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題... 混沌だけどもチャンスはある

◆ 自民党総裁選挙は大勢が立候補して混沌とした感じになってきました。

 まぁ、前回の菅総裁が誕生した時の総裁選のような“茶番劇”にはならないと思います。[ #茶番劇 ]
 もちろん、国民が期待が大きい首相が実現するチャンスもある。国民の多くが期待しているのは、国民の間で一番人気である河野太郎氏。私も、それを期待しているひとり。
 河野氏の魅力は、河野氏は、私が最も嫌いな“利権志向”の政治家ではない点です。自民党では少数派の“改革志向”の人なのです。[ #利権志向 #改革志向 ]
 でも、残念なことに、国民はそれを望んでいても、自民党議員の多くはそうでもない(→ 注1) なので、自民党国会議員に信頼が薄い人が自民党総裁になるのは難しい。
 選挙戦を勝ち抜くには、それなりの身のこなし的なことも必要だと思います。政治家どうしの約束は、必ずしも守る必要はないと肝に銘じておくことが大切です。[ #政治家どうしの約束 ]


◆ 政治家どうしの約束など国民にとってはどうでもいい。大切なのは国民との約束。

 昔から、“意思決定論”では、政治的な意思決定(politics)は重視されませんでした。それよりも大切なのは、問題解決的な意思決定なのです。
 つまり、何が真の問題なのかを見極めることが、意思決定においては何よりも大切なことだと思います。
 私は、最近、“Quora”というシステムを重宝して活動の場にしています。Quoraは、人々の“問題意識”を大切にするシステムで、いい質問には礼金まで出すほど。[ #問題意識 ]
 Quoraは、新しいタイプの議論の場。ツイッターやフェイスブックなどと違って、一方的に持論を主張するタイプのSNSではなく、広告を掲載しないところもいい。
 むしろ、“Yahoo!知恵袋”的なシステム。“Wikipedia”と似た面もあります。Quoraで国民世論を盛りあげることができれば、おもしろいことになりそう。
 私の場合、問題意識を鼓舞するために、的を射た質問を意識して投稿しています。


◆ 思い出すのは、小泉総裁が誕生した時のこと。

 当時、泡沫候補と言われていた小泉純一郎氏は、国民に人気のあった田中眞紀子氏と組んで構造改革(象徴的には、郵政民営化)の世論を盛りあげました。
 そして、首相候補大本命の橋本竜太郎氏との決選投票に持ち込むことができました。
 決選投票は、過半数得票者がない場合、一番と二番の人を、国会議員だけでもう一度投票する制度。なので、国民的人気よりも議員仲間に人気がないとどうにもなりません
 驚いたのは、小泉構造改革に真っ向から反対する“抵抗勢力”筆頭格の亀井氏が決戦投票では小泉支持に鞍替えしてくれたことでした。[ #抵抗勢力 ]
 二番になれなかった亀井氏が決戦投票では小泉氏支持になったので、まさかと思っていた小泉氏が総裁になりました。
 その後、亀井氏は、重鎮のひとりだったはずの自民党から追い出されるハメになってしまいましたが、それは、政治家どうしの駆け引きというものでしょう。
 亀井氏のような“浪花節的な昔気質の政治家”にとっては、“小泉に裏切られた”ということになりますが、小泉氏は、あくまでも改革志向の人でした。[ #浪花節的な昔気質 ]

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●(注1)  自民党議員諸氏のごひいき筋のことなどについては、2021.09.14のブログ『利権には許容範囲があるのです』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3tKV05P

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