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仏教三大聖樹 沙羅双樹

仏教で三大聖樹と言われる木があります。

お釈迦様がこの木の下で生まれになったと言われる
「無憂樹」

お釈迦様がこの木の下で瞑想したと言われる
「菩提樹」

そしてお釈迦様が入滅(死去)された時
四方にあったとされるのが「沙羅双樹」です。

お釈迦様の病床の四方に2本ずつ生えていたことから「双樹」と言われるとか。


とはいえ、この沙羅双樹の木は日本では育ちません。日本で「沙羅双樹」と言ってるのは「夏椿」。

お寺にある沙羅双樹は夏椿のことです。


菩提樹もお釈迦様が座られたのは印度菩提樹で、日本にあるのは中国から渡ってきたもので種類が違います。


あの年中暑いインドと日本では
植生が違って当然ですが
なんとか近いものを…という信仰心なのかもしれません。


私が持っている仏像関連の本の中に
沙羅双樹の写真がありました。色が赤い!

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この赤い花がお釈迦様が亡くなった時
たちまち枯れて鶴のように真っ白になったのだとか。
なので白い花の夏椿を沙羅双樹に見立てたのでしょうか。


沙羅双樹(夏椿)の花は今が見頃。
ならば一度見てみたい…

そう思い立ち調べてみると
福岡県でしたら田主丸の
石垣山 観音寺さまにありました。
http://ishikakizan-kannonji.jp/

先日尋ねて行ってみましたが
私にはどの木がそれか全くわからず、
お寺の方に直接お尋ねしました。

どうやら少し前の雨で花が全部落ちた後で
一輪だけかろうじて咲いてる状態。
この花は朝咲いて夕には花を落とす「一日花」。

たくさん蕾はついてましたが花は一輪。

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この蕾全部花が咲いたら見事でしょうが
健気に一輪と言うのも風情があるもの。


沙羅双樹を目掛けてお伺いした
この石垣山 観音寺さま

お寺の方にお伺いすると
なんとも由緒正しきお寺でした。

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山門ではしっかり阿形 と吽形 が境内を守ってます。

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鐘楼は少し見上げる場所

673年(白鳳二年)
天武天皇の勅願寺として創建されたそうです。
勅願寺とは時の天皇・上皇の発願により、国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。

平安時代に彫られた毘沙門天さまを本堂で拝むことができます。

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今は静かな小さなお寺ですが
元々は24000坪の境内を持った大きなお寺だったそうです。

なかなか御由緒あるお寺です。
本堂の仏像が見事。
御本尊の聖観世音菩薩のご開帳は春と秋。
ぜひ拝ませて戴きに行こうと思います。


表には誰もいらっしゃらない
静かな静かなお寺だったので
沙羅双樹を見つけれないまま
諦めて帰ろうかとも思ったんですが

ちょっと勇気出してピンポン鳴らして
お尋ねしてみたら
沙羅双樹以外にも色々教えていただけました。


お香をやっていて
菩提樹や沙羅双樹をみてまわってることお話ししたら

お寺でお作りのお線香をくださいました。
沈香の良い香り。

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まだもう少し花の時期は続くと思います。
全国いろんなお寺に沙羅双樹の木はあるかも。

日本の沙羅双樹は美しい優しい木でした。


いつも最後までお読みくださってありがとうございます。

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