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行動が連れてくるもの

10年程前です。
新幹線なんて、生まれてから修学旅行で一度しか乗ったことなかった私。

その後大人になって、仕事の関係で中国へは行きましたが、プライベートで海外なんて尚更。

ところが
病気がきっかけで今年8月一杯で会社を辞めてから
9月は週末の半分を名古屋と東京の往復で過ごすという、予想もつかない生活を送っています。無職のくせに笑

それに金沢、近隣では岐阜の笠松など、あっちこっち飛び回っていました。

今置かれている現実として、これだけの交通費をかけて、好きな時間にいろんなところへ行ける力は、多分長くは続かない。

それが分かっているから、今のうちに会える方には会っておきたいという気持ちが行動を起こさせています。

2年前まで、玄関の扉を触ったり、勤めていた会社の作業服と同じ色を見るだけで倒れてしまうほど、外へ出ることが出来なかった私が嘘のようです。

ただ、大半はサイトで使うMVの撮影やイベント企画が目的。
綿密なスケジュール、新幹線の中でのサイト更新、編集担当へ渡すストーリー作成や関係者とのコンタクト、マッチング…ほぼ「仕事」です。

どこかでキリキリしていたり、思うように進捗しない事やアクシンデントで負荷がかかったりし、江戸ちゃんやら砂短やら、スタッフ同士でぶつかることもありました。

そんな中、江戸ちゃんから舞い込んできた東京行の話。

「え?またなんで。私行かなくてもいいでしょ?」
「実はさ…」
聞いてみると、普段から江戸ちゃんが仲良くしていただいているフォロワーさんからのお誘いとのこと。
「江戸ちゃんが誘われているんだから、1人で行っておいでよ。」
「誘ってくれた相手を見てよ!そんなこと言っちゃっていいの?」
「え…どういうこと?」
江戸ちゃんが私に向かってスマホの画面を向けた時、

半年ほど前、自身の病状からこの先、以前の会社での職場復帰が見込めないことを確信した私が、この先の人生に迷っていた時、「書いて生きる」ことを決断させた、トリガーとなった人物のアカウントが目の前に。いやはやビックリですよ。

二人の共通点は「野球好き」。江戸ちゃんが巨人ファンであることを知っていて、彼女のファンであるヤクルトの最終試合が対巨人戦で、神宮球場で行われるとのことで、一緒に観戦しましょう!とのお誘いでした。

ずっと会ってお礼を言いたかった方でした。
私の拙い文章に真っ先にスキを付けてくれた方で、時には手厚いサポートも頂けて。書いていく事へ、私の背中を押してくれた方でもあります。

でも…
私が行っていいのかな。野球全然分からないし、誘われたのは江戸ちゃんで。お邪魔にならないかとはじめは少し躊躇していましたが…このnote「淀ちゃん家」の住人とまで言ってくださった方で。

画面の向こう側に、一人でも待っていてくれる人がいるなら、頑張れる。


その励ましがあるから、コンテストに落ちようが、徹夜で仕上げた原稿が、他の原稿が採用されて見送りになろうが、「続けて行こう」と思える。そんな一人。江戸ちゃんの気遣いで私の事を伝えてくれて、快諾頂けて。有難くて。

会いたいときに会える時間。
もう今しかないかもしれない…
その方にお礼のメールをして、当日を迎えました。

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2019年9月28日
新幹線のチケットと彼女へのお土産を持って、最寄りの駅へと歩く足取りの軽さ。
撮影機材も、スケジュール帳も鞄には入っていません。
新幹線の中、好きな音楽を聴きながら、ぼんやりと車窓を眺める時間。

(ああ、私はいまから「遊びに」行くんだ。)
滲み出るような喜びを、目を閉じて感じていました。

東京駅で江戸ちゃんと落ち合って、神宮外苑へ。

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無事お会いすることが出来ました!
開口一番「実は…」と手渡されたのは

もう一人の共通のフォロワーさんからの贈り物。

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見る人が見れば、誰かは分かると思いますが、そこはあえて。仕事と家事の両立をしながら、毎日美味しそうなツイートを送ってくれる方です。今度は川崎辺りでお会いできるといいなあ…ありがとうございます。

私自身、野球観戦は何度かありますが、野外の球場観戦は初体験!秋風に吹かれながら、神宮名物レモンサワーで乾杯!

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消化試合とは言うものの、内容は一進一退。ピンチから見事打ち取ったあとの歓声。チャンスから打ち取られるあとのため息。まさにシーソーゲーム。

間ではマスコットキャラクターの「つば九郎」、妹の「つば美ちゃん」がファンを楽しませてくれました。中身の方がギャンブルが好きで、今回も「スプリンターズステークス」の予想をテロップで出してくれたり。

「淀ちゃんに、塩見選手が出てくる時のOPを聞かせたいの。」

スタメンではありませんでしたが、後半で交代によって出てきた塩見選手。OPはなんと、G1ファンファーレ!!どこからともなく「オイオイ!」コールも聞こえてきて。まあ、ここではいいじゃないですか。

「えええ競馬のファンファーレって使っていいの?」と思わず私がいうと、江戸ちゃんが
「そんなこと言ったらみんな使えなくなるでしょ。」

あ…確かに。

スポーツナビのアプリで各選手の戦績を見ながら、江戸ちゃんとフォロワーさんは野球談議に花を咲かせ、とても楽しそうでした。
私は選手の名前もルールーもろくに知りませんが、その臨場感を心行くまで楽しんでいて、大満足。とりあえずバットに球が当たれば大声を出し、江戸ちゃんから「素人はこれだから」と言われても平気。

だって楽しいんだもん。

そんなこんなでなんと延長戦に突入!
その結果・・・

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ヤクルトサヨナラ勝ちじゃー!!


ファンが振りかざす傘の反射がフラッシュのようにキラキラした野球場!東京音頭の大合唱で幕を閉じました。

その後、ヤクルトスワローズの青木選手が手渡された大きな花束を持って駆け寄る先には、今年限りで現役を引退する巨人軍の阿部選手が。
選手生活の年輪を重ねてきた者同士の笑顔がより深みを増して、感動が生まれます。

両軍のファンの垣根を越えて送られる「慎之介」コール。

「こんなことあっていいのかな…凄いよね。来てよかったです。こんなところに立ち会えるなんて有難くて…」と、私が涙腺を緩ませながらいうと、フォロワーさんが、


「なんかね、勝ったのも嬉しいんだけど、こういう時間をあなた達と過ごせることが嬉しかった。」


なんだろう。
主張してない声調で言われたこの言葉の破壊力たるや。

多分ご本人は何気なく言った一言だと思います。

でも、私にとっては最高の一言でした。

こうして同じ時間や感動を共有できることが何より嬉しくて。また書くことへのエネルギーを頂きました。

帰りに立ち寄った居酒屋で、ギリギリまで楽しいお話を伺い、スポーツ、競馬、リサーチャーなど共通項が多く、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
江戸ちゃんととても感性の波長が合うような気がして、嬉しかったです。また遊んでやってくださいね。


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こうしてまた一つ繋がりが生まれました。SNSは世知辛い面もありますが、こんな楽しい場面も作ることが出来ます。

One person, One  acuthion.
新しく1人と出会ったとき、必ず一つ行動を起こす。

それがまた新しい繋がりを生むと信じています。

バスタ新宿で感慨に浸りながら
いつか自分も言葉で誰かを支えることが出来るようになろうと誓う淀です。

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では、感動を共有できる皆様に幸運を♡
(行動が連れてくるもの-Fin-)








読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。