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2023年 noteおすすめ記事20選

この1年ほど、それなりに多くの記事をnoteに書いてきた僕ですが、それと同時に、多くの記事を読んできた1年でもありました。

いろんな職業や立場の方のあらゆる記事を読んで、ただただ感銘を受けましたし、また自分の執筆に影響を与えてくれた記事もたくさんありました。

なので今回は、この1年で読んだ記事の中で、僕がよかったと思った記事をまとめてみました。
おすすめするポイントや、その記事を書いたクリエイターさんの特徴なども合わせて紹介していきたいと思います。

(日頃からスキを押しておいてよかった。スキ一覧のところで見返すことが出来たから)

ジャンル別に分けてみたので、興味のある記事から好きに選んで読んでいただけたらと思います!



【旅行】

●ノープランでロンドン観光①(初めての海外一人旅でイギリスを縦断した-4)/ゲンキさん

自分自身が今一番海外旅行に興味があるので、やはり一番手に取ったのは旅行記でした。

中でも、鉄道発祥の国・イギリスを北から南に電車で縦断する一人旅をまとめたゲンキさんの記事がとてもよかったです。
現役大学生とは思えない文章力の素晴らしさと、写真や地図、さらに自作のイラストを多用するなど、旅行記としてめちゃくちゃ分かりやすい出来栄えで、ライターとしての才能がほとばしっています。

この記事はロンドンの空港についてすぐの街歩きの記事なので、ぜひパート1から読んで欲しいです。
ただ、これを読んだらめっちゃロンドンに行きたくなります。

どうやら大学の課題が大変なようで更新頻度が遅くなっているみたいですが続編に期待しています。
同じ京都出身、地理好きということで勝手にシンパシーも感じさせてもらってます。


●聖地エルサレムにて【イスラエル・パレスチナ旅行記1】/旅する写真帖|yukiさん

今まで37ヵ国を旅してきた男性、旅する写真帖|yukiさんが2016年に訪問したイスラエル・パレスチナについての旅行記です。

この方は写真がお得意で、どれも綺麗なんですが、何よりすごいのが体当たりなところ。
その場で出会った人とすぐに仲良くなって、車で送ってもらってご飯に行ったり、はたまたパレスチナの抗議デモに急遽参加したりと、すごいバイタリティーだと感心させられます。

僕も歴史や宗教が好きなので、それなりに知っているつもりでしたが、イスラエル側がパレスチナ自治区に勝手に分離壁を作り入植地としていることなどは初めて知りました。
実際に足を運び、現場のリアルを克明に記録されているので、ニュースでは得られないイスラエルやパレスチナを感じ取りたい方には、是非とも読んで欲しいです。


●憧れのサウジアラビアでときめきすぎて鼻血を出した/ゆいさん

こちらも中東の旅行記。
2019年に観光ビザが解禁された、サウジアラビアの旅行記が記録されています。

イスラム教の聖地・メディナを訪れた時の感想や、日本人が思うより経済発展を遂げている中心部の様子が記録されていて、つくづく日本のメディアは、中東のことを詳しく取り上げないよな~と思いました。
ムスリムの人達の現在の姿なんか、自分から調べないとわかりませんもんね。

このゆいさんという方は、女性一人旅でいろんな国を飛び回っている方で、他の記事で旅のノウハウなども詳しくまとめられているので、興味のある方は非常に参考になると思います。


●フィルムカメラと旅したハノイ 〜2006年初めてのひとり旅〜/Miho Nittaさん

フリーランスの映像作家、Miho Nittaさんが書いた、2006年のベトナム・ハノイの記録。
旅行記というより、本人がハノイの街から感じたことを綴るエッセイ的な記事です。

この記事の魅力は、何より写真がとてもいいこと。
当時普及していたデジタルカメラではなく、フィルムカメラで収めたハノイの風景は、どこか暖かくて優しい雰囲気のものばかり。
ザ・観光といった感じではなく、ハノイの人々の日常にそっと溶け込んでいるので、読んでいてただただ心が落ち着きます。

またスマホもないので、本を片手に歩くというアナログさが、2006年を上手く表せていて良い記事だなと思いました。

●ACE HOTEL KYOTO - エースホテル京都【京都の新しいホテル】/和泉佑里さん

こちらは国内の記事。
京都の商業施設・新風館の中に2020年開業した外資系ホテル、「エースホテル京都」に実際に泊まってみたレポです。

ホテルやその周辺施設の情報が詳しく、わかりやすくまとめられているので、これを読むとホテルを利用したくなります。そう思わせる時点で良い記事ってことですよね。
簡潔に情報や歴史的背景を伝える上手さも勉強になります。

この和泉さんは東京在住なので、“外から見た京都の風景”が上手く描かれていると思います。
他にも、実際に利用された京都のホテルがまとめられているので、参考にしてみてください。



【スポーツ】

●実録42分、飯塚選手の「qルームでの過ごし方」/及川彩子さん

「Number」などにも寄稿されている、NY在住スポーツライター及川彩子さんによる記事。
今年8月にブダペストで行われた世界陸上、男子200m予選の裏側を写真ともに克明に記録されています。

学生時代に取り組んでいた陸上短距離なので、五輪、世界陸上などの主要大会は欠かさず見ている僕ですが、この「qルーム」は、次のラウンドに進める、予選で各組3着に入れなかった次にタイムが速い上位の選手が、進出が確定するまで待つ控室のことで、今大会から導入されたのでもちろん初めて見ました。

なので、その裏側を至近距離で撮影された写真は興味深く、臨場感が伝わってきて非常に見ごたえがありました。

日本の飯塚選手が1組から最後の7組終了時点まで残っていたからこそ生まれた記事ですね。


●プロ野球 ユニフォームランキング2023/タカヤマダイチさん

プロ野球ユニフォーム勉強家のタカヤマダイチさんによる、2023年シーズンのプロ野球全12球団のユニフォームを格付けする記事です。

おそらく個人的に研究されている方だと思うのですが、ま~とにかくマニアック具合がすごい。笑

独断と偏見で各球団のユニフォームのデザインをバシバシ斬っていかれる姿を見ても好意的に感じるのは、ものすごい熱量と愛情が伝わってくるから。「ああ、noteってこんな感じで好きに語っていいよな」と考えさせられますし、普段自分だけしか気にならないこだわっている部分を、表現したり共有できるのもnoteの魅力だなとこの記事を通じて感じました。

僕もユニフォームについての記事を出していますが、少なからず影響を受けたのはここだけの話です。
他にもWBCの記事なども面白いので、スポーツ、中でもユニフォーム好きは一見の価値ありです。


●⚽サッカー スタジアムグルメ ~ヨーロッパとJリーグの違いって何だろう!?~/robin_no.3_ロビンさん

Jリーグの試合会場などで売られているスタジアムグルメ、通称スタグル。
サッカー本来の魅力とは別に、来場者の胃袋を満たすというもう一つの楽しみになっているこのスタグルの、日本とヨーロッパの違いについてまとめられています。

各チームの本拠地の名産を活かすなど、多種多様なグルメが今や話題にもなっている日本に比べ、本場イングランドは非常にシンプルなものしか用意されていません。

食を楽しむというより、試合に集中する———。
日本とヨーロッパの人々のサッカー観の違いが、現地に行った人にしか分からない感覚で分かりやすく書かれていて、読んでいてなるほどなと思いました。



【歴史】

●御朱印を書かない浄土真宗のポリシー/千世(ちせ)さん

神社仏閣を参拝した時にもらえる御朱印ですが、日本の仏教界で最大勢力とも言われている浄土真宗のお寺では、なぜ御朱印がもらえないのか。その理由を解説されています。

僕も御朱印をもらうのですが、右上に書いてある「奉拝」や「奉納経」という字が気になっていました。
もともと僧侶が「経典を納めた証」としてもらえたものが、いつしか一般の参拝客が参拝した証、お土産のようになったいった御朱印。
「形にとらわれるのではなく、思いが大事」という教えから、現在では御朱印やお守りを置いていない浄土真宗のポリシーを、わかりやすく解説してくれています。

浄土真宗が日本で広まった理由を、「御朱印」というキーワードを軸にして学べる、目からウロコの記事でした。


●おじいちゃん、インパール作戦について教えて欲しいんだ。/文香ヒロさん

第二次世界大戦において、最も過酷で無謀な戦いと言われている「インパール作戦」に兵士として参加し、命を落とした兄を持つ祖父から話を聞いて文字に起こした作品です。

戦時中の大阪の様子が、祖父の軽快な語り口調とともに伝わってきて、読み手もその場にいて話を聞いているような気持ちにさせられます。

優秀だったからこそ軍に利用された兄。
当時の手記から伝わる、戦争に対する本音に胸が締め付けられます。

また、残された家族の思いを前に、いかに戦争が不必要なものかが身にしみてわかりますし、自分のルーツを知ることの大切さ、過去の経験や歴史を下の世代に語り継いでいくことの重要性もこの記事は教えてくれます。


●「スティーブ・ジョブズ1.0」の真実(前編)/NHK取材ノートさん

1984年、マッキントッシュの完成発表会見で画面に映し出されたのは、日本の「新版画」だった———。

日本通で知られたスティーブ・ジョブズと、新版画の知られざる関係性を追い続けたNHK国際部記者の約8年間の記録です。

アップルの初期メンバーや、幼少期を知る人物、ジョブズが京都に訪れた際に関わった人たちへの取材を経て、徐々に真相にたどり着いていくさまは、まさに一本のドラマを見ているかのようでした。

ジョブズの真実の姿に触れられると同時に、NHK記者としてキャリア最後のミッションになると思いながら、膨大な時間をかけて取材にあたった佐伯健太郎さんの情熱を感じる作品で、これは佐伯さんという人間の物語でもありました。

前編・中編・後編に渡る超大作ですが、読みごたえがあるのでぜひ一度読んでほしいです。



【経験】

●ドイツでお笑いライブを見た①スタンダップコメディ/かしいさん

お笑いライブの制作を経て現在ドイツに在住しているかしいさんによる、実際に体験したドイツでのお笑いライブのレポです。

そのライブでは全員集合のOP・EDがなかったり、政治を斬ったりする風刺的なネタではなかったりと、日独の違いや当初のイメージとのギャップについて書かれていますし、また、料金設定やお客さんの雰囲気など、彼女自身が日本のお笑いライブシーンで働いていたこともあり、比較も事細かに書かれていて、すごく興味深いものに仕上がっています。

「百聞は一見に如かず」という言葉の意味が存分に表れている記事です。


●アフリカのケニアで「アジア人初」のプロサッカー選手になった話/草場勇斗さん

日本でのサッカーキャリアに一旦ピリオドを打ち、サッカー後進国であるケニアでプロ選手になることを目指した草場さんの記録です。

先進国とは程遠い劣悪な環境下で、多くの洗礼を受けまくる草場さんですが、その姿を思い浮かべたとき、「誰に何を言われようが、思い立ったら行動する」という気持ちの大切さを学ぶことが出来ます。

アフリカ以外の地域出身で、ケニア1部でのプレー経験がある選手は今まで一人もいないと言われているにもかかわらず、そこに飛び込んでいくパイオニア精神は、今後の人生において誰もが真似できない経験だし、唯一無二のキャリアだなと思います。

簡単に手に入れられないキャリアを歩んでいる人間の強みを感じました。


●40歳からサッカーイラストを描き始めて8年後に日本サッカー協会に辿り着いた話【始動編】/hiroki.38さん

イラストレーターのhiroki.38さんが、タイトル通り、サッカーと関わる仕事がしたくてあらゆるチャレンジを続け、最終的に日本サッカー協会と仕事をすることが叶うサクセスストーリーです。

「始めるに遅いはない」といったチャレンジ精神もさることながら、「いつどこで誰が見ているかわからない」と思いながら、SNSで発信することの大切さをめちゃくちゃ感じることができます。

選手や関係者から反応が来た当時の出来事などが書かれていて、筆者の喜びようが、読んでいるこちらまで伝わってきます。

あと、サッカーファンからしたらこの10年くらいの日本代表の振り返り(ブラジルW杯、ロシアW杯ぐらい)も出来るので、そういう観点からも面白い記事だと思います。



【エンタメ】

●Netflix日本発コンテンツの飛躍、坂本和隆氏が語る参入からの8年/徳力基彦さん

noteプロデューサーの徳力基彦さんが、Netflix Japanのトップである坂本和隆さんにインタビューした時の記事です。

Netflixが日本に参入してからの8年間の歩みを時系列で語られていて、アメリカ本部との制作の裏側であったり、日本オリジナル作品の転換点となる作品の話など、エンタメ好きからしたら涎ものの内容がつまりまくっています。

僕自身、話題作は一通り観ていたので、より「あの時そうだったのか〜」と感じながら読むことができました。


●ジャニーズ初心者の洋楽オタクがKing & Princeに新しい世界を見せてもらった話/amyさん

ジャニーズのファンではない、自称・洋楽オタクのamyさんの視点で描く、King & Princeの楽曲の素晴らしさについての解説記事です。

音楽好きからすると、どこか閉鎖的な印象のあるジャニーズ・アイドルの曲を、洋楽やK-POPに精通した方が紐解くと「こう見えるんだ」ということが分かりやすくなっている記事で、その豊富な情報量で説明されると、キンプリの楽曲がいかに玄人受けのする良質な作品が多かったのか、ということを痛感させられます。

もっとフラットにジャニーズの音楽を語るべきだと思うのと同時に、King & Princeというグループが現在の形になってしまったことを、良くも悪くもより強く悔やんでしまう、そんな記事になっています。


●流行語大賞候補「ひき肉です」のミーム化をデータ可視化してみる/こちら徒然研究所(仮称)さん

今年大流行した、「ひき肉です」。
このフレーズがどういった経緯で流行したかを、データを元に解説している記事です。

主にTikTokやYouTubeの視聴回数や投稿数に目をつけ、グラフにして論じられていますが、その情報量がとんでもない。笑
企業が調べているのではないかと感心させられるほどの立派なデータたちです。

約1ヶ月ほどで爆発的に流行する「ひき肉です」に関しては、それを成立させた今の時代もすごいですが、ワード自体が持つ力の強さや、YouTuber・ちょんまげ小僧の魅力のすごさを改めて感じます。

他にも絶対自分で調べはしないけど、気になるデータを載せられているので、ぜひ見てみてください。



【エッセイ】

●ポルトガル一人旅で子どもがうまれた話/田中裕子さん

プロのライター、田中裕子さんによるポルトガルでの一人旅を通して書かれたエッセイです。

旅先で感じた心情の描き方、言語化が非常に巧みで、ずっと読んでいたくなる「眼福」さがあります。

結婚、妊娠、出産という人生の大イベントを経験するすべての人が向き合う問題を、こんなにも整頓された言葉で伝えられるんだ、と凄みを感じますし、おもわず泣いてしまうような、そんな温かさに包まれた作品です。

「出産」というテーマではありますが、性別や立場は関係なく、より多くの人に読んでほしいエッセイです。


●雲ひとつなく晴れたハロウィンの日に/おほしんたろうさん

お笑いとイラストの二足のわらじを履いて活動されているおほしんたろうさん。
この記事に限らず毎日アップされているエッセイは、いいサイズ感で読みやすくオススメしやすいですし、何よりその着眼点がアッパレなものばかり。

日常で目にしたことのある風景も、おほさんの手によって新たな気付きを与えてくれます。
「確かに言われてみたらそうやな~笑」の連続なので、面白いだけじゃなく考えさせられるようなエッセイたちです。

中でも特にこの記事は、いい意味で性格の悪さを感じる一方、心理を突いていると言わざるをえないすごい切れ味の主張なので、ぜひ一度読んで確かめてほしいです。


●人生最大のターニングポイント ~黒ギャルとの邂逅~/鈴木まん太郎さん


鈴木まん太郎さんは、僕の芸人時代の先輩で、現在も大阪を中心に活動されています。

豊富な知識に裏付けされたボキャブラリーの数々が、読む者を惹きつける魅力がありますし、まん太郎さん自身の悲哀が上手く描けているので、思わず「ふふっ」と笑ってしまう場面がたくさんあります。

公私共に仲の良い先輩ですが、決して忖度などなく、文才と機知に富んだ記事ばかりなので、エッセイだけでなく、ショートショートもぜひ読んで欲しいと思います。



おわりに

以上が2023年に僕が読んだ、note上のオススメ記事でした!

今回紹介させていただいたクリエイターの方々、勝手に紹介させていただきました!
すみません、ありがとうございました!

「読んでほしい」という気持ちのあまり、だいぶボリューミーになってしまいましたが、どれも読みごたえのある記事ばかりなので、気になるものがあったら是非読んでみてください!

いい記事に出会って日々を豊かにしましょう!

それでは、また!



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