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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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#コミュニティデザイン

ケア・アート・建築が融合する「ケアとまちづくり未来会議」ー開催レポート

 東京から電車で5時間、大阪からも2時間半。最も近い都会は車で1時間半の鳥取という片田舎の地方都市「豊岡市」。僕が働いている街であり、僕が住んでいる街。この人口8万人の小さな街に、医療者・建築家・アート関係者が全国から100人も集まるイベントを先日、開催した。その名も「ケアとまちづくり未来会議」。この「ケアとまちづくり、ときどきアート」マガジンもこのイベントを目指して始めたものです。僕が実行委員長をしていたのですが、研修医しながらの準備はかなり死にそうでした笑 (ケアまち会

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医療者が引く移動式屋台カフェの正体とは。YATAI CAFEが生み出す健康的な空間の理由。

【2022年1月28日更新】 「屋台やってる先生ですよね?」と最近よく声をかけられる。医師である僕は、医療福祉関係者が街中で移動式屋台でコーヒーを提供するお店「YATAI CAFE(モバイル屋台de健康カフェin豊岡)」を行っている。月に1回ひっそりと移動式屋台を引いて、訪れる人にコーヒーを物々交換で提供する。 この一風変わった活動を、多くのメディアに取り上げていただいた。神戸新聞、朝日新聞、ソトコト、Newspicks、リクナビNEXTなど。屋外の公共空間の利活用に関す

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医療者が街に出てこないなぁと思っているあなたへ。

(僕は「まちづくり」が好きだ。というより、「まちづくり」をしている人たちが好きだ。ディベロッパーとか都市計画の学者とかそういう話じゃない。建築士、デザイナー、八百屋さん、レコード屋さん。みんなが自分の専門性をいかして、ちょっとでも街に住む人たちのためになるようなことをしよう。そう思って、活動している姿が好きなんだ。 建築士が仕事場をコミュニティスペースにしたり、Webデザイナーが地域を紹介するこじんまりとしたローカルメディアをたちあげたり。 そういう「プライベート」だけで

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まち全体を健康にしていく谷根千まちばの健康プロジェクト

 健康になるために〇〇を我慢してしようとか、障害者の方が作った作品だから買ってあげようとか、そういうネガティブな感情や同情によって支えられているプロジェクトはなかなか続かない。あくまでやる人、買う人が余裕があるから我慢してやったり、偽善で買ったりするから。余裕がなくても、ついつい買ってしまったり、やってしまったり。そんなポジティブな感情に基づいて日常生活を送っていたら、”気づいたら、健康になっていた、福祉の役に立っていた”。福祉や医療を言い訳にせず、ポジティブな感情によって支

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街で暮らす。地域を知るにはどうすればいいの?

もりもんです。さて、高齢者が豊かにまちで暮らしていく上で、街にあるサービスを使っていく。そのためには、ケア人材が街のことをよく知ってないといけないって話だった。まちのことをよく知っている例として、まちぐるみ旅館 HAGISOを取り上げた。 今回はどうやって街を知っていくかって話。

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マガジンライヴ開催決定!!4/24(Wed)20:00-21:30

「もりもん」と「さとこ」がお送りする月額マガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」。ここまでマガジン購読してくれた皆さんに感謝の気持ちを込めて、オンラインマガジンライヴを開催します! ここまでのコラムを振り返りながら、コラムに出てきたプロジェクトや施設、病院の話、もりもんとさとこのケアとまちづくり、ケアとアートに関するお話をします。マガジンを購読してくれた皆さんからの質問に答えたり(逆に質問したり?)しながら、ごきげんなライヴを楽しみましょう。 日時:4/24(Wed)

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まちでご機嫌に高齢者が暮らすには

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団地をハックする

ケアとまちづくりの一つの方法として、「街へ繰り出す」という方法がある。街中の人がふらっと訪れて、医療・介護の相談ができるスペース「暮らしの保健室」が一つの方法。より街へ繰り出す中で、団地をフィールドに面白い取り組みをしているところを紹介したい。 そもそも団地とは、なんだろう。世界大百科事典によると、集合住宅地の総称のことだそうだ。小高い山の上に、数棟の住宅マンションが一団をなしている風景は、想像に易い。高度経済成長、都市化に伴い、郊外にニュータウンと称して、団地が数多く作ら

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病院を開く

施設を開くをテーマに1回2回書いてきた。素敵な介護施設を紹介してきたんですが、病院でそういうのやってるところはないの?というコメントをいただいたので、今回は病院を開くをテーマに書いてみる。 そもそも病院は日常ではなく、非日常なので、「日常を彩る」というケアとまちづくりの目的には合わない。病院は、非日常から日常に戻すためのもの。だから暮らしを彩る必要は、介護施設よりは少ない。ケアとまちづくりは病院には必要ないのか?というと、そういうわけではない。病院に来た人たちが、ほっと一息

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