ラスクブランディング-01

モノを「消費」と捉えるか、「体験」と捉えるか

僕は映画が大好きです。いつも今はどの映画が...と調べますし気に入った映画は何回も観に行ったりもします。その理由は僕は映画を「感動する体験」と捉えているからです。

どういう事かと解説しますと映画をただ「消費するコンテンツ」と捉えるのではなく「日常から切り離された観る物語を体験すること」という捉え方をしています。

この考えは珍しいらしくあんまり伝わらないのですが分かりやすく言うと「アトラクション」に乗るようなものですね。アトラクションって楽しいと何回でも乗りたくなるじゃないですか。それと感覚は同じです。

最近はインターネットの普及でコンテンツが飽和していて暇をいくらでも潰せてしまうじゃないですか。でもそんな時代だからこそ1つの体験の価値を大切にしたいなと常々考えています。

このように日常でも何でも「体験として捉える」というのは大事な事だと僕は考えています。そしてこれがデザインを考えることにも繋がってくると思います。

という事で今回は「デザイン」の話をしていきたいと思います。

「消費」から「体験」へと変わるデザインの変遷

その前にUXデザインという考え方について話していこうと思います。UXデザインという言葉はやっと環境に定着してきたように感じますが、まだまだUX=アプリを考えることのように捉われがちなのかなと思います。

UXデザイン=「ユーザーの体験を改善すること」

UXデザインとはアプリやサービスに限らず「ユーザーの体験を作ること」です。例えばご飯を食べに来た時に行列が並んでいると普通はイライラしちゃいますよね。

自分はご飯が食べたいけど行列に並ばないといけない...この場合は「ご飯が食べたい」が欲求でそれを阻害する壁になるのが「行列」な訳です。

この壁を崩すのがUXデザインです。この壁を観察やリサーチから崩す方法を探します。そうした時には事前に混み具合がわかるとこの壁は解決出来るかもしれません。

というようにユーザーの体験=UXを問題となる壁を取り除くことで改善しました!というのがUXデザインです。

でも昔はUXデザインがなかった

多分UXデザインって言葉を初めて聞いた人もいると思います。何故なら以前は「ユーザーの体験を考える」必要なく物が売れていたからです。

ここの話を長くすると尺が足りないので詳しくは省きますが、皆さんが生活に必要なものは絶対買いますよね。ティッシュとか無いと花粉症が大変じゃないですか。

そういうものは関係なく「消費される」ので別にUXデザインは考える必要ないという感じですね。

今体験のデザインが必要とされている理由は時代が進み「だいたいどの製品も同じ」になってしまったからです。お店に行ってみるとだいたい同じような製品が沢山並んでいるわけです。だったら安いのを買いますよね。

だから付加価値をつけて数ある中から選んでもらえる施策を考えるという意味で「ユーザーの事を考えて体験として価値のある物を作る」ことが求められているわけです。

ただ消費するのではなく体験として楽しむ

という事で話を戻します。今って消費出来るものが沢山あるじゃないですか。例えば僕だったら服を消費しがちだった事があります。僕かなり服持っているんですよね。

それを「これにはどういう体験=付加価値があるんだろう...」と考えてみると制作する作品に影響したりより暮らしの中の質が上がると思います。今から例を出してみますね。

例:「映画館」を体験として捉えてみる

次は映画を観ることを体験として捉えてみましょう。先ほども言ったように僕は映画が大好きなんですよ!では映画を観る体験を分析してみましょう。

映画を観るって「ただ大画面で映画を観る」だけじゃないんですよ。まず1番映画館って良いなと思う箇所はスマホを触れない環境だという事です。

今の時代ってどこでもスマホを触れるじゃないですか。人によってはお風呂でも触っている人いますよね。いつでスマホを触れるという事はスマホのある状態に慣れている証拠だと思うんです。

でも映画館ではスマホを触れない。つまり目の前の映画に最大限集中できる環境なんですよね。そう考えるとすごいですよね。

人ってスマホがあるとどうしても触ってしまうと思うんですよ。僕は友達と家で映画を観ていてもスマホをどうしても触ってしまいます。

でも映画館だとスマホを触らずに大音量と大画面で映画を楽しむことが出来るのです。映画館は映画というコンテンツを最大限楽しむことが出来る場所だと思います。

大量消費できる時代だからこそ、1つの体験を大事にしてほしい

それで僕がこのnoteで何を伝えたかったという話をしていきます。僕は大量にコンテンツが飽和している今だからこそ1つの体験を大切にしてほしいと常々思っています。

今の時代はコンテンツが飽和していてスマホさえあれば何かしら時間を潰せると思います。

たとえばYoutubeを観ると長時間の暇を潰せますし、ちょっとした時間にもゲームができます。またSNSを見ればその場にいなくても友人とのコミュニケーションがとれますよね。

でも簡単に出来るようになったからかコンテンツ1つ1つを軽く消費してしまいがちなのかなと感じることが多いです。

だからこそスマホで写真を観るより現地本物の景色を見たり、SNSで交流するよりも実際に現実であって話をしたり、軽くすませるだけじゃなくて美味しいものを食べに行くなど本当の意味で生きている実感を感じてほしいです。

そして価値の高い体験を少しずつ増やしていくと幸福度も上がりますし、何よりデザインやモノづくりの質もあがります。

僕は良い体験をしていないと引き出しが増えなくて良いものが作れないと経験で感じています。

だから色んなものに触れて多くの人に会い、感動するものに出会って良い経験を積むことが創作意欲や幸福感に繋がると感じています。



支援はいりません。その代わり無料で出来るシェアをお願いしたいです。この記事をもっと多くの人に読んで欲しいと思っているので面白かったらシェアよろしくお願いします。