見出し画像

クロストーク特別企画〜横浜国立大学体育会編〜 後編

これまで、6回にわたりサッカー部員にスポットライトを当ててきたクロストーク企画。今回はその「特別編」として、同じ横浜国立大学体育会に所属する硬式野球部と女子ラクロス部の主将のお二人をお招きし、クロストークを行った。
横国体育会として多くの共通点がある中で、各々が考えていることや感じていることを話し合い、部が抱える課題の解決の糸口となればと考えている。
さらには体育会の繋がりを強め、横国体育会を盛り上げることが出来れば幸いである。
後編では、部の理念や内情についてインタビューした内容をお届けする。
(前編はこちらから→ https://note.com/ynufc/n/nb0bd92fa1c66
 

・部の理念、意識統一

――ここまでで何か気になったことはありますか?

沖:女子ラクロス部の活動の中に「個人目的の発表」というのがあったと思うのですが、具体的にどのようなことに対して目的を立てているのか気になりました。

井上:個人目的を立てることは去年からできた取り組みで、今までは目標(一部昇格)を一番上において活動していました。でも、一部昇格という目標が一番上にあると、試合に絡めない人たちが目指しにくいことや、高い目標についていけなくてやめてしまう人が多いという問題がありました。そこで、目標よりも大切なもの、最終的に個人が目指したいものを設定しようという事で、去年から「個人目的の設定」が始まりました。
目的は、4年間を通して達成したいものとして、目標は目的を達成するための手段という位置づけになりました。また、スローガンというのも決めていて、目的と目標を達成するための行動指針という位置づけになっています。

沖:つまり、目的は個人で別々ということですか?

井上:完全に別々というわけではなくて、一つ「未来の自分が誇れるモノを創る」といいうのが大きな女子ラクロス部の目的になっています。その中に4つ項目があって、「自分と時間と横国と結果」の4つの中から「モノ」に当てはめて個人の目的を作っています。4つの項目は個人はバラバラではあるけれど、チームとしては、未来の自分が誇れる何かを作るために活動するという一つの目的に統一されています。例えば、自分だったら、「モノ」に「自分」を当てはめていて、未来の自分が誇れる「自分」を創るためにどういうことができるかを考えて日々活動しています。

内桶:個人レベルで部活をする目的があるのは素晴らしいですね!硬式野球部では目標を「2部優勝」、目的を「人として組織として野球人として最大限に成長する」というものを設定しています。目的の方向性に関しては、みんな同じように考えていけていると思うのですが、目標については部員によってイメージのレベルに差があるかなと思います。カテゴリー分けをしたりすることで競争意識を高めたりと工夫していますが、一番下のカテゴリーの選手をカバーできているかどうかといわれると、まだまだな部分があると思うので、改善していきたいです。

沖: (サッカー部の理念についてはこちらのURLから→
https://note.com/ynufc/n/nc91af25e0010 )サッカー部は、目標としては関東二部昇格というのを掲げていますが、やはり選手によっては現実的な目標としてに受け止められていない選手もいます。そこで、Bチームはサタデーリーグ、Cチームは社会人リーグに参加することで、より活躍できる場所を増やし、身近な目標を立てられるようにしています。活躍する場は違うけど、一人一人が全力で部活に取り組めるような環境にしようというのは心掛けています。

内桶:Cチームまで試合の機会があるのは良いですね。そういう意味では大学野球はレベルが高いけれど、育成の場としては機能していない部分はあるのかなとは思います。そのような面を考えると大学サッカーの方が選手の育成の機会が多いと思うのですが、実際に4年間での選手のレベルの成長というのは感じますか?

沖:ある選手の例ですが、入部当初は Dチームだった選手が、4年生になったときにAチームの公式戦で結果を残すという事がありました。高校の時点でレベルに差があっても、個人次第でそれを埋められるような環境はあるのかなとは思います。

――確かに、大学サッカーは育成の部分で恵まれているところは多いかもしれませんね。
井上さんにお聞きしますが、ラクロスではそのような下のカテゴリー向けの試合の機会はあったりするのですか?

井上:準リーグという Bチームが主体として出る試合が設けられています。Bチームの選手は準リーグの試合にでることを目標にするようにしています。この準リーグですが、昨年はBチームの選手がすごく頑張ってくれて、結果的にそれがAチームのモチベーションに繋がっていました。Bチームの試合の機会があることで、チーム全体のモチベーションが上がるのは良い点だなと思います!

沖:サッカー部でも下のカテゴリーの頑張りというのはかなり刺激になります。Bチームで活躍することで、Aチームに昇格することもありますし、チーム内の競争激化という観点からもいいですよね。

画像1

・主将の役割

――自分から質問です。サッカー部ではメンバーの入れ替えやスタメンの決定は首脳陣が行っているのですが、女子ラクロス部と硬式野球部ではそこの部分をどのようにしているのか教えていただきたいです!

井上:女子ラクロス部は基本的には幹部とコーチで決めるのですが、最終決定はコーチに任せています。コーチが週に1,2回練習に来てくださるのですが、それ以外の活動の中での選手の頑張りだったりというのを幹部がコーチに伝えるという形をとっています。

内桶:自分が入部した当時は幹部がメンバーを決めていました。でも現在は、平日の練習を見てくれている学生コーチと監督が意見をすり合わせて最終決定するという形をとっています。

――そうなると、サッカー部では主将が監督でもあるという現状があるので、主将の役割というのが他の部とは違うもしれませんね。

内桶:自分の場合はプレイヤーとして全力でプレーするだけでなく、運営の面も主導的に行っています。ただ、メンバー選考に関わらない分昔の主将より負担は軽減されているとは思います。今は、選手として結果を出す、チームを引っ張るという部分に集中できているかなとは思います。

井上:基本的にコーチが関わってくださるのは、メンバーの最終決定やベンチワークです。また、主将や副将が組織、技術幹部が技術を担当しているので、組織を取りまとめるのは私になりますが、全て私がやるのではなく、組織技術と役割分担がされていて、自分がやるべきことに集中できています。

沖:自分はメンバーも采配も決める立ち位置にいるので、その部分は心配です(笑)。ただ、そういう立ち位置にいるからには、チームに良い影響が与えられるように自分自身がプレーも運営も一番頑張らなければいけないというのは正直感じています。


・終わりに

――今日のクロストークの感想をお願いします!

沖:今回、井上さんと内桶さんの話を聞いて、どの部活も似たような課題をもっているなと感じました。その中で、部によって課題に対する取り組みだったりというのは違うので、それは今後の活動に還元できたらいいなと思います!

井上:まずはサッカー部の皆さんがこのような機会を設けてくれたことに感謝します!私自身、「こういうチームにしたい!」とか「こういうことをやってみたい!」と思う事はあるのですが、なかなか行動に移せないことが多いです。ただ、サッカー部さんが今日みたいな会を開いてくれて、行動するっていうのはこういうことなのかなと思いました。迷ってやらないこととが今まではあったのですが、これからは挑戦してみようと思います!
また、これまで、他の大学と話す機会はあったのですが、横国として話したのは初めてだったので、同じ境遇に立たされている中で、どのようなことを意識しているのか、など学ぶことができてとても勉強になりました。

内桶:本日はお呼びいただいてありがとうございました。サッカー部の首脳学年が3年生という事ですが、それでもこのような機会を開いたりしていて、見習う部分が多かったです。野球部も負けないように頑張りたいと思います!

――最後にこれを読んでいる新入生に向けてお願いします!

内桶:新入生の皆さん、本年はコロナウイルスの影響による様々な変化に対応が必要で、皆さんは非常に苦労されたと思います。
 硬式野球部では、そのような変化に対応し、乗り越えてきた皆さんの力を必要としています。既存の大学野球の枠に収まらず、新たな挑戦をしています。そして、弊部ではアナリストやスタッフを募集しており、硬式野球の経験に関わらず、活躍できる場所だと考えています。
ぜひ野球部で活躍したい、充実した大学生活にしたいと考える方々と共に、活動できることを楽しみにしています!

井上:新入生の皆さん、こんにちは☀️
皆さんはラクロスを知っていますか?ラクロスはカレッジスポーツといって、大学から始める人がほとんどであり、誰でも挑戦できるスポーツです!
横国女子ラクロス部では、ラクロスで勝つことはもちろん、未来の誇れるモノを創るといった、人間的な成長も目指して活動しています。わからないことだらけだからこそ、めちゃくちゃ楽しいです!!ぜひ、一緒にラクロスしましょう🥍お待ちしております!

――これを機に、より横国体育会の横のつながりを高めて、より良い雰囲気で新歓などを行えたらいいなと思います!今日は本当にありがとうございました!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?