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【積丹ドライブ】赤ばふん生ウニを求めて

私はウニが苦手だった。

完全に食べず嫌いで、どうしても見た目が美味しそうに思えなかった。
そして磯くさい感じもどうも好きになれず、10年前まで口にすることはなかった。

転機が訪れたのは、ある日の接待。
大切なお客様との接待で、寿司を食べる機会があり、10貫の寿司の中にひょっこりウニの軍艦がいたのである。

正直、軍艦はいくらだけで十分だった。
事前に部下が「一番いい握りを用意してもらうことにしました」と笑顔で報告してくれた時に気付くべきだった。

「一番いい握り」には、ウニの軍艦が含まれる可能性があることに……。

と、この時気づいても時すでに遅し。
目の前のウニの軍艦はこちらを見て「試しに食べてみなさい」と語りかけているように思えて、冷や汗をかいていた。

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ただ、接待の席で「食べない」という決断を私はすることができずに、「絶対多すぎだろっ!」とツッコみたくなくなるくらいの醤油をつけて、意を決してウニの軍艦を口に入れた。

おそらく時間にして1秒。

「めちゃめちゃ美味しい!!!」と自然と笑みがこぼれた。

醤油のつけすぎを後悔するほど、甘くてとろけるウニの魅力にすっかり沼落ち。

この時食べたウニが積丹のウニで、その時から私の中で積丹のウニは「KING OF UNI」に認定された。

あこがれ続けた「食事処 みさき」

すっかりウニの魅力に取りつかれた私は、チャンスがあればウニを食べるようになったが、どうしても手が届かないウニがあった。

積丹の人気店・食事処 みさきのウニである。

バスツアーで積丹のウニは何度も食べたが、車がないとなかなか行きづらいお店には行く機会に恵まれていなかった。

しかし今年!突如チャンスが訪れた。

夫「積丹のウニ食べたいよね。」

私「うん!!もしかして積丹まで行く感じ?!」

夫「まー、せっかくだし、そうだねぇ。」

お互いマイペースで自分の予定を好きに入れまくる夫婦ゆえに、ハイシーズンの7月はなかなか予定が合わない夫婦である。

そして、積丹のウニを食べるとなると早朝出発になり、運転する夫の負担は大きい。

そんな状況もあり私から積丹に誘うのは気が引けていたので、夫の誘いがとてもありがたかった。

当日は5時に自宅を出て、7時にお店に到着。
既に第二駐車場まで満車で車は停めることができなかったが、受付用紙に名前は書けた。

7時到着で32番。
情報によると6時30分前頃に受付表が店頭に設置されるようなので、30分ほどの間に30組近くが来店していることになる。

ちなみに一回転目で入店したい場合は、少なくとも20番には名前がないと無理なので、6時30分までにはお店に到着していないと厳しい。

7時到着の私たちが実際に店内に入れたのは開店30分後の9時30分。人が多くて定かではないが、二回転半目くらいで入れた気がしている。

食事処 みさきは、中に入って食券を買うスタイル。
20食限定の赤ばふん生うには既に完売していたが、21食目からは1000円アップで品切れになるまで注文ができるので、それには間に合った。

食券機で6,400円のボタンを押すことに若干興奮しながら、念願の赤ばふん生うに丼を購入。

セルフサービスの水を用意し、待つことおよそ15分。

ついに赤ばふん生ウニと対面した。

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どんぶりにひしめき合う赤ばふん生うにを前にテンションは高まりっぱなしだったが、しっかり味わおうと一口目は慎重に上品に食べてみた。

とにかくビックリするほど甘くてクリーミー。

もう少し味わいながらゆっくり食べればよかったと、あとで後悔するほど夢中であっという間に完食してしまう美味しさだった。
最初の一口の慎重さがまるで嘘のようながっつき具合だったと思う。

こんなにおいしいウニが世の中に存在するのだと本当に驚き、ただだた感動した。

ひとしきり食べ終えた後にまわりのテーブルを見ると、通常の色をした生ウニもとても美味しそうだった。

赤ばふん生ウニは今年十分に堪能できたので、来年は生ウニを食べに期待と思う。

ウニの前に想定外の汗だく事件

実は美味しく赤ばふん生ウニ丼を食す前、開店まで2時間近く時間があったこともあり、開門の8時に合わせ神威岬に行ってきた。

私としては、ちょっと海を見るくらいのノリだったが、結果的に神威岬の一番奥まで行ってきた。

地図でいうとこんな感じ。

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全くの想定外で、途中から汗が止まらず、足が棒になり完全にトレッキングをしているかのようだった。

途中で見えた景色は確かにきれいだったが、こんなに汗だくで、息も切れて美味しくウニを食べることができるのか……。そんな心配しか頭に浮かばないまま、ひたすら歩き続けた。

この灯台をバックに写真を撮るとは全く思っていなかったし、顔も疲れ果てていたが、せっかくここまで歩いたということで、記念に写真も撮ってみた。

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何とか駐車場まで戻ってきた時には、既に疲労困憊。
日頃の運動不足を痛感していたが、何とか美味しくウニを食べることだけを考え、呼吸を整えた。

神威岬に来たっぽい写真を撮った後、足早にウニの待つ食事処 みさきに戻り、無事に美味しい食事を楽しんだ。

来年来る時までにはもう少し体力をつけて、ウニを美味しく食べれるのかと心配することなく、神威岬の景色を楽しみたいと思う。

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北海道には美味しいグルメと美しい景色がたくさんある。

北海道大好き道産子してその魅力をもっと伝えていきたいと心から思った積丹ドライブだった。

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