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日本のRPAが衰退する理由

RPA(RoboticProcessAutomation)とは今まで人がPCを使って行っていた入力・クリック・確認・データ加工様々な業務をロボットによって自動化するソリューションです。

基本的に

①PC上で完結する

②ロジックが明確である

上記2つの条件を満たしていればRPA化することができると言われています。


ここ数年の少子高齢化による労働力人口の減少やブラック企業の横行による働き方改革ブームによって市場が成長し、今やRPAの導入社数は大手企業を中心に数千社にのぼります。

僕は2年前、ありとあらゆる仕事を自動化する仕事をしたいと就職先を探していたときにたまたまRPAと出会いました。それ以来営業・エンジニア・コンサル・企画・採用・新規事業担当・経営者と様々な立場からRPAビジネスを見てきて感じている違和感と怒りと提言があります。

RPAに対する誤解


・実際に業務をやっている人が自動化を進める

→業務部門が自動化推進するのはRPAの一つの手法でしかないのに、これが正義でトップダウンのRPAは悪のように語られてます。もともと忙しい現場社員がRPAの推進まで行うのは相当ハードルが高く、非常に難易度が高い手法にもかかわらずRPA導入のスタンダードのような風潮には違和感を拭えません。もちろん成功事例もありますが。




・RPA開発は誰でもカンタン

→RPAツール販売代理店のセールストークです。これを言っている販売代理店は今すぐ切りましょう。確かに技術習得までの期間は短いです。しかし通常のプログラミング以上にセンスが必要です。全体のプログラム設計を構築する力、環境要因に左右されやすい中で安定稼働を実現する例外処理の作りこみ、そしてなにより短納期に応える実装スピードが求められるのがRPAエンジニアです。

風が吹けば止まるような弱いRPAをつくって、誰でもつくれるとかほざいてる人はいい加減黙って下さい。



・RPAの費用は年間で数百万円くらい

→RPAで最も費用を投下すべきは開発費用です。ライセンス費用なんておまけみたいなものです。なのでちゃんとRPAやるなら数千万単位で予算取りましょう。取れないならRPAやめましょう。残念ながら現状のRPAは大手企業の為のソリューションです。少なくとも今は。



これらの誤解は1円でも多くRPAツールのライセンスを売りたいベンダー・代理店の傲慢によって生じています。これら全てはライセンスを卸しやすくするための詭弁です。

RPAが衰退する理由

このままいけば日本のRPAは間違いなく衰退します。

RPAツールの導入が進んでもそれを使って開発をしなければ何に意味がない。しかしPRAエンジニアがいない。現場社員を教育してエンジニアにできるなんてスーパーレアケースだし、月単価数百万円でRPA人材を外部から引っ張ってこれる企業も多くない。だから今大半の企業でRPAが塩漬けにされて、RPAは使えないというレッテルが張られて自動化を諦める。

にもかかわらず、RPAエンジニアが育たない。

なぜなら自己中心的なマーケティングのせいで、RPAエンジニアになる魅力が半減しているからです。

RPAエンジニアというポジションをリブランディングをしなければ日本のRPAに未来はありません。逆に今からRPAエンジニアを目指すのはキャリア戦略として狙い目ともいえます。(誰でもなれるとは言ってませんが)


RPAの暗い側面だけになっってしまいましたが、RPAの正しい未来についても考えをまとめたいと思います。お楽しみに。

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