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ボールの大きさを考える

先日、書店で何か面白そうな本が無いか探していた時の事。
(読書は苦手ですが、書籍巡りは好きです。はい、積読派です。)
いつものようにページをパラパラめくり、面白そうな本は無いか品定めしていた時の事。
何気なく顔を上げ、目を配った先に飛び込んできたのは、
コミュニケーションに関する内容の書籍の山でした。

並んだ書籍を眺めると、異様な程の数量。
この書店での売れ筋傾向なのだろうけど、他店舗でもこの手のジャンルの展示スペースはなかなかを占めていた。
いつの世も、コミュニケーションって不安や困りごとの1つになっているんですね。

そんなことを思っていた時、仲間の何人かと話をしていた時に気になる事がありました。それは、「相手に伝える言葉の大きさ」です。

例えば、過去の自分の経験で話をすると、女性の恋愛相談を受けたことがありました。その内容は、
「結婚を考えている人が居るが、結婚をすると今進めているキャリアを手放すことになる。」というものでした。
何とも人生の分岐点。結構責任重大な相談内容でした。

その相手の方の事も色々聞かせてもらったが、その結婚生活は順風満帆に進められるか、疑問が残る内容だった。

だから、一生懸命説得してどうにかキャリア取得と彼との縁の両方を手に入れることはできないか?を切々と伝えました。
が、その日は結局話が進まずにお開きとなりました。

その子がキャリアを手放したことを聞いたのは、それから数か月後の事でした。さらにその数か月後、その2人は分かれる事になります。

この時には分からなかったのですが、あとあとになって気付いた事は、
「結婚する事が前提」の考えていた彼女に『結婚しない』という選択肢は受け入れがたいものだったという事。
それと、「こっちの方がいい」というのは、俺の経験則であるという事でした。

コミュニケーションの取り方の中では「伝える側・話す人」と「受け取る側・聞く人」が登場します。この伝える側の姿勢と受け取る側の姿勢が合致していないといけないという事です。

例えば、野球のキャッチボールなんかだとイメージしやすいと思うのですが、ボールを投げる側がどんなにいい球を投げられたと思っても、受け手側はまだグローブもはめてなかったり、はめててもよそ見していたり。
そもそも1cmも動きたくないからこの場で受け止められる球だけ投げてこい!って思っている相手だとしたら…

いろいろな状況が考えられるわけですよね?
投げての「いい球」って誰にとってのいい球なのか?という事です。

どれだけ熱を込めて伝えたとしても、その受け手の姿勢1つで全く伝わらない物になってしまいます。
その逆に、伝え手は全く意図しなかった言葉に受け手が反応して腑に落とすという事もあります。
これは、お互いの姿勢によって変わってくるものだと思います。

・アプローチの仕方
・話すスピード
・使う言葉
・伝える順番 etc.

だから、何か人に伝えようとするときは、そのエネルギーとどの大きさ・形にすれば伝わるんだろう?を常に考える事が大切になって来るんだと思います。
そして、ダイレクトに伝える事と気づきを与える伝え方があるという事。
ここはまたの機会にお伝えできればと思っています。

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