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題... 敵ながらアッパレな組織戦略

◆ 共産党以外は総崩れの様相になってきました。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 自民、旧統一教会との関係発覚相次ぐ 世論の批判警戒、野党は追及 ⇒ https://bit.ly/3cZ5TNf ■

 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件をきっかけに、自民党の現職閣僚や国会議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との浅からぬ関係が次々と明るみに出てきた。自民党は「党として組織的な関係がないことは確認している」(茂木敏充幹事長)と、世論の批判が同党に向かうことを警戒。

 旧統一教会は1968年、反共産主義を掲げる政治団体「国際勝共連合」を創設。当時から安倍氏の祖父、岸信介元首相ら自民党右派との結び付きが強かったとされる。憲法改正や同性婚反対など保守色の強い主張を掲げており、党幹部は「今もつながりのある人は安倍派に多い」と指摘する。

 野党も全く関係ないとは言えない。立民では中川正春元文科相や篠原孝幹事長代行らが過去に関連団体の会合に祝電を送っていた。日本維新の会は、藤田文武幹事長ら国会議員13人が教会側と接点があったと公表。国民民主党の玉木雄一郎代表も、教会と関係が深いとされる「世界日報」の元社長から16年に計3万円の寄付を受けたことを明かしている。


◆ 旧統一教会は、“国際勝共連合”という反共産主義運動を前面に押し出していました。

 ということは、旧統一教会バッシングで安心なのは共産党だけかも。

 それにしても、旧統一教会の組織戦略は見事という他ない。さすがは、旧KCIAなどの情報機関がバックについていた団体。ソツがなくて、実に、うさん臭い

 反共産主義を標榜するなら、日本では、反共産主義者の親玉的存在だった岸信介氏を取り込むことに力を入れたはず。そして、岸信介氏の取り込みには成功した。[ #反共産主義 ]

 旧統一教会の非凡なところは、反共産主義者だけではなく、政界全体を満遍なく取り込もうとしたこと。まさに、日本の国会議員丸抱え戦略の遠大な構想。[ #取り込み ]

 政治家という人たちは、偉そうなことを言っていても、選挙になれば見境がない。自民党に限らず、日本の政治家の多くが旧統一教会に取り込まれていた感じ


◆ そもそも、戦略論には、基本的にふた通りの考え方があります。

 “環境決定論”と言われている考え方と“環境創造論”と言われている考え方です。(→ 注1)

 環境創造論の具体的な作戦に“取り込み(co-optation)”という手法があります。つまり、有力者を自分の側に取り込んでしまう作戦。[ #取り込み ]

 統一教会は、イベントや説教などの地道な活動などで信者を増やそうとする布教活動とともに、日本の中枢である政治家の取り込みにも力を入れていたようです。

 そして、日本の政治家には、政治以外のことにはのほほ~んとした人が多いので、コロッとごまかされていたようです。

 さすがに、安倍晋三氏のように、統一教会のイベントにビデオメッセージまで送るような節操のない人は少なかったのでしょうが、お付き合いの祝電などは多かったらしい。

 統一教会は、世間では、“反社会的集団”と認識している人が多い政治家たちは、くれぐれも反省してもらいたい。[ #反社会的集団 ]

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●(注1)  戦略論のことについては、2019.11.08のブログ『戦略論的に見てもその通り』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3k9EJ7J ]

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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