計画を立てて計画通りにやるのが苦手

昔から、計画を立てて計画通りにやるのが苦手です。スキルとしてないわけではないので、一応、受験突破して大学生にはなれたし、会社経営者もやってはいます。

大学院でも、「非常に確動性が高い」と言われたりしました。どちらかと言えば、スキルとして無理矢理身につけたといった方が的確でしょう。


ただ、本能といては、2泊3日の旅行にしろ、夏休みの勉強にしろ、「予めしっかり計画を立てること」が、本能的には「やりたくない」タイプ、「予期せぬ出会いがあることに情動を感じる」タイプです。

なんというか、『計画立ててを計画通りにやる』ってこと自体に魅力を感じないのです。それは、私にとっては『犯人とトリックとあらすじが分かっている推理小説を最初から読まされている』用にしか感じられず。

ライフハック本とかだと「TODOリストを作成して」とか「夢に日付を入れよう」とか、「計画を立てる」系のやり方があって、そのモチベーションとしては「計画を計画通りにやることの達成感」を前提にしていますが、私は、「計画通りに出来た自分」に対し達成感を感じないタイプのようです。

むしろ、計画を計画通りにやったとしても、達成感ではなく「犯人もトリックもあらすじも知ってる推理小説を読まされたことへの徒労感」に近い感覚を強く感じてしまいます。

そして、例えば、会議とかが事前の次第や議事進行計画通りに順調に進んでいると、「つまらなさ」を飛び越えて、「気持ちが悪い」ぐらいの感覚になるときがあります。「物事が立てた計画通りに進む」ってことは、「計画に盛り込まなかった更なる可能性の芽が、ドンドン消えていく」という感覚が強くあります。

むしろ、「計画通りに物事が進む方が、不安になります。」例えば、金曜日締切の原稿を計画的に水曜日に提出しちゃうと、そこにあるのは達成感と言うより、「木曜日・金曜日に、ひょっとしたら、もっと良くなったかもしれない自分の可能性を水曜日の段階で却下してしまう」という消失感や不安感が先に立ちます。

なので、ギリギリまで「結果の確定」を避けるタイプでもあり、水曜日に原稿提出しても、「やっぱりこっちにしたい」って編集者さんに連絡して金曜日に原稿を差し替えるタイプとも言えます。

さらにいえば、「計画が順調で先が見える場合、”見ている先”の実現には、そこに改良や新しさはないので、可能性を追求するため、最後の最後でアドリブを噛まして、予定調和を崩しに行きたい」タイプです。

どういうことかというと、順調に会議の議事が進行して、予定通りに終われそうになると、達成感や安堵感よりも、「この会議のアウトプットが。計画以上のものになる可能性が無くなってしまう危機感」を抱いてしまいがち。

なので、会議を予定調和で終わらせたくなくて、最後に、角度の違う質問をぶっ込んでみたり、全員賛成になりそうだったら、わざと反対票に一票を投じてみたり、「新しい可能性を最後まで追求する」ためのアドリブの行動に出がちです。(それで、計画通りに会議終わらせたい人から怒られる。)

まあ、つまりは「計画を立てて計画通りに早めに終わらす」というのが、本能にどうしても体に馴染まなくて。それはサボってたり怠けたりしてるわけじゃなくて、「自分や組織、社会にとって、もっと良い方法や結果が生まれる可能性が喪失する危機感。」に立脚しています。

計画を計画通りにやることに対し達成感や充実感は感じず、むしろ、「早めに計画的に終わることで、将来の可能性が消失して確定してしまうことへの危機感」に繋がるという感覚、分かる人がいたらうれしいです。

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