俯瞰

俯瞰してみよう

昨夜新入社員からラインが来た。

「実は家畜の仕事を叔父から誘われていてその仕事をしたいと思っています。家畜に関する様々な資格が取れるので、自分の将来を考えた時にこっちへ進みたいと思ったので会社を辞めたいと思っています。」

というような内容。

最近、少し元気がないように感じていた。何かに不満でもあるのかな?と思っていた矢先のこのライン。

この春高校を卒業したばかりの18歳の男の子。

彼の将来を考えたら、その道の方が本当にいいのかもしれない。

でも、彼にはまず俯瞰して見ることを話してみようと思った。

広く全体的なところから自分を見たらどうだろう?

他人の視点に立った時自分はどう見えるだろう?

客観的に考えてみよう。

自分がテレビドラマの主人公で、その自分をテレビで見ている感じって言えば理解してもらいやすいかな。

「もっとこうすればいいのになんでやらないの?。」とか「今はまだ動くときじゃないよ。ちょっと待った方がいいよ。」「なんでわからないの?」とか思いながらテレビを見ている感覚。

渦中にいるとそのことばかりに集中して見えなくなっているものが必ずあるはずだよ。

だからこういう時こそ一度自分を俯瞰して見てみようよ。


私が心配しているのは、彼の本気度がそれほどじゃないんじゃないかってこと。

今仕事の何かが面白くなくて、そこへ誘いの話がきてなんとなく良さそうというくらいの気持ちなのじゃないか?

まだ入社して7カ月ちょっと。

ここでたとえば転職して新しい道に進み、そこでずっと頑張れればもちろん最高なのだが。

新しいその家畜の仕事に就いてみたものの、多分きついであろうその仕事に嫌気がさしてまた辞めました。となった時、

彼の職歴は入社7カ月で会社を辞め、その後就いた仕事もまた〇ヶ月で辞めて・・・となる。

私も採用を何度もしてきているが、やはり短期間で職を転々としている人との面談はマイナスイメージから入る。

そんな経歴を背負うことになる可能性もあるけど大丈夫?

って話してみたい。

ん?でも脅しみたいになっちゃうかな?

つまりは私も迷っているのである。

数日のうちに面談の予定。

私と話したうえで彼が転職を選ぶならもう止められない。

本当はかわいくて仕方ない息子のような存在。大切な職場の仲間。

彼がこれから成長していく姿をもっと見てみたい。

辞めてほしくないな。

というのがやっぱり私の本音なのである。

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