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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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#まちづくり

変わることを恐れない。教会とオフィスが”共生”する現場で、もはや場は必ずしも1つの機能だけでなくてよいと考えた話。

教会と共生するオフィス? 2019年5月末から6月初旬、オランダにいました。渡航の目的は、患者の症状だけに焦点を当てず、患者の持つ元々の力を引き出そうとする健康の概念、”ポジティヴヘルス”の現場を体験しに。(詳しくはこのマガジンにアーカイブしています。) このオランダに日本人の建築家の方がリノベーションを手がけた教会があると聞きつけ、いてもたってもいられなくなり、様々な方に協力をいただき、訪ねてきました。 オランダ北部、フローニンゲン州にある、レモンストラント教会は18

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街で暮らす。地域を知るにはどうすればいいの?

もりもんです。さて、高齢者が豊かにまちで暮らしていく上で、街にあるサービスを使っていく。そのためには、ケア人材が街のことをよく知ってないといけないって話だった。まちのことをよく知っている例として、まちぐるみ旅館 HAGISOを取り上げた。 今回はどうやって街を知っていくかって話。

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病院を開く

施設を開くをテーマに1回2回書いてきた。素敵な介護施設を紹介してきたんですが、病院でそういうのやってるところはないの?というコメントをいただいたので、今回は病院を開くをテーマに書いてみる。 そもそも病院は日常ではなく、非日常なので、「日常を彩る」というケアとまちづくりの目的には合わない。病院は、非日常から日常に戻すためのもの。だから暮らしを彩る必要は、介護施設よりは少ない。ケアとまちづくりは病院には必要ないのか?というと、そういうわけではない。病院に来た人たちが、ほっと一息

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「まちとコミュニケーション」が頭一つ分飛び抜けている、イタリアトリノ・ザンザーラ、福岡・工房まる

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。(初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。) 近頃、渋谷ヒカリエで展示会が開催されたり、まち中でも様々なタイミングで障害者アート、という言葉が市民権を得ていると実感しています。 今回はアートそのものについて深く語るというよりも、様々なある取り組みの中でも、頭一つ分飛び抜けて尖っている、「まちとコミュニケーションする」団体、「ラボラトリオ・ザンザーラ」、「工房まる」 の面白みを

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関わりしろをつくったら、看板そのものがいらなくなった。福祉・世代をつなぐ場所「長崎二丁目家庭科室」と、畳んだあとの話。

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。 (1人目の赤ちゃんを抱っこ紐に入れて歩く女性の、とある一日) この子、なかなか髪の毛生えないな〜、頭寒そう。あ〜可愛い帽子でも買ったげないとなぁ。あれ、町の通りを歩いてたら、昭和の香りする面構えのお店の前の立て看板に「長崎二丁目家庭科室」の文字。 今日の予定が書いてある。なになに、”さとみとゆかりの 編み物の会”?。ふぅ〜ん。中のぞい

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なぜ「ケアとまちづくり」が必要なのか

「医療者は病院を出よう!」 「地域で介護を実践しよう!」 「福祉にアートを!」 近頃、医療・介護・福祉業界にいると、このような言葉をよく目にする。空前の”ケアとまちづくり”ブームと言ってもいい。 病院という閉塞的な空間に鬱々とした患者は多い。それは、医療従事者もそう。病院という空間ではやることが決まっている上で、時間的余裕がなくやりたいケアができない。そんな不満が、地域でヘルスケアを実践していくことで解消されていくんだ!という機運が高まっている。街中で健康教室をひらけば、

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