天の邪鬼’ @忖度というのは、思いやりでもあるのです

◆ 実は、私も“忖度”ということばを知らなかったので、ネットで調べたひとり。

~~< 以下 引用 >~~  ■ 森友学園問題で「忖度」の検索が増加 どんな意味? ⇒ http://bit.ly/2nl6Y41 ■   “他人の心(気持ち)をおしはかること”や“推察”を意味する言葉で、デジタル大辞泉では使用例として「相手の真意を忖度する」が紹介されています。  国有地の売買をめぐって安倍晋三首相の口利きがあったか問われた籠池氏は「口利きはしていない。忖度をしたということでしょう」と答えました。  さらに籠池氏は自身に吹いている逆風(本人による現在の状況の表現)について質問されると「今度は逆の忖度をしているということでしょう」と続けて発言していました。

◆ 籠池氏は“教育者”を自認するだけに、なかなかの知識人ですね。

 私は、籠池氏の“教育勅語”が云々などという神経は気色が悪くなりますが、“安倍首相が忖度してくれた”云々という指摘には感心しました。[#忖度]
 まぁ、安倍首相が直接的に役所に忖度をうながしたと言うより、実際は、安倍首相夫人がそんな役回りを演じてくれたのでしょう。私も、そんな忖度があったはずだと思います。
 忖度ということがあるので、みんな、政治家や役所に“陳情”に足を運ぶのです。忖度がないなら、誰も政治家や役所に陳情などしない。下げたくもない頭を下げて、気分が悪いだけ。

◆ そもそも、政治家や官僚などの権力者たちは、忖度する気持ちが大切です。

 忖度は、言い換えれば、“思いやり・配慮”などととらえることもできます。政治家や官僚に忖度がなかったら、彼らの存在意義はありません。[#思いやり]
 もちろん、忖度してもらうためにお金が絡めば、それは“贈収賄”になります。でも、お金が絡んでいなければ、それは、あくまでも忖度なのです。
 逆説的には、忖度できないような政治家や官僚は、血も涙もない冷血漢でしかありません。

◆ もっとも、そんな忖度も、度が過ぎればうさん臭くなります。

 忖度がいきすぎれば、“法治国家”ではなく“人治国家”になります。それは、ひとつ間違えば、“贈収賄”や“職権乱用”の温床にもなります。中国などが、その好例。
 忖度の落としどころは難しい。だから、一番高い地位にある者は自身が忖度をしてはいけないと思います。自身が忖度すると、関係者は正しい判断ができなくなります。
 昔の殿様は、しばしば、信頼できる配下の者たちに“良きに計らえ”と丸投げしました。それは、日本的な集団主義文化の統治の知恵でした。皆で話し合って、適切に処理せよということです。[#良きに計らえ]


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