な流れで、[意見の違いの議論] が [人格否定の議論] になってしまいます。
私はこれをだなと勝手に思っています。


人格否定からの抜け出し方

お互い頭に血が上り、相手のことを嫌いになりかけている喧嘩寸前になってしまったとき、私はいつも下記のことを考えるようにしています。

相手は本当に人として最低なのか?

いま言い合ってるけど、最初からこうだったの?
ほんとは一緒に良いものつくりたいんじゃないの?
相手のことほんとに嫌いなの?

大抵は、やばい!人格否定にすり替わってた!と気づけます。


じゃあどうやって戻る?
謝ったら相手の意見飲んだと思われるのかな...
私にも私なりの考えはあるしな...
でも相手めっちゃキレてる...
どうしよ〜...


だいたいこんな感じで変なプライドが邪魔してくるんですけど、
もし、このまま相手との関係が悪くなるの嫌だな...と思ったのなら、恥を捨てて

「ひとつ言わせて!別にわたし、あなたのこと嫌いじゃないよ!」

って言います。
通称オードリー戦法


これはつまり、揺るぎかけてた「わたしはプロダクトに対しての意見を言っている」という前提を無理やり共有しています。
これはリスキーで、言う側としてはめちゃめちゃ怖いです。は?って言われるかもしれないし、プライドとか捨てないとできないです。ツンデレみたいでめっちゃ恥ずかしいし。

しかし、これによって相手も冷静になることができます。


「プロダクトに対しての意見を言っている」という前提が共有できたら、次に自分が思っていることを全てありのまま話します。


「プロダクトをよくするために◯◯をすることが必要だと思う、なぜなら〜」(意見に至ったプロセスを細かく説明をすると、意外と途中まで一緒だったりする)
「◯◯という言葉が△△だと思ったので困惑した/している」(思っていることを包み隠さず共有すると、大体は誤解だったりする)


ここまでくると、大体は建設的な議論に戻れると思います。

戻れない場合や、再度人格否定になってしまう場合は、1日寝かせましょう。意外となんとかなるかも。


言い合いにならないためには

個人的には、言い合いを乗り越えられると強い絆が生まれると思ってるんですが、体力はめちゃくちゃ消耗するので、できれば避けたいところです。

やばい!このままいくとヒートアップしちゃう!と思った時、わたしが試している手段がいくつかあるので、共有します。


1. 議論する時間を決める

議論が水掛け論になりかけた時、いつまでこんな不毛な争いをするのだろうと思う時があるかもしれませんが、その「いつまで」を決めてしまいます。
「◯時まで話し合おう。結論がでなければ一旦持ち帰ろう/置いておいて先に進もう。」こんな感じで

こうすることで、無理やり収束させようという意識が働いて、相手の意見の中でも折り合える部分を探したりしはじめて、議論が燃え上がらなくなったりします。

2. 一回ためしてみる

それでもまだ水掛け論になってしまう時は、大体お互いが「主観」で語っていたりします。
「他の人は◯◯と感じると思う」 「◯◯のはずだ」 「◯◯になる気がする」

こういうときは思い切って、どっちもやってみて判断しようよと提案したりします。
そうすると想像で語ってたものが事実で判断することになるので、意外にすんなり片がついたりします。

3. 時間をあける

言い合いをしてると、だめだとは思いつつ「でもそれは〜」とか「いや、だから〜」とか否定から入っちゃったりします。

こうなるということは、頭に若干の血がのぼりつつあるので、時間をおいてじっくり考えてみると、冷静になれて解決したりします。

4. プロセスを「なぜ?」で詰める

相手の意見をのめない時は、相手がその意見に至った思考のプロセスを、自分がちゃんと理解しようとしていない場合があります。
相手の意見を頭ごなしに否定するのではなく、なんでそう思ったの?としつこく思考のプロセスを深掘りすることで、意外に途中まで同じプロセスだったり、自分の気づかなかった視点から考えれれていることに気付けたりします。

ここでの注意点は「コミュニケーションを諦めないこと
若干の言い合いに発展してしまっているということは、相手はプロセスの説明が得意ではないということが考えられるので、根気よくコミュニケーションしつづけることが肝になるといつも思っています。

5. 図解してみる

いくら口頭であーだこーだ議論したとしても、書いた方が早いこともあります。

「意味がわからない」と言われた時、「は?」となる気持ちを抑えて、ちょっと紙とペンとってくるわ〜と図解できるものを用意したりなどして
相手が理解できていない部分を図解して説明してあげると、「そういうことね」とすんなり理解してもらえたりします。

6. お風呂はいる / ご飯をたべる / 寝る

全部ためしたけど言い合いがとまらねえ!という時は、自分のコンディションが最悪なことが多々あります。

寝不足、空腹、体調不良...
そういう時は帰ってお風呂はいって、ご飯食べて、たっぷり寝て、翌日に議論しましょう。
コンディションが最悪のときは、建設的な議論なんてできた試しがないです。


議論の時に気をつけるべきこと

最後に、フィンランドの小学五年生がつくった議論のルールというものが本質を捉えすぎていて人生何周目?というかんじなので、のせておきます。

⑴ 他人の話を遮らない
⑵ 話すときは、だらだらと喋らない
⑶ 話すときに、怒ったり泣いたりしない
⑷ わからないことがあったら、すぐに質問する
⑸ 話を聞くときは、話している人の目を見る
⑹ 話を聞くときは、他のことをしない
⑺ 最後まで、きちんと話を聞く
⑻ 議論が台無しになるようなことを言わない
⑼ どのような意見であっても、間違いと決めつけない
⑽ 議論が終わったら、議論の内容の話はしない



言い合って関係が悪化しかけるほど、プロダクトについて熱く語れる人というのはとても貴重だなと、いつも気付かされます。

言い合うことは別に悪いことじゃない!チームとしての危機を乗り越えられたとき、とても強固な絆がうまれると思っているので、いま悩んでいる同期や他の人たちには、どうか壁を乗り越えてほしいです。

実際に、過去にこの壁を一緒に乗り越えたチームメンバーは、私にとっては戦友であり、安心して背中を預けられる頼もしいチームメンバーだと思える人たちです。

「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」
私が働いているGoodpatchの土屋代表の言葉ですが、首を縦に振りすぎてもげそうなほど同意する名言です。


自分で書いたnoteですが、見返しに来ることは今後もたくさんあるんだろうなと思っているので、そんなときの未来の自分にエールを書いておきます。

偉大なチームになるために、いま踏ん張れ!!!!頑張って!!!!!

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saco

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