悲劇を避けるヒント?あの時、あれに乗っていたら死んでいたかもしれなかった 【セキュリティの話】
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先日、息を飲むような事故がありました。皆さんもご存知だと思いますが、9月5日昼前に起きた車と電車の衝突事故。NHK WebNewsの見出しは「京急線 電車とトラックが衝突 男性1人死亡33人けが 横浜」でした。
記事の冒頭は以下です(引用)
5日昼前、横浜市の京急線の踏切で、電車とトラックが衝突して複数の車両が脱線し、トラックの運転手の男性が死亡し、乗客など33人がけがをしました。トラックは踏切内で立往生したとみられ、警察が詳しい状況を調べています。(2019, NHK)
人間誰しも事故は予想できません。事故は怖いのです。だからこそ、個人単位のセキュリティ管理と企業・国レベルのそれが必要だと思っています。
僕は、その衝突事故のたしか翌日、大学に行く用があったので電車を使いました。いつものように車両に乗り込むのですが、この時ばかりは「絶対1両目はやめよう」と思いました。事故の様子がフラッシュバックしたからです。僕は個人単位のセキュリティ管理を行いました。
ところがどうでしょう、その次の週のことです。また、いつものように車両に足を踏み入れると何とそこは1両目でした。気づいたのは電車に乗って数十分経ってからのことでした。「先週は1両目に怖くて乗れなかったのに...」と不思議な気持ちになりました。自分のセキュリティ管理の甘さにハッとしたのです。
さて、みなさんは、ご自分のセキュリティ管理はできていますでしょうか。SNSのパスワード、耐震用器具の設置、無料wifiへの懐疑心、食中毒、体調管理、など挙げればキリがありません。僕自身、全ては完璧にできていませんから、こんな記事を書いているのも恥ずかしいくらいです。
新幹線の防犯セキュリティ
話は、電車のセキュリティの話に戻ります。実は今日時間に余裕があったので、たまに読んでいる書籍に目を通していました。そこには「W杯・五輪前に見直すべき日本の防犯対策」という見出しで新幹線のセキュリティについて書かれている記事がありました。
背中にビビっと衝撃が走るような一文を発見したので紹介します。
「駅と駅に一定の間隔があり長時間密閉となる新幹線は、十分にテロの標的となるはずだ。」 (2019, 東洋経済9/7号: 爆熱 観光立国)
たしかに
みなさんもそう思いますよね。
新幹線がいかに危険か
2015年には、新横浜〜小田原間の新幹線の車内で、70代の男による焼身自殺がありました。そして、2018年6月には、20代男がナタを振り回し男女3人が殺傷された事件がありました。
2015 焼身自殺↓
2018 無差別殺傷事件↓
僕は、こういう痛ましい事件は絶対解決されるべき「社会課題」だと考えています。したがって、多少大げさですが、こういう課題を解決できる仕事がしたいと本気で思っています。
ところで「乗車前のセキュリティ」はいかがでしょう。諸外国では長距離鉄道の乗車前に手荷物検査をすることが少なくないみたいです。反対に日本は手荷物検査を実施していません。皮肉なことに、夢の国🐭では荷物検査があるのに、こういったより危険な空間ではそれがないのです。
先ほど紹介した書籍で、このような記載がありました。
交通事業者は「日本は乗客が多く、諸外国のようなセキュリティ対策は現実的ではない」と言うが、本当にそうだろうか。... テロが発生したときの莫大な社会的コストは "ありえないこと" と片付けられている。... これは原子力発電所への大津波襲来を非現実的としていた電力会社と相似形だ。...手荷物検査で行列することは、空港などですでに習慣化している。必要なのは、交通事業者側の意識改革と決断だ。(2019, 東洋経済9/7号: 爆熱 観光立国)
全くもってその通りだとおもいました。事故も事件もいつどんな形で起こるか予想はできません。ですが、それらを未然に防ぐ、もしくは被害を少なくするために準備しておくことは可能だと強く感じています。
動きだしたセキュリティ対策
こうした中、国土交通省は2019年2月にこうした実証実験を行いました。「霞ケ関駅で危険物の旅客スクリーニングに関する実証実験を行います
~今後の鉄道の更なるセキュリティ向上のために~」
とのことでした。(詳しく知りたい方は、こちらをタップしてみてください)
このようにしてテクノロジーが国家のセキュリティ対策に貢献していっている事は非常に良いですよね!この機会に猫ワインの記事を読んでくださっている方も「セキュリティ」について考えてみてくださいね。
あ!乗り物サービスに興味がある方はこの記事もぜひ一読ください〜!
最後までお読みいただきありがとうございました。
外資系専門商社でBtoB, BtoG営業をしています。さまざまな社会問題や身の回りに起きた出来事を発信しています。「新しいモノ・コトで人々の生活を豊かにする」