猫ワイン

クリエイティブさ

猫ワイン

クリエイティブさ

マガジン

  • 常夜のぼやき

    てきとうに、ぼやく。

  • 社会問題・インフラ問題

  • 英語学習・教育

  • 大学とコスパ

  • テクノロジーとどう向き合うか

    テクノロジーとどう向き合うか

最近の記事

お前たちのホームルーム

「お前たちが辛くなったらいつでもここに戻ってこい、いつでもホームルームはここにあるから」中学の卒業式の最後のホームルーム。担任が初めて見せた号泣、生徒たちの鼻を啜る音。感動的な別れの言葉。 24歳。僕は大人になった。もう地元にはいない。中学を卒業して数年経っている。 先日帰省した時、用事があり市役所に寄った。証明写真をとって、帰ろうとした時、少し歳を取った当時の担任らしき人が遠くに見えた。似ている、とても似ている。そう思って、遠目からじっと見ていた。仕草が当時のままだった

    • 「転職」って、美味しいんだろうか?

      ひとつ上の先輩が退社する。転職するらしい。先日展示会の打ち上げで酔っ払った後、彼女とふたりだけで揺られていた電車で、「どうして辞めちゃうんですか?」とわざとらしく聞いてみた。理由は知っていたのだけど、本当の理由が他にあるのではないかと探ってみたくなった。その期待に反し、「分かってるでしょう?」とすぐに答えが返ってきた。組織的に不安定な状況と評価に納得がいかない、という理由はどうやら不動だったらしい。よくある理由だなと感じた。 その後彼女は「転職を考えてるのなら、製品に愛着を

      • 信じたいものを信じる

        誰もが出くわす瞬間として、「自分はなんてダメな人間なんだ」といつ自己嫌悪ブルー現象があるだろう。小さいミスが積もった時、叱られた時、思い通りにならない時、思いもよらない別れを呼んでしまった時がそれだ。 そんな時の自分を救う唯一の処方箋として、「信じたいものを信じる」が良いと思っている。 先日、人生で初めてJグループの男性アイドルのライブに行った。15m程前だったか、望遠鏡もいらない、手が届きそうな距離にアイドルが立っており、華麗に踊っていた。それも魅惑的に裸ちらりしながら

        • 『Over 25歳』ここから抜け出さなければという焦燥感?

          これ、自分のことでは?と当てはまった人も多いはず。それもそのはずで、20代後半から始まる、「クオーターライフ・クライシス(QLC)」というもので、人生の4分の1が過ぎた時に訪れる幸福の低迷期のことらしいのです。https://www.lifehacker.jp/article/1607010life_crisis20s/ 考えてみたけど、例えば以下かな? ・転職する、留学にいく、大学(院)に通学しだす ・交流関係や住む場所を変える ・10年後だと遅い気がするから、「今変えな

        お前たちのホームルーム

        マガジン

        • 常夜のぼやき
          25本
        • 社会問題・インフラ問題
          17本
        • 英語学習・教育
          19本
        • 大学とコスパ
          0本
        • テクノロジーとどう向き合うか
          7本
        • 就職活動が分からないきみへ
          8本

        記事

          大学とコスパ

          「大学」にいわゆる「コストパフォーマンス」を求めない人は、経済面で苦しむ機会が少なかった人のような気がしている。 例えば、地方出身で経済的に恵まれていない人を挙げよう。彼らは大学という教育機関を「将来お金に苦しまないために行くための卒業証明書発行機関」と捉えやすく、そこにアカデミアの終焉があることはほとんど気にしない傾向にある。 大学に対する意識は以下のように、二分化できる気がしてならない。 ①もし大学に(多少将来を約束できる)コスパを求めているのであれば、人は奨学金を

          大学とコスパ

          防衛業界参入企業が「死の商人」と呼ばれてしまうことについて

          タイトルの通り、日本では、武器は「平和利用(peaceful use) 」のために開発・製造、輸出入されていて、それを生業として生計を立てている人たちが少なくとも存在する。言い換えると、一旦国際秩序が乱れて戦争特需が起こる時、防衛予算が今までよりも多くつけられて、一時的に儲かる業界が存在する。戦争は絶対に起きてはいけないが、戦争が起因して儲かる(儲かってしまう)業界・職業があり、私もその業界にある1人として"dilemma"に出会すことが多々ある。 日本企業の技術開発力の欠

          防衛業界参入企業が「死の商人」と呼ばれてしまうことについて

          メモ

          ①担当製品に関心が持てること <配属ガチャの理不尽さ> ②業務においてPDCAをスピーディに回せること <官公庁ビジネスの退屈さ> ③情報 ITの力でモノの良さを広めたり、物事を届かせたい人に的確に提供できること <地方出身が影響><都心に近い大学に入った時の衝撃> ④人の転機に携わり、後押しできること <大学の経験が影響>

          「成長」とは - 社会人2年目おわりの景色

          成長とは何だろうと考えた一日だった。とりあえず今日のうちは、「成長=経験の数」という答えにしておこう。 今日は雪が降っていた。青山にある客先にアポがあり、車を運転して向かった。助手席に先輩を乗せていく客先訪問は過去にあった。でも雪の日。ハンドルを握る手が固くなった。雪の日の仕事の運転は初めてだった。 帰るとUKのメーカーから返信があった。RFQ (Request for Quotation) してその返信が届いたのだが、その内容がこちらが望んでいたものと違った。 当初、

          「成長」とは - 社会人2年目おわりの景色

          コーヒー豆の精製方法「ワイニー」に出逢って

          こんばんは。今日もお疲れさまです。 このあいだ、いつも通っているコーヒー豆屋のおっちゃんに、いつも通り「今日は何か新しいの入っていますか?」と聞いてみた。 (この店はいつも2-30種類くらいの豆をそろえていて、本当にたのしい) 「今日はおもしろいのがひとつ入ってますよ」とおっちゃん。 (このおっちゃん、外資系製薬メーカーに2-30年務めた後、いまはコーヒー豆屋を業にしている) 紹介されたのは、「ワイニー」。 ワイニー??? 通常は、例えばブラジルの豆なんかは、「

          コーヒー豆の精製方法「ワイニー」に出逢って

          もう会えない人に5本の薔薇を

          友人の母が今日亡くなった。癌だった。 その訃報を受け取ったのは、私がしごと終わりに地下鉄の改札に行くまでの道で、スマホをふと開いたときのことだった。その知らせはインスタのチャットを通じてだった。生まれて初めて、チャットのことばに重みを覚えたし、訃報をインスタ経由で知ることに少し震えた。 友人は高校時代より精神障害を患ってきた。家庭環境がすこし不安定で、どういうわけか卒業後は家を出てひとりで暮らしていたらしい。 話をしている途中、友人は生活保護の助けを借りていたことがわか

          もう会えない人に5本の薔薇を

          「物流」というふだん気にしない視点からものを考える

          物流はビジネスパーソンにとって必須の知識である、と言われている。ものがどのように運ばれ、ものが保管される倉庫・拠点の場所はどのように決められるのか、それを考える機会は日常では極端に少ない。 商社に勤めて早1年半、僕は「物流」はロジスティクス系の会社にいった友人等にしか関係のない話だと思っていた。A地点からB地点にものを運ぶ、ただそれだけの事だと思っていた。彼らの業務として思いつくものは、モノを運ぶことに加えて、保険を付けてくれたり、通関業務をやってくれたり、息の長い顧客には

          「物流」というふだん気にしない視点からものを考える

          東京に帰るときに人格が変わる件

          いつも北関東の実家から都内に帰るときに、たぶん赤羽駅くらいで人格が入れ替わる。人が多くなってきてから、たぶんその分人目が増えるからなのか。理由はわからないが明らかに人格が変わっている気がする。 赤羽駅くらいまでは、「もう少し実家でだらだらしてたかったな〜もう少し料理が出てくるシステム(=母) に甘えていたかったなあ〜」とか思っている。母よ、ごめん。ひとり暮らししている瞬間は自立心しかないのだけれど、実家に戻った瞬間急に赤ちゃんになってしまう。そんな僕はばぶりん。 実は最近

          東京に帰るときに人格が変わる件

          京都の遠回しにいう悪口なのかしら

          京都の悪口文化みたいなのを聞いたことがある。「オタクのお子さんのピアノ、上手になりましたねえ」は翻訳すると「こっちまで聞こえててうるさいわよ」になるみたいな感じに。ちょっと怖いけれど、おもしろいから嫌いにはなれない。 旅行で京都に行った時の話。京料理おばんざいや胡麻豆腐等が運ばれてきて、つくえは賑やかな色に。なんとご飯がおかわり自由だったからいいところだなと思った。 しばらくして、お皿運び屋のおばさんが「おかわりはいかがされます?」と来てくれた。じゃあいただきますとひとこ

          京都の遠回しにいう悪口なのかしら

          恥ずかしいプラクティス...

          しごとやプライベートで新幹線に乗ることが増えたのに、いまだ新幹線専用改札を通る時のドキドキが隠せない。アプリで席を予約してあるから、ICカードだけでホームに入場できるのだけれど、ピッした後に「利用票」が出てくる時もあれば出てこないときもある。(たぶん、東海道新幹線は利用票が出てくるのだけれど...) そうそう、こないだ青森に旅行に行くために、東京駅から新幹線に乗ったわけ。まずはICカードでピッ。その後、華麗なフローで利用票を取ろうとしたのだけれど、—— 改札からは何も出てこ

          恥ずかしいプラクティス...

          スライド作成は楽しいな

          最近ヤッホーブルーイングさんのビジネスに関心があるので、こんなスライドを作成してみました。#ヤッホーブルーイング

          スライド作成は楽しいな

          営業は「根性論」?

          父と会話をすると、決まって「営業は心だから」と言われます。彼が酔っ払っているときは特にです──。 もう何十回も聞いたので飽きていますが、そういうボクもたしかに間違っていないなと思ったりもします。どの営業本にも書いてありますし。 でも、実際、いま官公庁向けの技術営業 (セールスエンジニア) をしているうえで、「心」が全く関係しない分野もあると強く感じるようになりました。例えば有形商材や輸入商品だと特に、「寸法、海外での実績、品質、価格」だけ説明すればよい場合もあります。それ

          営業は「根性論」?