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ドラ猫女房 スイスに行く!-04 見慣れぬ落ち葉

3回目はこちら↓

さて、衝撃的な事実!
ある日の夕方。廊下を歩いていたら落ち葉が一枚。

秘書の方に
「落ち葉がありますよ」
と伝える。秘書の方は、
「林さん、よく見て~。」
と…… 目を凝らして見つめる私。先ず、形をチェック。茶色の腕のようなものが10時10分の角度に広がっている。後ろは弓形に突き上げている尻尾のようなものが・・・
結果!


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「ギャー、サ、サ、サソリだ~」
と絶叫する私。
「時々、いるのよ。大人しい性格だから大丈夫」と、すらりと言う秘書の女性。
固まった私を残して彼女はどっかに行ってしまった。動けず立ち尽くす私。数分後、彼女は小さな箒と塵取りを持って来て、余裕充分にサソリを塵取りにサッと掃き入れる。そして、横のガラス戸を開けて慣れた手つきでサソリを遠くに投げ飛ばす。
一件落着!

私は固まっていた身体がやっと開放され、バクバクしていた心臓も通常に戻った。ただ、私にとってはサソリ=死のようなイメージ。ドラマなどでも死に至らしめる道具としても出てくるし、やはり、恐怖!
「スイス」と「サソリ」、想定外のマッチング!日本人で身近にサソリを見た人はあまりいないよな?と感動と驚きと恐怖のトリプルな感情!
サソリは全世界では1,700種以上いるという。その内、人間などを死に至らしめる種類は30種類くらいとか。基本的には暖かい地方に生息するが、寒いところにもいるらしい。それにしても朝起きたら隣にサソリがいた~、なんて想像したくない。秘書の方曰く、
「貴女が寝ている寝室はじゅうたん敷きだから大丈夫。サソリは板敷にしか行かないから安心して」と。でも、スイスとサソリのアンマッチングに、これは記念すべき事柄と認識。
この後、階段の隅とかで小さい子さそりも含めて全部で3回遭遇。刺されたら非常に痛いし、ただ、死亡には至らないけれど、医者に直行が必要との事。一生、忘れられない体験だった!

さらに珍しくはないし、怖くもないけれど、トカゲが沢山。藤棚の下の植木鉢に住んでいるトカゲには「フジオくん」と命名。

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フジオくん

天気の良い日には、庭の手すりに止まって遠くを眺めている。何を見て何を考えているのだろうか?でも、目が合えば
「フジオくん、こんにちは~」
と、私の方はご挨拶。あちらは毎回、無視でした!

――

続く!


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