🔳 2-3 <集体・独体・物体> 具態体が進化した姿(特体)

具態体には、構造体・反復体・分類体の三種類があるが、それぞれに発展バージョン(特体)がある。

集体   同種の構造体が集まると、個別に存在するときとはちがう性質をもつことがある。 たとえば人間は、一人(構造体)ならおとなしくても、集まると暴徒 mob  になることがある。集体は、このように構造体の集まりに特有の属性=集性を体概念(名詞)化したものである。学校英文法でいう「集合名詞」が、ほぼこれにあたる。集体は、全体をひとつとみて単数扱いもできるし、構成員の一人一人をイメージして複数扱いもできる。例: committee (委員会), the army (陸軍) 

独体  反復体がもつ独自性=個性を体概念化したもの。何度見ても同じものであるが(反復性)、全体としては一回しか存在せず、それが消えたら二度と同じものは現れない独自性。それが個性であり、個性を体概念化したものが、独体である。独体は、英語では大文字で表す。学校英文法でいう「固有名詞」が、ほぼこれにあたる。他にはないユニークさ(唯一性)を概念化したものなので、単数扱いである。例: Donald Trump,  the United States

物体  分類体のうち、物質がもつ持続的な属性=物性を体概念化したものである。学校英文法でいう「物質名詞」が、ほぼこれにあたる。他の物質とはちがう、その物質にしかない物質の個性=物性を表すので、単数扱いである。例:  air,  gold

特体の使用頻度はけっして低くない。英語の習得には大事な概念といえる。

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