Inventor / 複雑形状のモデリング
シリンダブロック(鋳物)のような複雑な形状をモデリングする方法を紹介します。
いきなり、塊からモデリングするのではなく、部分に分ける事、ブーリアン演算を利用することがポイントです。
手順
スケルトンスケッチの作成
マルチソリッドの作成
内側モデル(空間部分)の作成
外側モデルの作成
外側から内側を除くブーリアン演算
詳細形状作成
スケルトンスケッチの作成
シリンダブロックの仕様寸法を元に、全体の形状をスケッチで表現します。
マルチソリッドの作成
スケルトンスケッチの作成と同時進行で、マルチソリッドを作成します。ここでは、シリンダブロックの構成部分別にソリッドとしてモデリングをします。
内側モデル(空間部分)の作成
シリンダブロックの内部は、まず、図のような中子のモデルを作成します。外側モデルから中子のモデルをブーリアン演算で引き算をして作成します。
中子モデルは、マルチソリッドで作成した構成部位ごとに作っていきます。
排気マニホールド部
排気マニホールドのソリッドのみを派生します。Aとします。
シェルを使って、空洞部分除きます。
排気マニホールドのソリッドを派生します。Bとします。
ブーリアン演算で、B-Aを実行すると、空洞部分のみが残ります。コーナー部にフィレットを加えて排気マニホールド部の中子モデルが完成
残りの部分も同様の手順で、中子モデルを作成
ひとつのソリッドに結合し、コーナー部にフィレットを追加する
外側モデルの作成
同様の手順で、外側部分のモデルを作成します。
外側から内側を除くブーリアン演算
中子モデルと外側モデルをそれぞれ派生し、ブーリアン演算を実行します。
詳細形状作成
フィレットや穴を追加して完成します。
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