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損をしない車の売り方③ 相場を調べる

さて、車を高く売りたい方必見のこの記事(自分で言ってみました 笑)
中古車業界の仕組みから、どのようにしたら車が高く売れるのか、を説明しています。

今回は少し実践的に、車の買い取り相場を知る方法を書いていきます。
今回の記事が、たぶん一番身につきやすい話になるはず。
では早速説明していきます!

クルマの取引相場は右肩下がり

その前にまず、車の取引相場について、必ず知っておかなければいけない決まりを書いておきます。

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もはやおなじみとなってしまった、車の価格決定プロセスです。
どんな業者でも、価格決定のプロセスには、オークションの取引金額が関わってきます。

このオークション取引金額を「相場」と言う訳ですが、相場には絶対の法則があります。それが「相場は値上がりすることはなく、必ず下がり続ける」という法則です。

株や為替取引は値上がりしたり下がったりしますが、車の取引価格は基本、昨日より今日の方が安くて、今日より明日の方が安い(良くて同額)のです。

極端な話、車は1日1日古くなっていきます。
古くなればそれだけ型落ちとなり、車検の残りは少なくなります。
ですから車の売却は、1日でも早く行うが鉄則です。

ただし例外があって、1月中頃から2月中頃は、3月の書き入れ時に向けて全国の中古車店が仕入れに動きますので、オークションでの落札価格が気持ち上がることもあります。

ですので1年のうちにチャンスとなるタイミングは、1月中頃から2月中頃までに車を業者に引き渡せる時期になります。

もう一つ、例外的に相場が上がった例が、東日本大震災の時です。
被災した方々が、三文判と住民票だけで登録して乗り出せる軽自動車に需要が集まり、中古の軽自動車は、一時、新車よりも高値で取引されました。

ニュースになっていたりもしたので、ご存じの方も多いかもしれませんが、私が知る限り、中古車の取引相場が上がったのはこの時しかありません。
補足:特定車種だけ海外需要が高まり、値段が上がったことはあります

余談ですが、私は震災の時、買取の会社に居ましたが「いま軽が高く売れるんやろ?」と買取を依頼してきた方が何人かいらっしゃいました。
その言葉だけで「こいつ、許さん!」と、通常の取引相場より安く買い叩いて差し上げました。

人間、情熱や怒りやが極限に達すると、自分の実力以上のものが出るようです。

車の相場の調べ方

さて、やっと本題、車の相場の調べ方です。

ご自身の車の相場を調べるために、まずご自身の車を知る必要があります
車の価格に関わるポイントはそんなに多くないので、まず下記のポイントを明確にしてください。

1、車種
2、年式(車検証の初年度登録)
3、グレード
4、走行距離
5、ボディーカラー

これだけで大丈夫です。
事故や改造、エンジンチェックランプ点灯などの不具合は無いものとします。

この中で一番困るのは3グレードだと思います。
国産車でしたら、各メーカーのHPで車体番号からグレード検索が出来るようになっています。ご利用ください。

国産車のグレード検索はこちら

ご自身の車のことが分かったら、次は中古車販売サイトで販売価格を調べます。カーセンサーやGOOを使えば大丈夫です。

1~4の項目で条件検索したら、だいぶ数が絞れるかと思います。あとは車両価格順に並べて、一番台数の多い価格帯が出てきますので、そこがおおよその販売価格相場になります。

おおよその販売価格がわかったところで、図解にしていきます。

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するとこんな感じです。

販売店の経費と利益を考えると、販売価格のおおよそ30万円くらい下の価格がオークション相場になります。ですので更にその10万円くらい下の価格が、おおよその買い取り額だと予測を立てられるわけです。

販売店の利益は車格によって違う

販売価格からおおよその買取価格は調べられるのですが、販売店の経費と利益は、車種によって異なってきます。

例えば
軽自動車の場合、利益はおおよそ5~10万円くらい。
コンパクトカーで20万円~30万円くらい
1BOXやSUV系になると30万円~40万円くらい
輸入車になると50万円くらい
こんな感じです。

もちろん、この法則がすべてに当てはまるわけではありません。
海外での需要がある車(輸出される車)はこの法則から外れます。
ですが、おおよその検討を付けておけば、買取商談の武器になりますので、試していただければと思います。

珍しく次回予告!
次は、「一括査定サイトには気を付けろ!!」です!
ここに中古車業界の真の闇が有るとか無いとか・・・・・

クルマの売り買いは「車売買エージェント」に任せよう!
車ウリ買い.com



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