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紛れもなく、声を祝福(ハグ)しあった日。

2023年12月16日(土)。僕は下北沢BONUS TRACKで開催された「PODCAST WEEKEND」に参加した。

Podcastのリアルイベントでは日本最大とも言えるPODCAST WEEKENDは第3回目の開催で、今回のテーマは「声を祝福(ハグ)する」。参加する前の僕はポエティックなワードに少しの気恥ずかしさを感じてしまったけれど、まさにその言葉の意味をめいっぱい感じることになる。

11時になってすぐに会場へ向かうと、早くも多くの人で賑わっていた。どうやら少し早めに開場したらしい。

そして、中に入る前に早速見知った面々との遭遇。立ち話もそこそこに、すぐさま各々が持ち寄った自作ステッカーの交換会が始まる。「あ、これ、SNSでよく見るやつだ…!」Podcast界隈では対面した時にステッカーを名刺代わりに交換するのが通例とは知ってはいたけれど、実際自分がする側になってかなり感動したのを覚えている。(僕のステッカーを受け取ってくださった皆さんありがとうございました!)

「パンフレット(言い間違い)取りに行こう…!」そう言いながら限定数配布の公式ガイドブックを探し歩いていると、スタッフの方にパンフレットを案内されて「あ、それはもういただいてて…あの限定配布の…!」と訂正し笑い合ったのもいい思い出になった。あの時の気さくに対応してくださったスタッフさんに感謝。

読み応えのある赤い冊子を入手した後は、フォトスポットのサインボードでありがたくも自分の番組名を記入。会場すぐの時点でここまで書き込まれていて「こんなにたくさんのポッドキャスターさんがここにいるんだ」と嬉しさと共に、開場前に抱いていた少しの緊張感も蘇ってきた。

そんな緊張をもすぐに吹っ飛ぶくらい、その後どういう風に時間が流れたのか?自分が過ごした記憶を詳細には思い出せないほど、たくさんの人に声をかけてもらい、自分でも声をかけ…普段比で換算すると10年分くらいの「初めまして」を言った気がするくらい、本当にたくさんの人との会話を楽しんだ。

開場待ちをするまでのカフェにて。ほうじ茶チャイラテ

僕はPodcastを配信して早2年半くらいになる。普段はポッドキャスターやリスナーの方との交流はあまりない。だからか?「数字ではこうなってるけど、本当に聞いてくれている人はいるのかな」と不安になることがたまにある。

今回PODCAST WEEKENDに参加して、その不安が一切なくなった訳ではないけれど…その日のその瞬間だけは、そんな不安な気持ちや、他人を羨んで悔しくなって勝手に自己嫌悪してしまう感情、孤独感、全部をひっくるめて煮詰めてポップコーンのように弾け飛んでそれを全部美味しく平らげてしまいたいくらい、いつになく自分の心が喜んでいるのをずっと実感できていた。

それは自分が思っていた以上のたくさんの方のお声がけ、笑顔。そして勇気を出してでも話したいと思わせてくれる人との出会いのおかげ。そんな人たちが実感させてくれた、素晴らしい感情。

「あぁやっぱり、俺は人との対話が大好きなんだな。」その幸せをずっと噛み締めながら、声を祝福(ハグ)され、声を祝福(ハグ)した一日だった。

PCWEのマスコット(?)キャラのぬいぐるみ。欲しい。

人の温かさに飢えていた自分にとっては大満足の1日になったPODCAST WEEKENDだけど、唯一の心残りがある。それは、イベントそのものを楽しみきれなかったこと。

「真夜中にゲイ♪」「ゲイで茶を沸かす」「ゲイとおこげのニュースト」など、知り合いのブースには足を運べたのだけれど、その他のブースでは買い物はおろかひとつひとつのブースをじっくり見ることができなかった。会話欲が最高長に高まっていたとはいえ、これではイベントを楽しみ尽くしたとは到底いえないなと自分では思う。

もし来年やそれ以降でも、PODCAST WEEKENDが開催されるのなら、知っている人と話すことはもちろん、知らない人との会話や新しいもの(ブランドや商品)との出会いも見つけていきたい。

この後悔の念を晴らすためにも、PCWE運営の方々、どうか次回開催のご検討を何卒よろしくお願いします。関西という片隅に潜む、しがないポッドキャスト好きが何としてでも馳せ参じますので٩( ᐛ )و

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