題... “遠慮する文化”のようなもの
◆ 今日も、おもしろそうなニュースネタがありません。
なので、今日も、“Quora(→ https://jp.quora.com/ )”に投稿したネタをアレンジしてブログに残しておきます。
質問は、“なぜ日本人は物事をハッキリ言う人に弱いのでしょう?”というもの。私も、常々、そう思っていたので、私なりの回答を投稿しました。
日本人は、恥ずかしいからか、他から反発されるのが怖いからか、それとももっと他の理由からか、率直に自分の意見を言うのをよしとしないところがあります。
私は、それは、日本人の価値観のひとつと考えています。日本が島国ということで育まれた“遠慮の文化”のようなものがあり、周囲との“摩擦”を過度に嫌います。[ #遠慮の文化 ]
“遠慮”を辞書で調べると含蓄深い。 江戸時代の武士や僧侶への刑罰のひとつで、自宅での籠居を命じられても、夜間のひそかな外出は黙認されたとか。それが、遠慮。
日本では、“出る杭は打たれる”ことも少なくないのです。[ #出る杭は打たれる ]
◆ 以前、私が、韓国に語学留学していた時に、こんなことがありました。
私が留学したところは、延世大学の韓国語学堂。ここでは、上級のクラスになると、みんなで議論する授業があります。先生がテーマを出し、MC役をします。
もちろん、ハングルでしか意見を言えません。ひとクラスは10人ほどで、世界各国の人がいます。どのクラスにも日本人が2~3人います。あとは、世界各国から来た人。
ある日の授業で、スウェーデンのジャーナリスト志望の若い女性(30歳前の人)が、私の友人(日本人)に質問しました。
“あなたは、みんな真剣な議論をしている時に、どうしてニタニタしながら何も言わないのか”と真剣に怒っている感じで質問してきました。
友人が口ごもって苦笑いしていると、イスラエル人(30歳前の男性)が“そんなことは彼の自由、あなたこそ個人を批判するようなことは言うな”と助け船を出してくれて、事なきを得ました。
私は、スウェーデン人の様子を見て喧嘩になるかもとヒヤヒヤしました。実は、私も、傍観者的に授業を見ていたので、私がターゲットにならなくて内心ホッとしました。
でも、喧嘩にはなりません。彼らも、授業が終わると、別の話題で普通に話しているのです。欧米人の感性では、率直にものを言うのは当たり前なのだと思います。[ #感性 ]
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