自分の中の偏見の芽に気づいてしまったら? #013
ここ最近、子どもから感染症をもらってしまい、寝床で過ごす日々でした。
時間があるので有効活用したいとは思うものの、熱が下がっても何だかだるくてインプットもアウトプットもする気力が起きず、寝ながらでも可能な最強の娯楽であるマンガをたくさん読みました。
そんな中、こちらのマンガにハッとさせられた言葉がありました。
私「普通」とか「そういうもん」って言葉 大っ嫌い!
第4話のともこの台詞です。
ある日、あいこがともこと同居する家に帰ると、ともこの男友達が遊びに来ていました。男友達が帰った後、あいこは、その男友達はともこに気があるのだ、「普通」友情と言っててもその後は恋愛に発展する、男女の友情なんて「そんなもん」だ、等とともこに説きます。
これに対して、ともこはあいこに「自分が思ってるより偏見すごいよ」と言い、続けて「私『普通』とか『そういうもん』って言葉 大っ嫌い!」と言い放ちます。
実はその日、あいこ自身が女友達に「女友達とのルームシェア」について偏見から否定的に言われ、八つ当たりのようにともこに決めつけたようなことを言ってしまったのでした。
「普通のこと」「そんなもん」という偏見
これを読んで、「あー私、結構、普通とか、そんなもんって言っちゃってるな…」とドキッとさせられました。
私生活ではそんなに言ってないと思います(思いたい)が、仕事では割と多用します。
例えばこんな感じ。
相談者「こんな嫌がらせで困ってます。弁護士から内容証明を送ってやめるよう言ってもらえませんか?」
私「相手は構ってちゃんの傾向があります。構ってちゃんは『普通』、相手から反応があると行動がエスカレートします。弁護士から手紙が来たら、あなたが困っているのだというサインを相手に出すことになります。そうすると、相手はさらにあなたを困らせたいと躍起になるので逆効果です。『そういうもの』です」
もちろんこのような文脈では、「弁護士から手紙を送らないのが一番だよ」ということを伝えたいという目的があってあえて「普通」や「そういうもの」という言葉をチョイスしています。
とはいえ仕事をしている時間は長いので、毎日こんなことを言ったり考えたりしていると、偏見の塊みたいな人間になりそうで、ちょっと怖くなってしまいました。
理解できなくても見守っていて欲しいものだね
ともことあいこは、あいこが反省して謝り、最終的に
「理解できなくても見守っていて欲しいものだね」
「ふむ」
で終わります。
仕事で目的があって「普通」「そういうもの」ということがあるのは仕方ないにしても、それ以外で自分の「普通」「そういうもの」とは違うものが現れてもそれ口にせず、そっと見守ろう、そう固く誓った頃、体調も回復しました。
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