概念は感覚ではない そこに注意すれば英語もうまくなる

心理学の認知論の影響をうけた現代の意味論は、人間の感性的な身体体験へとさかのぼって、言語を感覚的に理解しようとする。

これは魅力的な近道のようにみえるし、たとえば英語の前置詞を直感的に習得するには、じっさい、ある程度有用であろう。

ただ、言語をつくる直接の規範は、感性ではなく概念である。概念は感性的な体験からきているものも多いが、概念じたいは感性を止揚した超感性的な規範である。

たとえば、「子ども」とか「原因」とか「資本主義」という概念は、感性的体験に基礎づけられていても、概念じたいは色や形や感触のない、超感性的存在である。

身体体験にさかのぼって英語が理解できるなら、そのほうがいいではないかと思う人がいるかもしれない。ただ、「議事」とか「進化」とか「アンペア」のように、身体体験に還元しにくい概念もある。言語は、感性を超越した概念によって成立するのである。

身体感覚から英語を学ぶのは、入り口としてはよいが、それは概念を身につけるためであることを知っておくと、外国語習得への近道を歩ける。




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三浦陽一

英語の基本日記 日本に英語がない理由

日本の英語熱は今も高い。ところが、そもそも日本に英語はない!... そういう角度から考えてみます。
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