「選択肢を用意することが得意な人」、「選択肢を実行することが得意な人」
貴景勝関の優勝の要因の解説で、元琴奨菊の秀ノ山親方が、貴景勝関の勝因を「土俵に上がったときの迷いの無さ」「これでいく、と決めたことを実行するために集中する」と表現していました。それに対して、今回優勝決定の一番の相手は、まだまだ、「迷い」があったと。
ここで、思ったのが、世の中には「選択肢を用意することが得意な人」、「選択肢を実行することが得意な人」がいると言うことです。
お笑いコンビ「ロザン」のお二人、菅さん宇治原さんが「高学歴が何故仕事が出来ないのか」と言うテーマで語った動画で、宇治原さんはこのようなことをおっしゃっています。
シチュエーションとしては、廊下を歩いて向こうの部屋に行きなさいという指示が飛んだと言う状況ですね。ところが、その途中に冷蔵庫が置いてある。このときに取る態度が違うという話です。
動画の中では高学歴とされていますが、私は、「派生的なことが気になるタイプ」と「目の前に集中できるタイプ」と言うことだと思います。
そして、何事かを実行できるのは、この「目の前に集中できるタイプ」です。
もう一つの例を見てみましょう。倉本圭造さんのFINDERSの連載より引用します。
まさに、この「現場の人」が、この目の前の集中力を生むのだと思います。
逆に、考えてしまう人は、土俵に上がってもギリギリまで「やっぱり、突っ張りじゃなくて、回し取りに行った方が良いかな」と、下手に多面的に考えられる分、立ち会いまで悩んで決めきれません。あるいは、「ここで負けたらどうしよう、親方に迷惑かかるな」など、派生的なことが気になります。
ただし、派生的なことが気になるタイプの人は、物事に多面的な角度からの考察を与えます。引用したスマフォ攻略の例で言えば
この、細部まで何やらかんやら派生的なことまでガーっと解析して分析するというのが、「選択肢を用意することが得意な人」の役割、そして、それを、現場で「選択肢を実行することが得意な人」に継いでいく。
それが役割分担と言うことだと思います。
【追記】
公開ボタンを押したら、関連記事で出てきました
Takahiro Kobayashiさんの「実況脳と解説脳」という記事。目の前の課題に関連することに集中し、それを素早く表現する「実況脳」、さまざまな意義や背景を読み取ろうとする「解説脳」は、まさに「選択肢の素早い実行が得意な人」と「選択肢をそもそも用意するのが得意な人」に通ずる話だと思います。
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