中田 "kipoo" 吉法

ゲームのことを考えるために生きています。http://gamedeep.niu.ne.…

中田 "kipoo" 吉法

ゲームのことを考えるために生きています。http://gamedeep.niu.ne.jp/ noteでは主にIngress関係のことを。

マガジン

  • XM Anomaly stats talk; on note

    Ingressの大規模戦闘イベント、XM Anomalyのルールや予想や結果についてあれやこれやと語ります

最近の記事

Cryptic Memories stats talk - 02

シャードナイトについて語ろう記事を書くのに手間取っていたら次のシリーズ(BuriedMemories)のルールも出てきてだいぶ色々変わって驚いていますが、その話は振り返りを終わらせてから改めてということにして、2回目は少々看板に偽りありな感じで話をしていこうと思います。 今回はCryptic Memoriesで初採用となった新形式のイベント:シャードナイトについて話して行くのですが、実のところこのイベントはスコアだけ見ても話をできることがほとんどありません。 ルールCry

    • Cryptic Memories stats talk - 01

      Cryptic Memiries は 2024年Q1に行われたXMアノマリーでした。 何回かにわけてそのCryptic Memoriesでの戦いがどういう展開だったのかということについて振り返っていきたいと思います。 話の前提として使うため、2023年まとめて振り返りの方もご一読いただくと少しだけ話が面白く読めるようになるかもしれませんので、未読の方は合わせてお読み頂ければと思います。 さて結果を振り返るからにはスコアの類を見る必要があるわけで、公式の結果は公式ルールの英

      • 2023年のXMアノマリーを(まとめて)振り返る

        2024Q1のXMアノマリーシリーズであるCryptic Memoriesの振り返りをしようと思っているのですが、前提として2023年のシリーズの総括をしておいたほうが色々捗るよな…ということで、同人誌には書いた記事を引っ張り出して参りました。 文体変えたりの改稿はしていますが、中身はそう大きくは変えておりませんので GameDeep vol.44 を既にお読みになられた方は(来週中にぼちぼち上げていくと思う)次の記事をお待ち下さい。 2023年のXMアノマリー2023年の

        • Ctrl stats talk

          2023/09/17にIngressの大規模戦闘イベント、XM Anomaly CtrlのPhase3が開催され、Ctrlシリーズが終了しました。 ということで、(前シリーズEchoについてはサボって書いてませんが)スコア結果を振り返るいつものやつです。 ルール 正式なルールについては公式サイトのCtrlアノマリールールのページをご参照ください。ここでは以下の記事を読むために必要な最低限の知識を抜粋してルールを紹介していきます。 CtrlアノマリーはPhase1-3の

        Cryptic Memories stats talk - 02

        マガジン

        • XM Anomaly stats talk; on note
          22本

        記事

          EDY stats talk: 03 Shards struggle

          前記事なんて昨年暮れに出したやつで今更続きと言われても…な感じですが、新アノマリーシリーズEchoが明日開幕する(そしてルールはあまり大きくは変わらない)のでついでに振り返りしておくかー、ぐらいの気持ちでずっと塩漬けになっていた記事を公開いたします(同人誌では年末ぐらいに掲載したりしたやつです)。 シャード戦分析地図前記事までは主にBB戦の支配率の数字をいじってEDYにおける戦況を分析してみたわけですが、同じ数字をいじり続けるのもあのへんが限界ですので、03では違ったものを

          EDY stats talk: 03 Shards struggle

          EDY stats talk : part 02: 支配率で考える

          2回目はBB戦のスコアを中心として、支配率を軸にあれこれ考えていきたいと思います。主に参照するのは前回と同じスプレットシートの別シート「Phase3 BB」です。 BB戦スコア分析まずは表のBB戦に関する数字の部分です。縦軸には各BB戦waveにおけるスコアと、最大値(MAX)、および平均値(AVG)の数字を用意しました。 対する横軸なんですが、これはそのまま出されてもちょっとわかりにくいと思いますので、表の左から右にそれぞれの値を説明していきます。 BB Raw BB戦

          EDY stats talk : part 02: 支配率で考える

          EDY stats talk : part 01: timeline

          2022/12/10に横浜にてEpiphany DawnのPhase3の戦いが行われ、E 192-90 RというスコアにてENLが勝利を収めました。 というスコア速報だけならここをご覧の皆様であれば既にご存知のことかと思いますので、ここではもう少し詳しくスコアの内容について分析していきたいと思います。ルールについてはプレビュー記事や正式版のルールの方をご確認ください。 ということでスコア等の分析記事を何回かに分けてお送りする予定ですが、1回目として用意したのは時系列順のス

          EDY stats talk : part 01: timeline

          Epiphany Dawn Phase3; Yokohama preview talk

          12/10の横浜XMアノマリーに向けての気分盛り上げの3日目、ということで今日は横浜のルールのざっくりとした説明と展望について書いてみたいと思います。 ルール概要正式版のルールはhttps://ingress.com/news/epiphany-dawn-rules-dec/ をご覧いただくとして、本稿ではまずその概要について簡単に書いていきます Epiphany Dawnシリーズの最終戦、横浜でのPhase3は2つのゲームによる戦いです: 運営バトルビーコン戦[170

          Epiphany Dawn Phase3; Yokohama preview talk

          XM Anomaly stats talk: Epiphany Dawn Phase1; Los Angels

          12/10の横浜でのXMアノマリーに向けてちょっとだけ気分を盛り上げるため、なんかアノマリーについての記事を上げる企画の2日目ということで先日同人誌で書いた記事の転載です。(明日は横浜の展望の話をやる予定) 米西海岸でのアノマリー2022年11月12日にアメリカはカリフォルニア州ロサンゼルスにて、XMアノマリー(*1) Epiphany DawnのPhase1が開催された。 過去の履歴を見ると、アメリカ西海岸でのアノマリーはおおむねENLが大差で勝利するものである。それも

          XM Anomaly stats talk: Epiphany Dawn Phase1; Los Angels

          XM Anomaly stats talk: Superposition München

          来たる12/10に横浜でのEpiphany Dawnアノマリーが近づいてきたので、ということで最近のアノマリーの振り返りということで夏頃に同人誌で書いた記事を転載してみます。(明日はEpiphany Dawn Phase1の話、明後日は横浜の展望の話をやりたい所存) XMアノマリー@ミュンヘン去る2022年7月30日に、ドイツはミュンヘンにて、およそ3年ぶり(*1)となる「全部入り」のIngressのイベント、XMアノマリー(*2) Superposition Phase1

          XM Anomaly stats talk: Superposition München

          Kureze Effect Phase2のおもしろ点灯を眺める

          [2/6 22:00 Update: 欧州、中東、アフリカの点灯事例を追加] [2/7 11:30 Update2:米州の点灯事例を追加] 先月より(開催直前に突如「これはアノマリーだ」宣言が出てきた)クレーゼ効果(Kureze Effect)イベントが始まっておりますが、その2日目にあたるPhase2の状況に動きがありました。 Phase1では過去のアノマリー都市・アノマリーゾーンを使って再利用的な世界一斉アノマリーが行われていたのですが、Phase2では「過去のアノマ

          Kureze Effect Phase2のおもしろ点灯を眺める

          Nemesis: Umbra stats talk

           開催から2年以上が経過しており今更感が物凄いですが、そういえば同人誌にだけ書いてWebにはちゃんと公開してなかった(*1)ということに今更気付いたので発掘して公開いたします。 (*1) いちおう同人誌自体をPDFで公開してるので知っている人は見ようと思えば見れた…みたいな状態でした Nemesis: Umbraのルール概要 2019年10月12日に開催されたIngressの大規模イベントNemesis: Umbraアノマリーの各都市では、4つの競技が同時並行で行われまし

          Nemesis: Umbra stats talk

          Nemesis: Umbra preview talk

          ○ルールの組み立て3時間、20分ごと9回計測という時間のフォーマットはここ1年ほどのアノマリーで定番化してきたフォーマットです。しかしUmbraアノマリーでは行われる競技に若干の変更が入り、加えて点数配分が枠ごとに100点という固定的なものから、全体で100点が各競技に枠として配分されるという形に変わりました。 この配分、すなわち重み付けが今回かなり絶妙で、結果として展開が簡単に読めないゲームになっていると思います。数が効かないわけではないが、劣勢側の戦略的な選択がものを言

          Nemesis: Umbra preview talk

          Nemesis: Myriad stats talk (3) LLPの攻略アプローチ

          気がつくと次のアノマリーであるNemesis: Umbraの開催の前日とかになっており、ようやく(3)の公開をし忘れていたことを思い出したので遅ればせながら公開します。 内容としてはGameDeep vol.36の記事の終盤部分ほぼそのままとなりますので、そちらで既にご覧になったという方には予めお断りしておきます。 ◯LLPの目安プサンM1〜2のENLのLLPスコア(68.8km→87.49km)はシリーズ全都市中最大です。これはゾーン全体を貫く作戦がないと成立しない数字で

          Nemesis: Myriad stats talk (3) LLPの攻略アプローチ

          Nemesys: Myriad stats talk (2) スコア変動傾向を読む

          前回の記事はこちらです→ (1)各都市スコア短評 (2)および(3)[後日公開予定]はGameDeep vol.36に先行して掲載したものです(ただし作表の都合などで若干内容は違います)。 同人誌掲載版であらかじめお断りしたように(あんまり話題が風化しすぎない内に)ぼちぼちと公開していきたいと思いますのでよろしくおねがいします。 ◯スコア変動の傾向を見る今回はMyriadアノマリー各都市について、ゲームの流れの傾向を見るために、スコア変動の傾向を追ってみましょう。 上に

          Nemesys: Myriad stats talk (2) スコア変動傾向を読む

          Nemesis: Myriad stats talk (1) 各都市スコア短評

          Nemesis: Myriadが行われて1週が経過しました。他のスコア振り返りも既に出ていてやや話題に乗り遅れた感もありますが、何回かにわけてスコアから読み取れることを解説していきたいと思います。 まず初回は各都市の(スコアから読む)展開の振り返りをしていきましょう。 ◯プサン ENLが開幕で勝負をかけ目論見通りの成功を得た後、徹底してRESの勝ち目を潰し、プラン通りのゲーム運びで完勝しました。 UPHこそRESが(倍以上の)大差で獲得していますが、この大差はUPHがE

          Nemesis: Myriad stats talk (1) 各都市スコア短評