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山本精一 なぞなぞ 歌詞 聴き取り

1.もの投げるなや

腹が立つからと言って ものを投げるなや
ものは投げたら 壊れるんだ
ものは投げたら 壊れるんだ

頭にきたからといって 人に当たるなや
人だって 人だ
人だって 人だから

人は怒る 人は怒る
人は怒る 人は怒る
そんなことも わからなかったのか 俺は

正月だから 賽銭箱の真横に座り込んで
外れて落ちる小銭を拾い集めるのはやめろ

腹が立つからと言って ものを投げるなや
ものを投げたら 壊れるんだ
ものは投げたら 壊れるんだ

腹が立つからと言って ものを投げるなや
ものは投げたら 壊れるから


2.何かある

何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も 何も 何も 何も 
何も 何も 何も 何も 何も ない

小腹の空いた真夜中 ひっそりと起き上がり 
ファミマへ ファミマへ
隠しカメラに手を振って 酒とタバコを買いまして
ギターと問いて なんと解く

水の出ない洗面所で 小一時間も鏡を見つめ
鏡の中の見知らぬ顔
チューブで書いた輪郭
チューブで書いた輪郭を

直射日光避けて通る
賞味期限はとっくに切れ
いつの日か目が覚めたら
なにもかもが全部オーケイ
なにもかもが全部オーケイ
なにもかも 全部オーケイ
なにもかも 結果オーライ

何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何もない 何もない 何も 何も 何も ない
何も 何も 何も 何も 何も 何も 何も 
何も 何も 何も 何も 何も 何も 何も 
何も 何も 何も 何も 何も 何も 何も ない


3.アフタービーツ


4.泥棒の君

追い込まれて 泣くだけ泣いたら
こんなに きれいになりました
待ち疲れて 泣くだけ泣いたら
こんなに きれいになりました
なりました 
やりました 
ました
した

今は生きているのがとても楽しいから
今は生きていくのが嬉しくてしょうがないので
ビルの窓から叫ぶ
俺は鳥なんかじゃない
俺は鳥なんかじゃない
俺は鳥なんかじゃない
俺は鳥なんかじゃない
じゃあ何だって言われたら
とりあえず人じゃないかって答えている

泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は 
いつも 盗って 逃げる
泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は
なにも払わない
いつも気がつけば
当然のように
残像も残さず
逃げていく
泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は
泥棒だよ 君は
いつも 何も払わない 求めることもなく

いろんなことがありすぎて
何も覚えていたくない
いまはこんなにきれいになりました
当たり前のことがあるんだ
当たり前のことがあるんだ
当たり前のことがあるんだ
当たり前のことがあるんだ
たったひとつの人間に
当たり前のことがあるんだ


5.沈黙

言いたいことがあるなら
ずっと黙っていればいい
どこかでなにかが割れた音がする
鏡をみている自分の顔がある
目を瞑っていればいい
CDがかからない

全体を通してどうしても
記憶から外れていくもの
その中にだけ棲みついているもの
影はいつもどこかで始まっている
言いたいことがあるのに
だれも言わなくなった
なき声に誰かがコーラスを付けてる
なき声に誰かがハーモニーを付けてる


6.赤ん坊の眼

あほは
あほはあほの歌 あほはあほの歌

あほはあほの歌
歌う 
あほはあほの歌
歌う 歌う 歌うから

あほはあほの歌 あほはあほの歌
歌う 歌う 歌うから

赤ん坊の眼は 犬の眼
赤ん坊の眼は 猫の眼
人の眼は 何の眼

自分で作ったなぞなぞばかり問いている
人の眼を見て話すこともできずに
いろんなことが見えるときは
いろんなことが隠れ

赤ん坊の眼は 犬の眼
赤ん坊の眼は 人の眼


7.B1のシャケ

誰もいない深夜のデパートで
私は何をしてる
なにもかも嘘っぱちにみえる
なにもかも君のもの

シャケが2匹でB1からエスカレーター乗り継いで
頭の悪い僕たちは生まれつき極道さ

青い月の光を浴びながら
私は砂の中へ
愛の形見をみんな埋めて
泣いたの一人きりで

自動的にタイマーが切れ
そのまま戻らないと
どこまでが私 どこまでが君
最果ての空間へ

ラーメンを食べながらいつだってオレたちは
10年後に手を振って
今ここの瞬間を眺めてる

誰もいない深夜のデパートで
私は何をしてる
一生懸命ジェスチャーをして
なにもかも消し去った


8.たくさんの顔

誰のために
顔を変えて
誰のために
顔を変えて生きる
憎めない顔を
無難な顔を


9.あんなに好きだったこと

あんなに好きだったことも今になると
みんなほんとどうでもよくなった
あんなにいやだったことも今になって
ぜんぶもうどうでもよくなった
楽しいことなんか多分この先なにもない

幸せの意味なんてどうしてもわからない
幸せのあとにはなにもない
幸せの意味なんてどうでもいいくせに
幸せの顔にはなにもない
言葉をつなぐのがたまらなく嫌になる
言葉をさわるのがたまらなく嫌になる

もうすべて ほんとにぜんぶ
すべてはどうでもよくなった
もうすべて ほんとにぜんぶ
すべてはどうでもよくなった

あんなに好きだったことも今になると
みんなほんとどうでもよくなった
あんなにいやだったことも今になると
ぜんぶもうどうでもよくなった


10.たぬき

わたしのたぬきはよいたぬき
おかおがよくていろじろで
まあるいお
たぬき


11.たのしいと思えたら

たのしいって思えたら
みなたのしい
かなしいって思えたら
みなたのしい

粉雪が舞う
冬の駅で

今日何をしたか
何も覚えてない


12.人形が好きなんだ

人形が好きなんだ
人形が好きなんだ
人形が好きすぎて
人間が好きじゃないんだ
人の形が好きなんだ
人の顔は嫌なんだ
人の気持ちは気味が悪い
人の強さが怖いんだ
真剣に生きてるってどうして言えるんだ

一生懸命好かれてる
暗くなって倒れて
時計を叩き壊し
一杯のコーヒーを飲むため
血を売り
腎臓売って
肝臓取って
それでどうにか
やっと買える
自分が不安定にならないように

自分が不安な部分を
人の不備で埋めていく
笑顔なんかいらない
笑うことはよくない
笑うことは不吉だ
笑ったらとてつもなく夜が不安なんだ

人形が笑っている
人形が好きなんだ
人形が笑いかける
誰にでもなんにもなく
メリークリスマス


13.サジタリアス


14.食堂

海岸沿いに2キロ歩いたところに食堂があります


15.”SIGH"

ため息ばかりの人生ならば
ため息ばかりついて生きてやる


16.ヤシガニさん

木枯らし吹き荒れる冬の出町柳で
心臓を辿り着く音の源までは
ヤシの実狙った あれはヤシガニさん
登る足場は千鳥足
ひとつ落としてはひとり死んでいくから

すごい速さで幻が浮かんでは消え
砂漠に埋める目の化石


17.弱虫

弱虫をイジメて楽しいのか
弱虫イジメて楽しいのか
そんなに楽しいのなら一緒にやらせてくれ
一緒にやらせてくれ
一緒にやらせてくれ
弱虫イジメて一儲け

実は弱虫 俺だった
実は弱虫 僕でした
実は弱虫 俺だった

ギターを掻き鳴らして誤魔化すんだ
ギターを掻き鳴らして誤魔化すんだ
ギターを掻き鳴らして 弦を切って…


18.名前なんかつけたくないうた

大きなものが
生まれたあとには
いつも 穴が
埋めるものもなく
塞ぐこともせず
風も通らず
なにもかもみんな
吸い込む
もうどこにでもどんな場所でも
生きていく
あの煩わしい縄をかけて
一繋がりの長い鎖を断ち切って
誰かが笑顔でいるから

自分の中に光が無くても
いつもなにか
あたりのものが光りはじめたら
そばへ 近くへ
輝きの外は
地獄
少しでも目を離したすきに
逃げていく
目にも止まらないスピードで
夢の中の小さな箱の中身は
いつの間にか空っぽになってる

もうどこにでもどんな場所でも
生きていく
あの煩わしい縄を解いて
一繋がりの長い鎖を断ち切って
あなたは笑顔でいるから