英語の発音法 まとめ(ひとつの息と三つの声)

英語の音 sound を支えているのは、ひとつの息 breath と三つの声(基音) voices である。

① h は 英語の息 breath。横腹をしぼるイメージで、下腹から喉へと細く息を出す。英語で生きているとは、h で息をすること。

h は、無声音の基音(下から支える声)voice でもある。

② ɚ は有声音の基音 voice。舌根を下げて胸を鳴らし、h の有声音を出す。だから ɚ には、h の音が混じっている。

ɚ は、母音の基音でもある。

③ ng は鼻音の基音 voice。舌根を上げて胸を鳴らし、有声声 ɚ を鼻腔に送る。

ng は、 h とɚ を含んでいる。

以上の h, ɚ, ng の関係を断面図に描くと、次のようになる。



英語を話すということは、胸から喉元にかけて、 h, ɚ, ng の構えを常につくっておくということである。

全体の発生元は、次のように、背中の後ろあたりと意識すると言いやすい。



h, ɚ, ng は、英語の全音素を支える breath と voices であるだけでなく、音素と音素をつないでもいる。英語音の流暢さは、h, ɚ, ng の音がつねに背後に響いていることから生まれる。

同じ子音どうしをつなぐときは、前の子音を後の子音に融合させる。get to →  ge(t)tu:

母音どうしをつなぐときは、「わたり音 glide」と呼ばれる、r, j, w のごく短い音も使われ、英語音の流暢さに貢献している。

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