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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

「まちとコミュニケーション」が頭一つ分飛び抜けている、イタリアトリノ・ザンザーラ、福岡・工房まる

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。(初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。) 近頃、渋谷ヒカリエで展示会が開催されたり、まち中でも様々なタイミングで障害者アート、という言葉が市民権を得ていると実感しています。 今回はアートそのものについて深く語るというよりも、様々なある取り組みの中でも、頭一つ分飛び抜けて尖っている、「まちとコミュニケーションする」団体、「ラボラトリオ・ザンザーラ」、「工房まる」 の面白みを

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「施設を開く」理想のモデルは、銀木犀

施設を開く。ケアとまちづくりをするにあたって、一番簡単な方法はたぶん、これ。街に出ていく方法もあるけど、自分が運営する、勤めている病院・介護施設を地域に開くことが簡単で第1歩になる。これを読んで勤務先のトップに話を持っていくか、しれっと施設を開くを実践してみるのがおすすめ。

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関わりしろをつくったら、看板そのものがいらなくなった。福祉・世代をつなぐ場所「長崎二丁目家庭科室」と、畳んだあとの話。

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。 (1人目の赤ちゃんを抱っこ紐に入れて歩く女性の、とある一日) この子、なかなか髪の毛生えないな〜、頭寒そう。あ〜可愛い帽子でも買ったげないとなぁ。あれ、町の通りを歩いてたら、昭和の香りする面構えのお店の前の立て看板に「長崎二丁目家庭科室」の文字。 今日の予定が書いてある。なになに、”さとみとゆかりの 編み物の会”?。ふぅ〜ん。中のぞい

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なぜ「ケアとまちづくり」が必要なのか

「医療者は病院を出よう!」 「地域で介護を実践しよう!」 「福祉にアートを!」 近頃、医療・介護・福祉業界にいると、このような言葉をよく目にする。空前の”ケアとまちづくり”ブームと言ってもいい。 病院という閉塞的な空間に鬱々とした患者は多い。それは、医療従事者もそう。病院という空間ではやることが決まっている上で、時間的余裕がなくやりたいケアができない。そんな不満が、地域でヘルスケアを実践していくことで解消されていくんだ!という機運が高まっている。街中で健康教室をひらけば、

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