共感工房 “人々を死なせるのは不幸なこと”

◆ 私は、ローマ教皇に賛成。彼の発言は良く理解できます。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 「ウクライナは白旗あげる勇気を」 ローマ教皇の発言に批判の声 ⇒ https://x.gd/j8EiG ■

 ウクライナはロシアとの戦争の終結に向けて「白旗をあげる勇気」を持つべきだというローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の発言に批判の声が出ている。

 フランシスコ教皇は9日に放送されたスイスのラジオ局RTSとのインタビューで、交渉が「強い側を正当化する」ことになるのではないかと質問された。

 「それもひとつの解釈だ」と教皇は述べた。「だが、より力のある者とは、状況を判断して、人々を思い、白旗をあげる勇気を持ち、交渉に臨む者だと思う」と述べ、「現在、大国の力を借りれば交渉は可能だ」と続けた。


◆ 戦争には善も悪もない。結果としては、大勢の人々がその戦争で死ぬことになるだけのこと。

 戦争でしつこく善悪を主張しても無意味。戦争は善悪でなく、両国固有の歴史観や価値が衝突しているだけ。それは、私が唱えている“社会相対性理論”の考え方でもあります。(→ 注1)

 両国の“国全体の地力”を冷静に見れば、今のウクライナがロシアと戦争をして勝つことは考えられません。力の差は歴然で、ウクライナがこの戦争に勝つのは不可能です。

 だから、ウクライナはアメリカや西側諸国に無心し、武器などを支援してもらう構図になっている。結果は、ロシアーウクライナ戦争が長引き、両国民の不幸も長引いている。

 西側諸国もロシアをさらに強くするのは得策ではないと考え、ウクライナに必要以上の支援をしていますが、アメリカ国内の世論も必要以上のウクライナ支援に消極的らしい。

 アメリカ国民にとっても、基本的には、“よその国のことで、傍迷惑なだけ”なのです。ウクライナの人々も、そんなことを達観して一日も早く戦争を終わらせた方が良い。


◆ 蛇足ですが、ロシアは、昔から、戦争で人が死ぬことは何とも思っていない国です。

 幾千万のロシア兵士などを殺しても、ロシアは決して動じない国なのです

 一方、アメリカは、自国の兵士が死ぬことを極端なほどに嫌がります。だから、武器支援などで他の国の人々が死ぬのは平気ですが、自国兵士の人的支援は極力控えています

 それは、第二次世界大戦の犠牲者数を見ても明らか。ロシアは他国に比べても桁違いの犠牲者を出しても戦争を続け、結果として戦勝国になりました(→ 注2)

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●(注1)  “社会相対性理論”については、2021.02.19のブログ『社会相対性理論と達観力』をご覧ください。[→ https://bit.ly/3wVyQxX ]

●(注2)  第二次世界大戦の犠牲者数などについては、2023.08.04のブログ『戦争とはそういうもの』をご覧ください。[→ https://x.gd/goPs1 ]

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