見出し画像

山嵐 『極上音楽集』をアウトプットしてみる。

2019年7月17日にリリースされた山嵐の「極上音楽集」。過去の曲をRe Recodingしたベストアルバムである。
最近、自分のインプットが足りてないと気づき、それはアウトプットをしていないんからだと整理したので、今日は、たまに、無性に聴きたくなる、そんな山嵐の極上音楽集について、それぞれの思い出とともにアウトプットしてみたいと思います。

※山嵐についてはこちら

※極上音楽集についてのインタビュー記事はこちら

1.山嵐

画像1

山嵐の登場だ 片っぱしから投げ飛ばすぞ

山嵐を象徴する1曲。思えば高校時代にこの曲を聴いて、音楽の面白さに気付きました。これまでは、父親が聞くPOP MUSICしか聴いたことがなく、小中高とサッカーばかりで、サッカーに関する情報収集が好きな変なやつでした(愛読誌はサッカーダイジェスト)。
当時はAIR JAMが開催されるなどPUNK ROCKブーム。周りに影響され僕も聴いたりしてました。そこから、BLACK MUSICなんかも聴くようになり、ジャンルというものが見えてきた、そんなタイミングで聴いた。
なんという衝撃。かっこいい。
ベースラインに重なっていくギターとフローが僕の体の中にまで響きました。友人のK君と一緒にカラオケで練習しまくってたな笑
そんな僕の青春をつくってくれた1曲です。
今作では7人編成になり、過去の勢いをそのままに現代風にアレンジされてます。

2.BOXER'S ROAD

画像2

マウスピース飛ばす一撃ドン ワンツーかまして脳震盪
えぐる腹ワタ怒りのブロー 栄光への道BOXER'S ROAD

上記の山嵐のカップリング曲。この始まりだけでも、しびれます。
当時軟弱な高校生だった僕にはちょっと刺激が強かったですが。
LIVEでは盛り上がりましたねー。
今聴くと、こころの中を殴られているような、自分が奮い立たされる1曲です。
この曲も、過去の勢いをそのままに現代風にアレンジ。僕が説明するよりも、感じてもらえたら。


3.山嶺

画像3

今の状況から確実に一歩ステップアップ アンダーグラウンドのし上がれカンターパンチ
頭からつま先までしびれる言葉は刀尽きぬスタミナ
Blow up your mind どんな状態 Goサインならまだまだちょうだい
とっくに握ってる真実の在りか 震源地はここだ うねるこの波は

2002年にリリースされたマキシシングル。後半のこのフレースが好きで。
後半はKOJIMAとSATOSHIがかけあいをするんですが、KOJIMAさんはなぜかこのフレーズを重ねるんですよね。そうすると、これがズシンときて。
極上音楽集では、従来に比べて高音の重なりが面白くて。
さらにこのフレーズが際立つというか。もう、聴いてみてください。

4.CROWS

画像4

夕暮れにひっそりと佇むストリート
群れなすカラス 明日を待つカラス

9thアルバム「PRIDE」に収録されている1曲。
じつはこの曲はそんなに好きではなかったんです。
でも、いま改めて聴いてみると、このフレーズ、いろいろとイメージさせられちゃうな。
夏の終わりの海沿いの夕暮れ。人気もまばらな湘南海岸。チルアウトというよりはどことなく漂う哀愁。ふとゴミ置き場をみると、どこからともなく集まりだすカラス。生きるために、飛ぶために、必死になっている。
まだ終わってないぞ。
今作ではそんなイメージを低音の疾走感とともに堪能させてくれます。

5.HANDS UP

画像5

どっちだ未来のサーチライト 分かった気なんて勘違い
言ってもそんなにあまくない It's My Lie それでも舞うバタフライ

6thアルバム「アイテラス」より。このアルバムは全体的に勢いがある感じで、前作や前々作に比べるとスピーディーな印象。そんな印象を代表するのがこの曲と、この後に紹介するHEADBANG。
山嵐は常に山嵐って感じがする不思議な魅力も持っているんですが、この振れ幅も魅力の一つ。
ある時は応援してくれるし、ある時は落としてくれる。でもそれが山嵐。

6.パカパカ

画像6

パカパカパカパカ 運命またがり 暗がり抜けて 見る月明かり
パカパカパカパカ 運命またがり 暗がり抜けて 見る月明かり

4thアルバム「マウンテンロック」より。実はこのアルバムは唯一僕が購入していないアルバムなんですね。好きな曲いっぱいあるのに、なぜか買ってない笑。
パカパカというネーミングからして山嵐らしさがないのに、曲自体は山嵐らしいというか笑
極上音楽集では、この曲のこれまでの魅力がさらにさらにパワーアップした印象。軽快さと重厚感がすごい。
スピーディーかつリズミカルに駆け抜けていく感じは、山嵐の真骨頂。青春が走馬灯のように脳内を駆け抜けていきます。

7.未知のパーフェクション

画像7

未知のパーフェクション 今踏み込めるぞ 言葉の壁を超え
理屈だけじゃ何か足りない リズムに乗れたら間違いない
不可能なことはない 不可能なことはないかも Come on!
音に乗る軽快なフロー みんな同じじゃつまんねえだろ
目指すは未知のパーフェクション どでかい扉さあさあ蹴破るぞ

3rdアルバム「シックスメン」収録曲。この曲は本当に大好きで。
教室でも、カラオケでも、公園でも、いつでも口ずさんでました。
そして極上音楽集で、もっと好きになりました。もはや説明できないくらい感情が昂ってしまいます。なんといってもこのリズム感。まさに音に乗る軽快なフロー、です。オリジナルを聴いた後に、このRe Recoding verを聴いて欲しいですね。
今になって気づいたのは、山嵐は「未」というワードの使い方が絶妙なんですね。それは、彼ら自身も「未」という状態というか、先を常にみているからなのか、わかりませんが、僕は常に自分に余白をもらってます。

8.WIDE VISION

画像8


目の前のハードル越えるぜ 絶対と着々立てるプラン 後ろ見るなんて時間の無駄 グラングラン Hi Mid Low 大地揺るがす大振動

5thシングル。どちらかというとこの曲よりも、同収録のスペーススクリューボールのほうが好き。コズミック感が強くてね。
WIDE VISIONは破壊力あるフレーズが魅力。
右脳フル回転You Know?なんてフレーズもあったり。
KOJIMAの知的センスと、SATOSHIの推進力がみごとに合わさった1曲。
考えるな、感じろ。という李小龍(ブルースリー)の格言があるのですが、山嵐の曲は、その両方を味わえると思ってます。

9.未体験ゾーン

画像9

未体験ゾーン 足を踏み入れた ブラックホールの中キリモミ回転し
飛んでいく 内天井 はまりゃ底なし 恐ろし 未体験ゾーン

2ndアルバム「未体験ゾーン」より。山嵐至上最高の曲。「山嵐」に次ぐ衝撃を受けました。当時、未体験ゾーンなんて言葉知らなかった。高校の卒業ライブで歌った記憶がある。途中で濁声のパートがあるんですが、そのおかげで喉が潰れちゃいましたね。
新しいことを始めるタイミングで聴いてるきがします。自分であることを意識させてくれる、そんな曲。極上音楽集では足し算引き算された感じがわかって好きな仕上がり。


10.HEADBANG

画像10

JunkでGhetto Hardest HeadbangでGet Busy
可能不可能じゃないぜ解禁 幾多の山を超え We Survive

6thアルバム「アイテラス」より。HANDS UPに比べてより推進力を感じます。山嵐の魅力は、歌詞とリズムと音がすっと入り込んでくるところだと思ってて(もちろんすり抜けていくものもあるし、そうじゃないのもあるんですけど)、いわゆるジャンルのミクスチャーというよりも、音のミクスチャー感が一番なんだなと。
極上音楽集に収録されているこの曲は、そんなことを考えさせてくれる曲です。

11.Go Your Way

画像11

辿り着きたい次のSTAGE 立ち止まらなきゃIt's so Easy

7thアルバム「湘南未来絵図」より。このアルバムの代表曲である湘南未来絵図ではなく、この「Go Your Way」をRe Recodingで選ぶ感じが好き。
亀田誠治をプロデューサーに迎えたこのアルバムはメロディーがPOPなんだけど山嵐らしさが随所に光ってて。SATOSHIのVoが斬新でした。
ここまで書いて気づいたのは、僕は山嵐の未来に向かっている部分が好きなのではないかと。それは、自分が未来へ、先へ、前へ進みたいからなのかもしれません。

12.BE  STORONG

画像12

隣に座って息をあわせよう 言葉がなくても今はそれでいい
Never forget to send you this

10thアルバム「YAMABIKO」より。正直、この曲は原曲忘れちゃってるくらいそんなに聴いてなかった笑。改めて聴くと、やっぱりそこまで響いてこない笑
前述の、推進力を感じなかったからなのかな。。。

13.希望の鐘

画像13

Hit The Brain 成らせ君だけの感性 悪魔に魂売るな さあ打ち勝て
Rouring Rain 終わらせ 君の手でトドメ希望の鐘鳴らせ さあ打ち鳴らせ

8thアルバム「狼煙〜NOROSHI〜」より。初期の山嵐は聴き込みましたが、中期、後期はそれほど聴き込んでいなかった。その頃から、様々なジャンルの音楽を聞くようになって、自分自身に勢いよりも落ち着きがうまれてきていたのかなと。
原曲に比べ、極上音楽集ではよりシリアスな印象に。

14.PRIDE

画像14

描いた夢がたとえ消えそうでも やり通せ Your Way
闇を抜けて 大空向け 上げるゲージ Yeah
拾い集めた光があんだろ やり通せ Your Way
今をつくれ 大空向け 駆け抜ける Yeah

9thアルバム「PRIDE」より。極上音楽集では、オリジナルよりも歌ってる感じがします。インタビューでKOJIMAさんが言ってた部分がこういうことかと。推進力や突破力のある山嵐の楽曲の中では、言葉の意味を感じられる作品。

15.ホログラム

画像15

3Dだが4Dだかもういいほどの立体感

4thシングル「ブラックホール/ホログラム」のダブルA面の1曲。
オリジナルはコズミック感が強かったが、極上音楽集ではさらに強くなった印象。オリジナルのPVはドラマ仕立てでシリアスな感じがあったが、今となっては大人の浮遊感がすごい。いい意味での浮遊感です。けど、そこに新しい山嵐を感じることができる。オリジナルもRe Recodingもどちらも好き。
この曲を夜中に大音量で聴きながら高速を走ると、まさに浮遊する感覚になれます。

17.Anytime Anywhere

画像16

だれがなんと言おうと 雨が降ってこようとも We're in love
もう二度と忘れない 何がやってこようとも こころにLove

9thアルバム「PRIDE」より。聴かせる1曲。この曲を初めて聴いたとき、あの山嵐がLOVEとか言ってる、とすかしてましたが、当時の僕は大人になれてなかったんでしょうね。笑
インタビューでもKAISHINEがゴリ押しした感じが伝わってきますが、今聴くと山嵐らしさと世界観と価値観が見事にあわさってますね。名曲の仲間入り。


「ラーメン食べたい」と同じように「山嵐聴きたい」となるそんなバンド。
僕の青春であり、憧れの存在。関わりはほぼないですが、地元の先輩。
そんな山嵐のRe Recoding Album「極上音楽集」の収録曲について、自らの思い出とともに解説してみました。

前を向いてみたい。先に進みたい。たまにはいつもと違う曲を聴いてみたい。そんな方に、試しに聴いてもらいたです。
よかったら、ぜひ。


この記事が参加している募集

おすすめギフト

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?