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2-3-3 物体(物質名詞)は対象の物性をとらえる(特体)

対象の物性を体概念化したものが、物体(物質名詞)である。

物性とは、水は氷になったり湯気になったりするとか、紙は薄くて繊維質で曲がるといった、その質に特有の質をいう。

物性は、物質ごとにいつも同じなので、個とか回といった具体的な相(そう)をもちにくく、したがって具態(a(n)/-s)をとりにくい(種の相を表現したいときは、具態a/-s を使うこともある)。

物体には、次の三種類がある。

均質体  物質がもつ均等な物性、たとえば水や空気のように、どこをとっても均一な物性をとらえた概念である。身の回りの物に多い。例:water, air 

混質体  物質の不均等な物性をとらえて体概念としたもの。ゴミとか残骸のように、いろいろな物性が混じって、ひとつの物性をなしている。これも身の回りで見かける物に多い。 例:trash, wreckage

理質体  物質の物性を科学的にとらえて体概念としたもの。水素とか麻薬とかDNAとか、理科で扱うような、高度な物質名が多い。 例:hydrogen, opium, DNA

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