こちら砂短DATAラボラトリー(7)
「もういいから。」
この一言で、今日は更新を外された。
2019年05月10日
うちの名物コンテンツである最終レース特化型コンテンツ「おけら街道まっぴらごめんね」が更新されていないことに気づいたのは、園田最終レース終了直後だった。
江戸ちゃんが通常更新するのだが、変則の会議が朝からあるということで、更新を頼まれていたことを忘れたまま、病院から帰った直後だった。
普段携帯はマナーモードにしかしない。いくら小さい音にしても、その音だけで声を出して驚いてしまうのが恥ずかしいからだ。
山のような砂短からの着信履歴とLINE
「大特急で更新して!!」
遅かった。
原稿は江戸ちゃんが木曜日に、会社でのトラブルを片付け、夜中になってから考察をし、朝方砂短へ送られてきたものだった。
電話するのが恐ろしく、LINEで更新したことを告げた瞬間、電話を知らせるバイブコール。4回目にしてやっと応答ボタンを押した。
「江戸ちゃんの労力を全て無駄にしたね。」
「まずは待っててくれるユーザーに一番に謝罪しなさい。」
こういう時私はパニックになり、何もできなくなる。
思考が停止し、文字通り「頭が真っ白」になる。
いつもだと「代わりにやっておくから」で終わることが多いのだが、今回は違った。何も言えないままでいると、
「早く!!泣いてる間にもう何秒過ぎてると思ってんの!!」
なんで泣いてるって分かったんだろう。
鉛のように動かなくなった指で謝罪文を載せた。
それを待っていたかのように、間髪入れず江戸ちゃん⇒砂短の順に謝罪文が入る。
「洒落になってないのだ」
怒りが刺さる。
電話にもLINEにも出てもらえなかった。
2019年5月11日
泣き疲れて眠ってしまい、携帯を握ったまま目覚めた午前2時。
1本のLINE。江戸ちゃんからだった。
「これ以上信用を失うわけにいかないから、明日は何もしないでよ。やっておくから。」
腫れあがる瞼で狭くなった視界の中
今日の外伝は何レースなのかを、サイトを通して知った。
静まり返る部屋
家にいる時、土曜日にグリーンチャンネルがTVから流れていないのは、契約してから初めてだ。
ぼんやりと
明日は母の日だと思いつきtweetをして
天井を眺めていた。
独りでよかったと思える数少ない良いところは、「我慢せずに泣けること」。
万馬券情報だけは結果を見て流していた。
そうだ、母の日・・・
先日からうちのYouTubeアーティスト「おらぬだ本多」さんを、漫画の主人公「健二」として採用していただいた「マンモスジャパン」さんの漫画は、「母の日」がテーマだった。
砂短が初めて私の成果として認めてくれたものだ。
マンモスさんに確認してほしいことがあると言われていたな・・・
電気もつけず、閉め切ったカーテン越しからわずかに差す光を頼りに携帯を手探りで探すものの、見るための眼鏡が見当たらず、めんどくさくなって重い腰をあげ、PCのモニターを開いた。
平静を装わなきゃ
声に出して自分に言い聞かせ、キーボードを叩く。
ちょっとかしこまっちゃったな。
送り終わった後、ぶり返すように泣いて、疲れて眠りについた。
再び目覚めた時にはレースが終わっていた。
床には拾い損なった眼鏡が転がっていて、わずかな窓明かりがレンズを通して、偶然にもプリズムのように虹を作っていた。
PCを見ると、マンモスさんからの返事が届いていた。
あるお願いに対する快諾の内容と、一枚のイラスト。
`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
まさにいまの私たちを象徴したイラストで、今まで泣いていた自分のテンションがいっぺんに切り替わった
「今日はありがとうございました。今日マンモスさんからこんなのが送られてきたので共有しますね。」
話の内容とこのイラストを添付し、2人に送る。
明日も外されるかな・・・とまた少し落ち込んだが、自らが犯してしまった「取り返しのつかないこと」は真摯に受け止めていた。
レース1つ1つは全て、一期一会。二度と同じレースはやってこない。
それを予想した労力を無駄にしたことと、ユーザー様に対する信用を裏切る形となった。
信頼は信用の上に成り立ち、そのどちらが欠けても、ユーザーは離れていくし、その信用を取り戻すのは、築き上げてきた時間の何倍もかかる。
1年前工場勤めをしていた時、部下に研修していた内容を思い出す。
自らが教えられる形となってしまった。
程なく、江戸ちゃんから返事がきた
「サイトのメニュー見ておいてよ。あと、添付したシートも確認してって。」
今日のサイトの結果に目を通す。
1レース、馬番違いの修正があった。江戸ちゃんもちょっと元気がなかったのはこれのせいか。
添付されたシートの内容は
ヒューマンエラー防止に向けた取り組みと、掲示するための資料作成依頼。
私は昔作成した「4M変化点とヒューマンエラーについて」の資料をUSBから取り出した。
その後、砂短から返事が来て
「ほんとなら3会場だけど明日4会場ね。」
「あのイラスト、プリントアウトしてポスターにして貼っといて。笑っちゃったわww」
「そろそろ腫物を扱うようなのも卒業しないとね。」
冒頭で発せられた厳しい言葉は、彼なりの負荷だった。
人が成長するためには、ある程度乗り越えなくてはいけない苦しみや痛みなどが伴うものだ。
「減薬」を進めている私の現状を知ってる彼だからこそできた行動かもしれない。
改めて、凄い人だと感じた。
それと
マンモスさん。ありがとう。
まさかこんな状況だとは思わず書いてくれたと思うのですが、わだかまりが一瞬で吹き飛ぶパワーがありました。まだ腫れた目は治らないけど、別の涙がでるくらい笑いました。
それでは皆様おはようございます(=゚ω゚)ノ
謹慎は解かれ、今日からまた復帰です!
更新は慌てるといけないので、夕方まとめて行います<(_ _)>
本日は中央3会場。プリンシパルS、ヴィクトリアマイルに加え、高知もありますよ( *´艸`)お昼過ぎに更新です(∩´∀`)∩♬
まだまだ楽しいこと盛りだくさんでお送りしますので、温かい目でみまもっていただけると有難く<(_ _)>
では、馬を愛して止まない皆様に幸運を🏇
いってらっしゃーーーい!!(∩´∀`)∩♬
読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。