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[クオンさんとの協業リリース] ブロックチェーン技術によるキャラクターライセンス使用権販売はじめました

クオンさんと共同でノン・ファンジブル・トークン(NFT)を用いてキャラクターライセンス独占使用権の販売と保有証明を行うという取り組みを開始しました。

デジタルデータは複製可能で複製元と複製先の区別がつかないということが最大の特徴であり、弱点でもありました。

ノン・ファンジブル・トークンとは、直訳すると代替不可能なトークンということになるのですが、要はブロックチェーンの技術を用いて、代替(複製)不可能性を担保できるデータを実現するというものです。

ブロックチェーンによって保有履歴も保存されるので「あの手越君が持っていたAK-47♡」みたいなことも可能になります。

NFTはゲームの中に密結合されたものという認識が強いのですが、切り離して使うことも可能です。

ウォレットアドレスの保有証明さえできれば、その保有者がどのNFTを持っているかということが担保されるので、デジタルかリアルかを問わず、事物の保有証明を極めて簡易かつ堅牢に行うことが可能です。

一般の暗号資産のように譲受も可能ですし、スマートコントラクトと組み合わせることで、買い手がETH(他)の暗号資産をデポジットした際にNFTを自動で買い手に送信するというような堅牢かつ自動のエスクロー取引の仕組みの構築が容易に可能です。

また、NFTはEthereum Improvement Proposalという活動で定義された規格ですので、一旦、発行すれば、あらゆるサードパーティの取引所で売買可能です。

既存のエスクローやC2Cのマーケットプレイスの複雑さから考えると破壊的なイノベーションと言えます。

遅くなりましたが、今回の取り組みはこの破壊的イノベーションを端的に表現するために、以下のようなかたちをとっています。

1. 1億件以上のダウンロードを誇るキャラクターのライセンス使用権という極めて高額のもののNFT化。にゃんタウンという名称のキャラクターライセンスは現在のレートで55百万円を超える価格となっています。このような金額の送金には多大のコスト、手間、リードタイムそしてリスクがありますが、暗号資産を使うことで最大数十円程度の送金手数料、数クリックの操作、遅くとも数分で安全かつ確実な送金というブロックチェーンのメリットを享受できます。

2. あえて、OpenSeaという第三者の取引所にて取引を行います。自社で販売dAppを提供することも可能なのですが、いきなり第三者の取引所で売買できるという面白みを追求しています。

3. NFTの譲受以外の契約条件の交渉、契約締結、ライセンス利用上のガイドライン協議・策定、デジタルデータの受け渡し等々の作業は全てオフチェーン、オフラインで行います。個人的にはこの点が最大のキモだと思っています。世の中のブロックチェーンプロジェクトの多くは全てをブロックチェーン上で解決しようとする傾向があります。そして、それこそがブロックチェーンの社会実装を遅らせている原因の一つと言えるのではないでしょうか?今回は実装な可能な部分も含め、あえて、オフチェーン、オフラインで行うことで、現実的な社会実装を実現させています。

今回は実験的な取り組みとなりますが、リンカー社では5兆円を超える潜在市場に向けての破壊的プラットフォームを開発しており、公開できる段階になりましたら、また、紹介したいと考えております。

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