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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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#家庭医

暮らしの保健室をアップデートする

暮らしの保健室はやっぱりケアとまちづくりの先駆け的な存在である。2011年というまだ医療者が病院を出ること自体が懐疑的な時代に、病院を出て、団地の一階に誰でも、医療介護の対話が気軽できる場所を作った。それが本当に素晴らしいと思うし、これからも讃えられることだと思う。暮らしの保健室は全国各地に広がり、訪問看護ステーション、社協、行政などの手によって、それぞれの街で展開している。前回、暮らしの保健室を取り上げたときに、「暮らしの保健室の本質は商店街にあることではない」と言った。街

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医療者が街に出てこないなぁと思っているあなたへ。

(僕は「まちづくり」が好きだ。というより、「まちづくり」をしている人たちが好きだ。ディベロッパーとか都市計画の学者とかそういう話じゃない。建築士、デザイナー、八百屋さん、レコード屋さん。みんなが自分の専門性をいかして、ちょっとでも街に住む人たちのためになるようなことをしよう。そう思って、活動している姿が好きなんだ。 建築士が仕事場をコミュニティスペースにしたり、Webデザイナーが地域を紹介するこじんまりとしたローカルメディアをたちあげたり。 そういう「プライベート」だけで

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まち全体を健康にしていく谷根千まちばの健康プロジェクト

 健康になるために〇〇を我慢してしようとか、障害者の方が作った作品だから買ってあげようとか、そういうネガティブな感情や同情によって支えられているプロジェクトはなかなか続かない。あくまでやる人、買う人が余裕があるから我慢してやったり、偽善で買ったりするから。余裕がなくても、ついつい買ってしまったり、やってしまったり。そんなポジティブな感情に基づいて日常生活を送っていたら、”気づいたら、健康になっていた、福祉の役に立っていた”。福祉や医療を言い訳にせず、ポジティブな感情によって支

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