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【コラム】 <一回性・複回性・超回性>の体化が反復体(統体)

動態の認識を元にした具態体のひとつである反復体は、対象がもつ反復性を体概念化したものである。

例えば、day(日)は、地球上の時間が、<朝ー昼ー夜>を反復するという属性を体(名詞)にしたもの。

 反復体には、次の三種類がある。

一回体 <始ー中ー終>という時間的構造をもち、一回で終了する動態を体概念化したもの。一回体は、個別態(冠詞)のa(n)をとりやすい。それぞれは一回で終わるが、この世では何度も反復される。life, love, disease, marriage, death, bath, cold, trouble, flight

たとえば 、入浴 bath には決まった「形」がないのに、 take a bath というが、これは bath が<始ー中ー終>という時間的構造をもつ一回体だからである。

複回体 <始ー中ー終>のなかに、さらに小さな反復を含んでいる動態の複回性を体概念化したもの。複回体は、一回ならa(n)で、複数回なら語尾に-sをつけて表す。three beats a second(1秒ごとに三回)    反復全体を一回ととらえれば、 単態で表すほうが適切なこともある。the beat of waves

超回体  何種類もの反復が無数に複合した動態を体概念化したもの。<始ー中ー終>の「回」を認識にくい分、a/-sをとりにくい。ただし「種」が認識できれば、a/-s で表すこともある。 agriculture, religion, services(何種ものサービス)


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