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題... “観察”は科学的思考の基本なのですね

◆ 昨日、テレビで“近大マグロ”の開発苦労話をやっていました。

 近畿大学が開発したマグロの完全養殖システムの話。[#近大マグロ]
 長い年月をかけて開発したマグロの養殖技術ですが、何でも、開発途中では、わけのわからないことで稚魚が死んでしまうこともあったとか。
 “マグロの稚魚が、背骨が折れて死ぬ”。そんな、奇怪なこともあったらしい。その原因がわかったのは、ひょんなことがきっかけだったという。
 大まか言えば、神経質なマグロは突然の光に反応してパニックを起こす。パニックを起こしたマグロの稚魚はうろたえて泳ぎ回り、生け簀の壁に激突し、背骨が折れて死ぬ。

◆ 何事も、はっきりした“原因”がわかれば、対策は難しくありません。

 マグロの稚魚が死ぬ原因がわかったのは、マグロ養殖技術開発に情熱を傾けていた研究所長さんの口癖をみんなが守っていたおかげらしい。
 “みんな、常に、注意深くマグロを観察しておけ”が、その研究所長さんの口癖だったとか。“観察力”こそが、大切なのですね。[#観察力]
 みんなに注意深く観察することの大切さが徹底されていたので、ある日、偶然に、マグロの稚魚が突然の光にパニックを起こして大騒動を起こすことがわかったとか。
 それさえわかれば、その対策は簡単なこと。

◆ “観察力”は、科学者の最も基本的な資質だと思います。

 まぁ、科学者と言うより、“科学的思考”と言った方が適切か。ノーベル賞の大御所たちも、発想のきっかけは、他愛もない自然の観察に端を発していました。[#科学的思考]
 アインシュタイン氏は池で釣りをしていて釣り糸が池に落ちた時の水の波紋の広がり方だったし、サイモン氏は海岸でアリの行列を見ていた時でした。(→ 注1)
 科学者として大成功するには、観察力を磨くことが大切なのだと思います。

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●(注1)  サイモン氏のアリの観察云々などのことについては、2010.10.15のブログ『自然体験こそが大切』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2L0Gekt


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