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題... 同一労働同一賃金はすばらしい考え方ですが …

◆ 私も、まぁ、そんな感じですね。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 派遣社員約7割が同一労働同一賃金に賛成 「正社員以上に働いているのに給与や賞与で格差があるのはおかしい」 ⇒ http://bit.ly/2QQ1yfh     「同一労働同一賃金」とは、正社員と非正規労働者の間の不合理な待遇格差を解消するため、賃金や賞与、研修制度などの格差を解消するというものだ。この「同一労働同一賃金をどのように感じるか」については、「良いと思う」が74%に上った。     ●同一労働同一賃金に期待すること 「賞与」「交通費の支給」「給与アップ」     ●「正社員にばかり責任ある仕事のしわ寄せがくる」と不安に思う人も

◆ その他にも、多くの人々が気づかない(フリをしている?)こともあります。

 つまり、同一労働同一賃金が達成できない企業の多くは、まともな賃金を払いたくても払えないのだと思います。悪質な企業よりも、払うゆとりのない企業が圧倒的に多い。
 私は、経営コンサルタント。見ているだけで、そんな経営者の事情も良くわかります。
 私がここ数年で派遣で働いた企業は、正社員も、通勤費や残業代はもらっていても、まともなボーナスはもらっていなかった。要は、会社にゆとりがないのです。[#ゆとりがない]
 なので、彼らは、安く買い叩ける“技能実習生”や“アジアの留学性”などを雇う。でも、彼らが日本で仕事をするには、途中にいくつかの仲介業者がいるのが実情。(→ 注1)
 中にはあくどい仲介業者もいる。私が業界人から聞いた話では、広島などが特にひどいとか(これはうわさレベルの話で、私が確認したわけではありません)。[#仲介業者]

◆ 政府は外国人労働者の拡充だけに躍起になっていますが …

 外国人労働者の多くは非正規労働者として雇用されています。非正規労働者の処遇が改善できないと、外国人労働者の問題も改善できません
 要するに、わが国は、最低賃金が低すぎるのです。わが国の最低賃金は、ドルベースの“購買力平価”では、台湾や韓国よりも下。先進国として恥ずかしいレベルです。
 わが国は、最低賃金を法律で引き上げるのが最善。そうすれば、非正規労働者全般が助かるし、もちろん、外国人労働者も助かります。[#最低賃金を法律で上げる]
 外国人労働者の賃金は、最低賃金レベルに張り付いています。彼らは、その中から、日本に来るために仲介業者に払った費用なども捻出しなければなりません。

◆ もし、最低賃金を引き上げたせいで一定程度物価が上がるとしても …

 それはむしろ良いことだと達観することが大切。“賃金インフレ”なら、よろこばしい。[#賃金インフレ]
 適度なインフレは、デフレより何倍も良い。経済全般にいい効果があります。政府はインフレ目標を掲げていますが、わが国はデフレ状況から抜け出せずにいる状況です。
 一部の運よく大企業の正社員や公務員に就職した人の給料が上がっても、それは格差が広がるだけのこと。みんなの暮らしを豊かにするのが、政治の役割なのです。

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●(注1)  外国人労働者の実態などについては、2018.6.24のブログ『妙な連中が跋扈するなら大っぴらに認める方が良い』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2LIKt4l


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